見出し画像

【沖縄移住】5島くらし・住まいの環境

はいさい!(こんにちは!)
ご覧いただき、ありがとうございます。
東京下町出身・移住7年目の
しましま交流館スタッフです。
 
今回のテーマは「住まいの環境」。
いわゆる、住環境についてお伝えしていきます。


空き家と貸し家のホントのトコロ

第1回目の投稿でも書いたとおり
「しましま交流館」は、すぐにご紹介できる
貸し家をストックできている訳ではなく
移住相談者様に代わり
各自治会にご相談差し上げて
都度空き家情報を伺っているのが現状です。

「空き家はあっても貸し家ではない」場合が多いからです。
理由のトップは「仏壇があるから」。

おうちを守るシーサー

沖縄移住を検討されている方はご存知かと
思いますが、沖縄は旧暦に行う”しきたり”が
多く残っています。とても大切な伝統です。

盆正月はもちろんのこと、
月2回(一日十五日)に仏壇へお供えをして
手を合わせるご先祖様への御願(拝み)を行います。

空き家に見えても貸し家ではない場合
よくお聞きするのが、
御願のたびに戻ってきているから。
特に盆正月は親戚一同が会する場所(おうち)だから。
といった理由です。

親族が集まれる場所をなくしたくない
という家主さんの思いがあります

ということで、お手入れが行き届いている
おうちは空き家に見えるようでいて
空き家ではありません。

なので、すぐに住める貸し家が不動産屋に
出回ることは滅多にありません。
(ごく稀に出回ることもあるにはあります)

ちなみに筆者の住まいは島しょ地域ですが
貸してもらえるおうちが見つかるかどうか
わからない頃から、先輩移住者のおうちの
ビフォーアフターを目にしてきました。

改修が必要なレベルは、まちまちながら
必ず改修をする箇所はあります。

なので、アパートのように即入居できる
おうちは「ない」と思っていただいたほうが
イメージにギャップが生まれづらいかと思います。

つまり、しましま交流館で貸し家を見つける
ことができたとしても、不動産屋に出回る
物件のように大家(家主)さんや管理会社が
清掃・修繕をしてくれるおうちではない、
ということになります。

となると、
貸し家にめぐり合えたら次に待っているのは
・・・・・・おうちの改修作業です!

屋根、天井、床板・・・改修レベルはまちまち

おうち改修ビフォーアフター

当時の移住コーディネーターさんと
自治会長さんのおかげで、私が運よく
お借りすることができたおうちを例にとりましょう。

お借りできたセメントの瓦屋根で
間取りは一般的な沖縄古民家です
※トイレ・シャワー:敷地内の別建物にアリ

-【ビフォー】

改修前の状態は・・・
屋根→雨漏り(2か所)
床板→5割抜けおち、4割シロアリ被害
戸袋→破損
引き込み戸→計6枚のうち4枚ナシ
ガラス戸→ガラス0枚
キッチン台→破損
トイレ→ポットン便所
ボイラー→ナシ
浄化槽→アリ
エアコン→ナシ
ゴミ・荷物残→床板など不要な板、
床下からでてきたゴミ等

※カマド:以前の住民の方から使用しないため木材で覆い隠されていた

キッチンシンクを外した直後
右真ん中に見えるレンガ色はカマドです
一番座・二番座の床板は画像ではキレイに
見えますがシロアリ被害にあっていました
裏座は柱以外すべて撤去しました

ゴミや廃棄する床板を撤去後の
画像ではありますが、このような状態でした。

とてもド素人の私の手には負えないため
大工仕事ができる知人にお願いしてDIYで
改修してもらいました。

-【アフター】

改修費用は・・・
ガラス戸→16枚をガラス屋さんに注文
キッチン台→新品購入し入れ替え
キッチン混合栓→新品購入し取り換え
シャワー混合栓→新品購入し取り換え
和式ポットン→洋式便器(新品)に取り換え
白ペンキ→3缶分譲り受け
ボイラー→中古の故障部分は業者に修理依頼
エアコン→新品購入

知人の手間賃(お昼代)、材料調達のガソリン代

※屋根、床板、戸袋、引き込み戸はホームセンター等で材料調達

以上で約70万円かかりました。

キッチンシンクを入れた直後
一番座二番座は畳に見ますが上敷き(ござ)です
裏座は床板が入りブロックに白ペンキを塗りました

なんということでしょう!
約4カ月かけて住める状態に!
今もこの知人には足をむけて寝ていません!

私の場合、すこし小さめの古民家だったので
床板の数が大きい古民家よりは抑えられたり
知人が手間賃を出世払いにしてくれたり
洋式便器、ボイラーを譲ってくださる方が
いらしたので、改修規模・金額としては
かなり抑えられています。

先輩移住者のお話を聞いたところ
DIYで100万円以上かかっていることが大半でした。

古民家での夏と冬の環境

「おうち改修ビフォーアフター」の画像通り
古民家の場合、サッシがはいっているのは稀。
多くが木製の引き込み戸やガラス戸です。

なのでサッシに比べ「スキマ」が広いです。

私だけでなく移住者の先輩も同意見なのが
「思った以上に夏は暑く、冬は寒い」です。

夏は外のほうが涼しいときもあります

夏はエアコンでしのげます。
冬は戸からのスキマ風が寒さの原因。

私は昨年から寝袋を使いはじめました。
けっこう快適です(笑)

梅雨の湿度・湿気に注意

沖縄の梅雨は、
ゴールデンウィーク後に梅雨入りし、
6/23慰霊の日あたりに梅雨明けするのが通例です。

沖縄観光に来ると、どの季節でも那覇空港へ
降り立ったときに肌で感じる沖縄ならではの
湿度を感じますよね?!

それが梅雨の間はというと・・・
湿度ほぼ100%!!!
除湿器がないと室内のモノにカビが生えます。

コインランドリー代がばかにならない・・・

また、梅雨の晴れ間を見計らって干しても
除湿器の衣類乾燥機能で室内干しをしても
湿気でなかなか乾かないので
コインランドリーへでかける頻度があがります。

ちなみに、お気に入りの革製品を本土から
わざわざ持ってきたのに移住1年目に
湿気でカビが生えて捨てざるを得ない・・・
これは、移住者あるあると言えます。

虫さんたちの大パレード!

私が都会に住んでいたころはYouTubeで
鳥の鳴き声などヒーリング系の動画を
よく見ていました。
今は鳥のさえずりが目覚まし代わり。

都会に住んでいたころは夜でも街は明るく
気付けていませんでした。
月夜の明るさに。

うるま市の5島とも、自然豊かな島々です。

古民家そばの月桃
月桃は虫が嫌がると言われています

自然の豊かさは、どんな生き物にとっても
住み心地がよいのでしょうね。
虫もたくさんいます!
沖縄の温暖な気候も相まって、サイズも大きいです。

虫が苦手だと驚いたり怖かったりするかと
思いますが、個人差はあるものの直に慣れます。

お問い合わせは「しましま交流館」へ

伊計集落。おうち・集落のつくりも
島ごとに特徴があります

今回は住まいの環境について書きました。
5島での生活・くらしのイメージにつながるとうれしいです。

リアルな島くらしをイメージいただけるよう
今後も、テーマをわけて投稿していきます。

「〇〇〇の部分をもっと詳しく知りたい!」
といったご質問などなど、お気軽に
「しましま交流館」へご相談くださいね。

それではまた次回。
またやーさい!(またお会いしましょう!)