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メタバースとは何かをわかりやすく解説!メタバースのメリット・デメリットを知ろう

近年、新たな可能性を秘めたメタバースに注目が集まり、耳にする機会が増えています。メタバースは本格的に企業も参入しており、期待が高まっているジャンルの1つです。

ところが「メタバースが何となく凄いのはわかるけど…よくわからない」という人は多いのではないでしょうか。

実際にメタバースがどのように活用されているのか理解しておけば、次世代のサービスに乗り遅れることはありません。

そこで今回は、メタバースについてわかりやすく解説していきます。
最後までチェックすれば、メタバースの基本的な概要はもちろん、今後の可能性を学ぶことができます。あなたの投資やビジネスのヒントになるでしょう。

メタバースとは?


メタバースとは、ネットに存在するバーチャルな「仮想空間」のことです。
用意された仮想空間で自分自身のキャラとなるアバターを作成し、サービスを受けたり、コミュニケーションを取ったりすることができます。

つまり、バーチャルな空間を利用して提供されているサービスがメタバースです。メタバースは仮想空間で様々なサービスが受けられる場所とイメージしましょう

メタバースが話題を集めているわけ

SNSの中でも実名でコミュニケーションが取れるFacebookが、突如として「meta」に社名を変えたことで一気に話題を集めたメタバース。

ただし、改名したから注目を集めたわけではありません。
メタバースには今後の我々の生活を変えてくれる可能性があるからなのです。

特にメタバースが注目されているのには以下の3つの理由があります。

1.新たなコミュニケーションの可能性
2.ビジネス展開
3.ブロックチェーン技術の実用化

1つずつ見ていきましょう。

1.新たなコミュニケーションの可能性
わざわざ外に出なくても仮想空間を利用して、現実世界のように人と会うことが可能です。従来のSNSでは、共通の趣味を通して繋がることはできますが、実際に会うのはハードルが高かったりするでしょう。

しかし、メタバースならば、仮想空間上で繋がった人と簡単に会えて臨場感のあるコミュニケーションを取れるのです。もしメタバースをアイドルがやっていれば、アバターを介してではありますが、会いに行くことだって可能になります。

2.ビジネス展開
仮想空間で新たな価値の提供ができると期待されています。
価値が生まれることで新しいビジネスモデルが誕生していく可能性が高いです。

たとえば、家に居ながら買い物や音楽ライブを楽しめるサービスなど。
技術が進歩すれば、仮想空間で買った物が実際に家に届くことだってありえるでしょう。

3.技術の実用化
メタバースは実用性の高い技術に注目を集めています。特に臨場感を持たせたり、再現させたりする現実世界と仮想空間を融合させる最先端技術であるXRは期待が高いです。

支流となっているVR・ARを利用して、建物の内覧や工事現場を実際に確認できるレベルまで進歩しています。

また、医療なような専門分野でも遠隔で確認や指導を受けることが可能です。今後ますます、仮想空間でありながら現実世界に近い状態を作り出し、新たな体験をもたらしてくれることでしょう。

メタバースの活用例


すでにメタバースは身近なものに利用されています。
そこで実際にメタバースがどのように活用されているか見ていきましょう。

★オンラインゲーム

メタバースは自身のアバターを使って仮想空間でコミュニケーションが取れるとお伝えしましたよね。

すでにゲームの世界でも仮想空間での交流が実現しています。日本のゲームで言えば「どうぶつの森」が有名です。自分のアバターを操作して、仮想空間に家を建てたり、アイテムを配置したりして他の参加者と交友を深めていくことができます。

そして、爆発的な人気を生んだ「フォートナイト」が、メタバースとの今後の関連性に注目を集めています。なぜならば、フォートナイトの利用プレイヤーが全世界で3億人以上を超えているからです。人が多く集まる場所は、市場規模を拡大することに繋がる可能性が高くなります。

★バーチャルライブ

先ほど紹介したフォートナイト内で、「米津玄師」氏がライブを行った事例があります。メタバースはライブとの親和性が高く、配信も容易となるため活用化されているのです。

現実のライブよりも、アーティストとの距離感を近く感じたり、リアルタイムでファンと交流が取れたりするのは、メタバースならではの特徴。アバターとはいえ、アーティストと直接やり取りできるチャンスがあるのはファンにとっては嬉しい空間でしょう。

