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どーなっつ

今日は仕事の帰りにモールに寄ってどーなっつを買って帰った。妻はポンデリングとフレンチクルーラーが好きなのでとりあえずそれを入れて、自分のためには何を買おうかと迷った挙句、結局同じものをもう一つずつ自分にも選んだ。

妻はおやつにこだわりがある。家に、いつもなにかお気に入りのおやつを置いておきたいようだ。彼女なりのランク付けがあって、普段用と特別ご褒美用のおやつがある。どーなっつは、その中間くらいかな。

そこに、自分で買ってくるのではなく、買ってきてもらうというのが加わるともっと嬉しいらしい。「どーなっつのおみやげだよー」と声をかけると「わーーー!!」と目がキラキラして一日の疲れもふっとんだように喜んでいた。

妻の実家では、いつも三時のおやつがあって、三姉妹で取り合いながら食べていたそうだ。(長女なのだけれど、妹たちに譲るような姉ではなかったみたい。)そういう楽しい思い出がよみがえるのかな。おやつは必ず喜んでもらえる。喜んでもらえるかなと思ってやってみて、予想通り喜んでもらえるものがあるというのは、何だかありがたいものだ。
わかりにくい人よりわかりやすい人の方が一緒にいて楽しい。どうしてあげたらいいのかわかるから。

ちなみに、間違って彼女の分のおやつを僕が少しでも多く食べてしまったりすると怒られる。それはもう、本気で怒られる。タイミングが悪いと「楽しみにしてたのにー!」と泣くことすらある。「食べ物の恨みは怖い」そうだ。
彼女の本気に触れてしまってから、食に関してはまずは彼女を優先するように細心の注意を払っている。

彼女はとてもよく眠る人だ。そしてあまりこだわりがない(食は例外)。
一般的な女性に比べて言葉数が少なくて、すこし不器用かもしれない。だが人付き合いも働きぶりも誠実だ。
少し見栄っ張りなところがあるが、その分、ひとのために頑張れるところが良い。
子どもみたい…というか、本能で活動している部分が多い気がする。(これは家の中だけかもしれない。外ではできる女で通っていると言っていた。ソースは本人)
誰にでも優しい(気持ちを持っている)。一方で、意外と自分のキャパシティーを分かっていて、疲れすぎないように、クールに付き合い方を考えてもいる。
彼女の方が年上なのだけれども、なぜか娘のような気持ちで接してしまうところがある。(娘をもったことはないが。)
いつまでも興味深い女性だ。

どーなっつは一つ食べて「もう一つは明日、楽しみにして帰ってくる」とのこと。
ぼくは食べちゃった。
しかし、彼女のどーなっつは、決して食べてはならない。


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