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仮想通貨でよく聞くステーキングとは?サクッと解説します

仮想通貨にはさまざまな運用方法が存在していますよね。
その1つにステーキングを利用して利益を得る方法があります。
ステーキングという言葉を見聞きすることがあるが、詳しくは理解していない人も多いのではないでしょうか。

ステーキングとは、保持して預け入れておくだけで利息を貰える運用方法。
通貨を保有して預け入れるだけで銀行のように利息を貰えてラッキーですが、仕組みやデメリットを理解していないと損する可能性もあるので注意が必要です。

そこで本記事では、ステーキングの特徴やメリット・デメリットを解説していきます。
最後までチェックすれば、ステーキングの知識を身に付けられますよ。
知識があれば運用方法の幅を広げられて、収益を上げる手段を1つ増やせるでしょう。

ステーキングの特徴とは

ステーキングとは広義では、仮想通貨のコンセンサス・アルゴリズムの1つPOSを行うことです。

仮想通貨は従来の金融機関のように仲介者が存在しないため、利用者でブロックチェーン上の取引データを取りまとめて正しくブロックとして繋げていく必要があるのです。
このような作業をコンセンサス・アルゴリズム(合意形成メカニズム)と呼びます。

暗号化してデータをまとめたブロックをチェーンで繋げて、ブロックチェーンを維持する。決められたルールによって、「誰が作ったデータなのか」「正しいものなのか」を証明して認める作業を行っていきます。
ただし、誰でも作業が行えるわけではなく承認作業者として権利を与えられた人のみが参加できるのです。

承認作業のやり方は仮想通貨によって違います。
大きく分けて以下の4種類です。
1.POW:与えられた計算式を1番早く解いた人にブロック生成権が与えられる方法
2.POS:対象通貨の保有量が多い人からランダムに決定される方法
3.POI:保有量や取引回数、取引量に応じてスコア化してブロック生成権を決める方法
4.POC:バリデーターと呼ばれる限られた人達が認め合ってネットワークを構築する方法 

どれも承認作業者には作業をしてくれた対価として報酬が受け取れる。
上記のPOSがステーキングに該当します。

保有しているだけで利息がもらえる理由とは
POSの仕組みによって利益をもたらされています。
POSは決められた期間に一定量の該当する通貨を保有していると承認作業に参加可能。

ステーキングに参加し、ステーク(預け入れる)することで一時的に通貨の流動性を高める効果があります。
該当する通貨を保有する人が多くなれば、その通貨の資産価値が高まるからです。
ステーキングしてくれた人は、通貨の資産価値を高める活動に貢献してくれたとみなし、お礼として利息が発生する仕組みになっています。

POSはビットコインの承認作業(POW)とは違い、たくさんのパソコンを使用して大量の電力を消費する必要がないため、環境問題に配慮した承認作業です。そのため、コストを抑え承認までの時間も短い特徴があります。

ステーキングのメリット

・簡単にステーキングが始められる
・保有するだけで報酬が得られる
・銀行よりも利率が高い

それぞれ見ていきましょう。

簡単にステーキングが始められる
対象通貨を買って保有して預け入れるだけでステーキングを開始できます。
特別な審査やスキルがいらないので誰でも始められる手軽さはメリットですね。
※POSに参加するには決められた枚数を保有している必要があるため、各取引所の条件を確認しておきましょう。

保有するだけで報酬が得られる
POSの仕組みによって対象通貨を保持しているだけで報酬を得ることができます。
タイミングを見計い売買して利益を得る必要がないため、リスクを抑えた運用が可能。
初心者やトレードに自信がない人でも、始めやすい運用スタイルなのはメリットですね。

銀行よりも利率が高い
取引所によって差分はありますが、おおよそ3~5%の利率でステーキングを始められます。
数字からわかる通り、銀行の預金利率と比べると圧倒的にステーキングの方が高いことが伺えますね。

ステーキングのデメリット

・ステーキング中の通貨は売買できない
・報酬の利率は月によって変動する
・対象通貨が暴落するリスクがある

それぞれ見ていきましょう。

ステーキング中の通貨は売買できない
銀行とは違い、一度預け入れると約束の期間までは引き出すことができないデメリットがあります。そのため、無計画に預け入れしてしまうと、投資したい時に通貨を利用できなくなるため注意が必要です。

報酬の利率は月によって変動する
ステーキングは月によって利率が変動します。
承認作業に参加する人数によって配分する金額が変化するからです。
利率が毎月同じではないので、貰える利益もタイミングによっては少ないこともありえます。利率が予測できないのは欠点ですね。

対象通貨が暴落するリスクがある
どの通貨にも言えることですが、下落するリスクが存在します。
当然、ステーキングした通貨も価格が下落するので、損する可能性があります。
ステーキングすると一定期間は預け入れしなくてはいけません。
損切するために売買したいと思ったら、ステーキングを停止する必要があります。
しかし、停止すると利息がもらえなくなる。
ステーキング運用する1つのジレンマですね。

ステーキングを始める方法

ステーキング可能な取引所を利用すれば始めることができます。
現在、国内で利用可能な取引所は以下の通りです。
・コインチェック(2019年に停止中)
・GMOコイン
・bitFlyer

いずれも無料登録して始めることができます。
ただし、すべての仮想通貨でステーキングできるわけではありません。
利用前はステーキング可能であるかチェックしておきましょう。


ステーキングを利用できる通貨

以下の通貨はステーキング可能です。
・テゾス
・コスモス
・イーサリアム2.0より

暗号資産は目まぐるしい技術で進歩を続けているため、今後は利用できる通貨も増えることが予想されます。
ステーキングする際は情報をチェックしておきましょう。

ステーキング運用がおすすめの人

・売買を繰り返さずに安定して運用したい人
・長期的に保有する予定の人
・すぐに対象通貨を使用する予定がない人

売買を繰り返して利益を得るのはスキルが必要ですから、保有しているだけで利息がもらえるステーキングはローリスクで運用しやすいですね。


すぐに使う必要がない通貨はステーキングするべし

ステーキングとは広義では、仮想通貨のコンセンサス・アルゴリズムの1つPOSを行うこと。
通貨を保有しているだけで利息がもらえる理由は、POSの仕組みによって利益をもたらされるからです。
ステーキングしてくれた人は、通貨の資産価値を高める活動に貢献してくれたとみなし、お礼として利息が発生する仕組みになっています。

すぐに利用する予定のない対象通貨はステーキングしておくと、銀行の預金利息よりも高い利率で運用できますよ。

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