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オンチェーンとは?初心者でもわかりやすいように要点を絞って徹底解説!!

仮想通貨でトレードをしていると「オンチェーン」という言葉を聞くことがあるのではないでしょうか?

オンチェーンは取引データの記憶・保管に関する技術のことです。それだけならば、トレードにあまり影響ないかと思われるかもしれませんね。

ところが、オンチェーンを利用して集められたデータを元にして、今後を予測するヒントにできる場合があるのです。戦略的に投資を進めていく上でも、便利なデータと言えるでしょう。

そこで今回はオンチェーンとは何かをわかりやすく紹介し、データ分析の方法も解説していきます。
最後までチェックすれば、オンチェーンを理解することで分析の幅を広げて判断材料を増やすことができるでしょう。

オンチェーンとは

オンチェーンとは、ブロックチェーン上に取引を記録する技術の1つのこと。例えば、自分が保有している仮想通貨を別のアドレスに送金した場合。送金額や時刻、どこからどこへ移されたのかがブロックチェーン上に記録されます。

つまり、暗号資産の取引をすべてブロックチェーン上で処理して記憶することをオンチェーンと覚えておきましょう。そして、その際に記憶されてデータをオンチェーンデータと呼びます。

オンチェーンはブロックチェーン上での記憶のため、銀行のように手続きをしてくれる仲介役がいません。取引所を経由することもなく、自己管理に近い型でもあります。そのため、DEX(分散型取引所)として利用されるケースが多いです。

★オンチェーンの特徴

オンチェーンの特徴として取引記憶の透明性が高いこと。なぜならば、ブロックチェーン上に保存したデータは、みんなで管理するスタイルでもあるからです。

ブロックチェーンは、箱が鎖のように繫がっているような状況で、1つのブロックのデータを書き換えたとしても、他のブロックのデータと一致しなければ正しい情報として承認されません。そのため、記憶したデータを改ざんするのは困難なのです。

つまり、オンチェーンはブロックチェーンの特性を活かして透明性の高い仕組みが成り立っています。逆に1度でも記憶したデータは、消去するのも不可能に近いため、諸刃の剣なのかもしれません。

オンチェーンの課題点

オンチェーンは仲介役が不在で取引所を経由しなくても、ブロックチェーン技術を最大限に活かして取引データを記憶して管理しています。透明性も高くて改ざんも困難と紹介しましたよね。一見、非の打ち所がない仕組みのように思われますが、オンチェーンにも課題があるのです。

オンチェーンには「スケーラビリティ問題」が発生することが懸念されています。スケーラビリティ問題とは、取引量が増えることでネットワーク内が混雑して処理速度が遅延することです。

すべてブロックチェーン上で取引が完結するのは便利ですが、利用者が増えて対応が追い付けなくなれば不具合が生じます。このような状態を解消するためにも、力を入れているのがオフチェーン技術なのです。1文字違いで間違いやすいですが「オンチェーン」と「オフチェーン」はセットで覚えておきましょう。

オフチェーンの概要

オフチェーンとは、ブロックチェーン上だけで記録や管理がされない技術のこと。オンチェーンによるスケーラビリティ問題を解消するためにもブロックチェーン以外の場所でも記憶や管理をします。

特徴として、最初と最後だけブロックチェーン上にデータを記憶し、その間の期間は仮想通貨取引所などを経由して遅延リスクを避けるようにしているのです。オンチェーンよりも処理速度が格段に高いため、両方を取り入れて管理することが大切です。

オンチェーンとオフチェーンの違い

ここで簡単にそれぞれの違いについてまとめておきましょう。
オンチェーンはブロックチェーン上ですべてのデータを記憶していく方法。対してオフチェーンは最初と最後だけをブロックチェーン上に記憶して、中間はそれ以外の場所を経由する方法になります。

ブロックチェーン上に記憶する部分が違うのです。それにより、情報量にも差が出てきます。オンチェーンはすべてのデータをブロックチェーン上に記憶するため、情報量が多くなりがちです。したがって、オンチェーンはスケーラビリティ問題が生じやすくなります。

一方のオフチェーンはブロックチェーンには部分的な記憶だけなので、遅延も起こりにくく処理速度が早いのです。

それぞれ一長一短あるので、使い分けるのがベストです。
どちらかに偏ると利便性が悪くなる場合もあるのでバランス良く使いましょう。

オンチェーンデータの活用方法

オンチェーンの概要を紹介してきました。オンチェーンデータを活用することで今後の値動きを予想して行動が立てられるようになります。株式投資で言えば、ファンダメンタルズ分析のようなものです。データを元に計画的な投資ができるため、上手く活用していきましょう。

注目しておくと便利なデータは以下の3つになります。
1.アクティブアドレス
2.トランザクション数
3.流動性
それぞれ1つずつ確認していきましょう

1.アクティブアドレス

オンチェーンデータの中で最も注目されやすいのがアクティブアドレスです。アクティブアドレスとは、一定期間のウォレット間で送信者や受信者がどのくらい取引したのかを表す指数になります。この指数から、どのくらい取引が行われていて、盛り上がりがあるのかを判断する材料になります。

2.トランザクション数

アクティブアドレスと同様に確認しておきたいのが、トランザクション数です。シンプルにトランザクション数が多ければ、ブロックチェーンが活発に利用されていると、判断する目安になります。

3.流動性

値動きが活発に動いていない状況では、取引しても利益を得にくいものです。期待して買った通貨の値が動かなければ、投資対効果は薄くなりますからね。

そこで注目したいのが流動性になります。流動性が多いということは、それだけ市場に参加者が多く存在している証拠。取引が活発になる可能性があるため、トレードに参加する目安になるでしょう。

両方を上手く使い分けるのがポイント!

本記事では、オンチェーンについて概要を説明してきました。オンチェーンはブロックチェーン上ですべてのデータを記憶する技術の1つです。ただ課題点としてネットワークが遅延することもあり、それを補うためにもオフチェーンがあります。どちらも一長一短あるので上手く取り入れていくことが大切になるでしょう。


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