見出し画像

【FuanFree】子宮内膜症と性交痛

先日FuanFreeで公開した「子宮内膜症と性交痛」記事の裏話。

記事にするきっかけになったのが、「月経がある女性の5〜10%が子宮内膜症に罹患している」という推計データ。この病気は、子宮内以外の場所に子宮内膜またはそれに似た組織ができてしまう病気ですが、ある調査での報告では、4割に下腹部痛や腰痛が、3割に性交痛や排便痛が確認されたそうです。
このような推計と性交痛の割合から、多くの子宮内膜症の女性が性交痛で悩んでいるのではないか、と思い痛みを解決できる方法を「あゆみレディースクリニック高田馬場」の院長、佐藤歩美先生に相談しました。

子宮内膜症のほとんどの患者さんは、生理が非常につらい、という経験をしています。このつらさは必ずしも経血量が多いというだけでなく、寝込むほどの痛みやだるさなど、日常生活に大きな影響を及ぼす症状が生理の際に現れるようです。これらのつらい症状にプラスして、パートナーとの性行為の際にも痛みを伴うことは、何十もの苦痛を抱えていることを意味します。

性行為時に痛みを和らげる方法を模索し、FuanFreeで取り上げてみることにしました。まずは医療のアプローチで性交痛を軽減させる方法に焦点を当て、その次にFuanFreeが得意な、体への負担を軽減し痛みを軽減する工夫について考えてみました。

子宮内膜症の多くは閉経まで続くと言われていますが、幸いにも症状を軽減する治療方法が存在します。また、一部のケースでは手術が検討されることもあります。ただその裏には、そうは簡単に行かない様々な苦悩が個々にあるかと思います。

もし特に治療が必要なく、定期的な経過観察で過ごす場合は、性生活を快適にするための方法があります。体位の工夫、グッズの活用、挿入以外の愉しみ方など、工夫や回避策などです。工夫の一例として、例えば奥が痛む場合。自分で深さを調整できる体位の一つは、正常位でパートナーの「腰に手を当てるだけ」です。また、実は横向きの体位だと、深く入りづらいため、「へーそれだけ?」、とシンプルながら即座に役立ったりします。

いろんな形で痛みを抱えている子宮内膜症のみなさんと一緒に、ひとつでも痛みを減らしていけるよう、ともに考え歩みたいと思います。ご質問やご経験などコメントいただけると嬉しいです。
今日お話ししたFuanFreeの記事はこちら「子宮内膜症と性交痛」に詳しく書かれています。

写真:トピと無関係ですが、夏休みに行った河口湖

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?