今後は新たな領域として、メタバース空間でのライブが主流になる可能性もありえます。

★オンライン会議

出張先や自宅に居ながらでもメタバース内に会議室を用意することが可能です。つまり、わざわざ集まらずとも、メタバースを利用すれば会議ができます。

現実と変わらないレベルのプレゼンも行えるので、会社に行かなくても良くなる日がくるかもしれません。このように仕事のあり方を変えてくれる可能性も秘めているわけです。

メタバースに参入している企業


メタバースは工夫すれば利用の幅が広がり、生活面の利便性を高めるだけではなく、新しいビジネスモデルを築くことが可能なのです。そのため、メタバースの技術に目を付けた企業が続々と参入しています。

ここでは一例として海外と日本の有名な企業を確認していきましょう。

★海外企業

・ナイキ
・ディズニー
・マイクロソフト

あのディズニーまで注目して参入しています。テーマパークと上手く融合させることで新たな体験が生まれることでしょう。メタバースではアバターが主役ですよね。アバターにナイキを履かせたりして、自由にカスタマイズできるようにするようにナイキも動いています。

★日本企業

・ソニー
・パナソニック
・キャノン
日本を代表する名だたる企業が参入しています。カメラで撮影した人物をメタバースに再現できるようにしたり、画像処理技術を用いたコンテンツを提供したりと活動が進んでいるのです。

★ビジネス活用の事例

日本ではいち早く、三越伊勢丹が2021年3月にVRアプリ事業に乗り出しました。スマホで簡単にアクセスでき、交流をしたり、実際の商品を購入したりすることを実現させました。メタバース内では忠実に伊勢丹新宿本店が再現されています。現実世界と仮想空間を繋げたビジネスを可能にした事例と言えるでしょう。

メタバースのメリット・デメリット


今後の発展に期待が高まるメタバースですが、もちろんデメリットも存在します。どのようなモノでも一長一短はあるものです。
そこでメタバースのメリット・デメリットを抑えっておきましょう。

★メタバースのメリット

メタバースのメリットは以下の通りです。
・外に出なくてもイベントが楽しめる
・仮想空間を自由にカスタマイズできる
・新しいコミュニティの構築

メタバースは仮想空間を自由にカスタマイズし、現実世界のような交流場所を構築できます。同じ空間でリアルタイムにコミュニケーションを取ることができるのは画期的なサービスと言えるでしょう。

従来のSNSは文字や動画などの一方的なやり取りになりがちです。
しかしメタバースならば、アバターを介して現実世界のような繋がりを持つことが可能となります。新たな体験やサービスとしての期待値が高い点はメリットとになるでしょう。

★メタバースのデメリット

メタバースのデメリットは以下の通りです。
・ハッキングのリスク
・依存症が高い
・法整備について

メタバースは臨場感が高く、仮想空間に依存しやすいと危惧されています。
仮想空間がより現実世界に近い作りになれば、境界線が曖昧になる場合もあるのかもしれません。メタバースに限らずに人は何かに依存しやすい生き物ですからね。

また、セキュリティ対策や法整備に対する課題も抱えています。ネット上のサービスなので、ハッキングのリスクは存在してしまうもの。

そして、新たにできたサービスゆえに、法整備が追い付いていません。
メタバースに関して詳しい弁護士も整っていない背景もあり、法整備が不十分なことは大きなデメリットとなるでしょう。

今後は徐々に解消して整っていくと考えられるので、引き続き意識しておきたいところです。

メタバースの今後・将来性


メタバースは新たなサービスやコミュニケーションの領域として注目されていて、今後も市場が拡大することでしょう。ブルームバーグの記事によれば、2024年には7800億ドルまでに拡大することが予測されています。

もちろん、メタバースには課題点もありますが、新しいビジネスの種として企業も参入しており可能性の高さが伺えます。

将来的にますます市場が拡大し、新たなコミュニケーションのツールやビジネスモデルの1つとして期待できるでしょう。


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