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リップル裁判の概要をまとめ!なぜ起きて結果はどうなったのか解説

リップルが長きに渡る裁判の末、2023年7月13日に勝訴。リップル優勢で決着が付き、市場はお祭りムードのように価格上昇を引き起こしました。

リップルを巡る裁判は一段落しましたが、そもそもリップルはなぜ提訴されていたのか、知っていますか?

意外と裁判の概要を知らない人はいるのではないでしょうか。今後、リップルに投資を考えているのならば理解を深めておくべきです。動向を知り、投資する際のヒントになるでしょうから。

そこで、リップル裁判の概要を簡潔にまとめたので、この記事で紹介していきます。最後まで読めば、リップルがなぜ裁判をしていたのか概要を整理し、投資するべきか判断するヒントが見つかるでしょう。


なぜリップルは裁判をしているのか


ことの発端は、リップル社が2013年から7年にわたり、自社通貨のリップル(XRP)を販売して1300億円の売上げを出したこと。ただ通貨を売り上げただけならば問題にはなりません。

裁判の論点となっているのは、リップル社が発行しているXRPの証券性に関する事柄です。

XRPは有価証券に該当するのか?」という部分でSECと争っていました。リップル社は他の暗号資産とは違い自社で管理・運用している中央集権的な方法を採用してXRPを扱っています。それゆえ、リップル社が独占的に通貨を販売できるため、有価証券に該当するのか論争が始まったのです。

2023年7月13日には一先ず決着がついています。しかし、もしも有価証券に該当していると認められていたら、未登録で販売したと見なされていたでしょう。そうなると2013年から7年にわたり、売上げた取引は不正だったとして扱われます。

つまり、まとめるとリップル社のXRPが有価証券に「該当するのか・しないのか」を裁判していたわけです。

SECはリップルに限らず、暗号資産の有価証券化について進めて行きたい考えをみせています。今後は暗号資産の全体に関わる問題に発展する可能性もあるでしょう。

そこで暗号資産を取り巻く有価証券の現状を確認しておきましょう。

暗号資産の有価証券化について?

まず有価証券とは、株式や国債などの財産権を示す証券のことです。現時点では、まだ暗号資産の有価証券化はされていません。

SEC側としては暗号資産も他の投資商品のように有価証券化して、監視や規制をしやすくしたいと考えているのです。暗号資産はブロックチェーン技術を活かした分散型での運用ができるメリットがあります。ところが、マネーロンダリングの原因に繋がる問題点もあるのです。

不正な取引が増加すると投資家にとっても使い勝手が悪くなる場合もあります。確かに暗号資産が有価証券化されると規制が設けられて、これまでのような柔軟な取引はやりにくくなるでしょう。

しかしながら、取引の安全性が高まれば、暗号資産の需要も高まるきっかけになります。したがって今後も課題としてテーマに上がってくる内容となるでしょう。

SEC側VSリップル!それぞれの主張


おさらいとしてそれぞれの主張も確認しておきましょう。

SEC側の主張

SEC側が「ハウェイ基準」に照らし合わせて証券性を主張してきた論点は以下の4つ。
1.資金の出資
2.共同事業
3.収益の期待
4.収益獲得
上記の項目が該当しており、証券の1つであると主張してきました。

リップルの主張

リップル社も負けずにXRPは投資契約に該当しない、違反しないと主張してきました。頑なに証券にならないと言っていたわけです。一貫して証券ではないと主張を続けて勝利を得たと言えるでしょう。

リップルの裁判結果


リップル社がSECから提訴されたのは、遡ること2020年12月23日。奇しくもクリスマス前に不要なプレゼントをもらった形になりました。そこから2年以上もの間、互いの主張をぶつけ合ってきたのです。

その結果、リップル社は2023年7月13日にSECに勝利。裁判はリップルに対して行われましたが。今後の暗号資産の在り方に関わる内容でもありました。

今回の一件でSECの思惑を垣間見える部分があったのです。暗号資産の有価証券化についての疑念は残っているため、今後も注意深く監視してくるでしょう。

リップルの勝利でどうなった?

リップルの裁判結果を待ち構えっていた投資家達が、一気に期待買いして大幅に価格を跳ね上げました。数時間の間で70%近い上昇を記録しています。それだけ、市場の期待は大きかったのでしょう。

もしリップルが裁判に負けていたら


裁判には負けていませんが、もし負けていたらどうなっていたのでしょうか。考えられていたシナリオは価格の下落でした。

有価証券として認められたらリップル社もXRPを売却する可能性があります。そのため、市場に出回るXRPのバランスが崩れて下落は避けられないでしょう。

また、仮想通貨取引での売買が出来なくなるため、今までのように柔軟に売買しにくくなります。そうなればユーザーにとって利便性が低下し、XRP離れする可能性が高いです。いずれにしても一時的な価格の下落は考えられたでしょう。

リップルの特徴


裁判も一段落付いたので、リップルに投資するメリットも出てきました。そこでリップルの特徴や将来性を確認して自分の投資に向いているのか判断しましょう。

XRPはリップル社が管理・運用している通貨になります。ビットコインやイーサリアムなどの代表的な暗号資産が分散型であるのに対し、リップルは中央集権型です。リップル社は独自路線で運用されている点が特徴の1つ。

もともと、リップルは送金を目的に開発された暗号資産です。そのため、暗号資産の実用化が進めばリップルの利用者数も増加する可能があるでしょう。送金速度は約3秒というスピードで手数料もビットコインに比べてやすいです。

また、もともとの上限枚数が決まっています。市場で出回る流通量にも限りがあるため、1枚当たりの価値が高まりやすいのです。ホールドしておけば将来的に希少価値が高まる可能性を秘めた通貨と言えるでしょう。


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