僕の恋愛大事変③二度目の告白編
予定通り電車に揺られてます。ウルグスです。
祖母も元気そうで何よりでした。
おばあ
ウルグスや。コロナに気をつけるんだよ。
ウルグス
おばあちゃんこそ熱中症に気をつけてね。無理して扇風機だけで寝たりしないで、ちゃんとクーラーの効いた部屋で過ごすんだよ。
おばあ
悪いねぇ、、、ウルグスは本当にいい子だね。
ほら、お駄賃だよ(樋口一葉×2人)
(コロナおさまったら絶対ピン○ロで使い尽くしたる。)
不出来な孫ですみません。
さて、話はいよいよ中学校クライマックスの告白編です。
アドレスをゲットしてもチャンスをものにできないウルグスは卒業式の帰り道、Iさんに
き、きんじゅのじじじ神社に寄りみひして、おっ思い出話でもし、ひませんか??(近所の神社に寄り道して、思い出話でもしませんか?)
Iさんは静かにうなずいた。
しかしながら、思い出話など盛り上がるはずがない。何度もくどいが、ウルグスは
Iさんとチューがしたかった
それだけなのである。突如変なタイミングで無理やり話を切り上げると、Iさんに向かってウルグスは言った。
あ、あのさ、もし、俺のことが好きなら、俺が目を瞑る間に俺の手を握って!
(き、きもっ)
そう、告白するはずが、自分の気持ちを何一つ伝えることなく相手が自分のことをどう思っているのか聞いたのである。
ここまできて、皆さんはもう察しているかもしれないが、ウルグスは中学卒業時に、
ウルグスがIさんのことを好きかどうかより、Iさんがウルグスのことを好きかどうかだけが気になっていたのである。
これは恋愛をする上で最も危険そして、初心者が陥る最大の問題である、
相手依存の恋愛の完成である。
そして、大抵このケースはうまくいかない。仮に付き合えたとしても、そのあとが問題である。なぜなら、
女の子とお付き合いをすることは
告白がゴールではなく、その後どれだけその子と楽しく過ごせるかが問われるからである。
僕はチューをすればそれでよかった。
相手の服従を求めていた。
相手の感情など考えていなかった。
こんな自分本意な乳臭いガキは、
むしろこの段階で風俗を経験しておくのがいいのではないだろうか?
そして嬢に言ってもらうのである。
私のことなんか気にしないでいいですよー
だってあなたを気持ち良くさせることが
仕事なんで
って。
ここまで、散々自分自身の行いを悔いてきたが、私がここで過去の過ちを述べてもなんの効果もないことは百も承知である。よって
日本の義務教育に『恋愛』の必修科を強く求む。
また話が逸れてしまった。
肝心のIさんの返答は聞くまでもないだろう。極度に断るのが苦手なIさんは、昔好きだったことも織り交ぜながら、丁寧にウルグスが傷つかないように『お友達としてよろしく』と伝えてくれた。
それを聞いたウルグスは言った。
ねぇ、もう一回目瞑っていい??
えっ、、、?
※リアルにこのやりとりを日が沈むまでやってました。
流石のIさんも疲れてきたのか、
ね、ねぇ、もうお互いお家帰らない?
帰る前に目瞑ってもいい?
、、、ウルグスくんが帰るためには
私が『嫌い』って言わないとダメ?
ジ、エンドである。
告白しても断られることがある。
という当たり前のことをウルグスはこの時初めて学んだ。全てを諦めたウルグスは帰路につき、誰の目も気にせず泣いた。
母には、卒業式の感動が蘇ったと嘘をついた。(恐ろしいことに、その時ついた嘘を本当に信じていたことが今回の帰省で母にインタビューをした際に明らかとなった。)
ちなみにウルグスは地元の男子校、Iさんは地元の女子校へ進学することになっていた。Iさんへの未練を存分に残したまま、ガチムチ男子校へ入学することになっていたのである。
ウルグスは全ての運命を呪った。
ただし、このケースを冷静に分析すると、最も恐ろしいことは
初恋の相手から振られた理由がわからないまま異性との関係を3年間絶つこと
である。つまり、このとき抱いた歪んだ恋愛観が後世、尾を引くことになるのである。
ウルグスの歪んだ恋愛観は
中学で始まり、高校(男子校)3年間のうちに成熟したのである。
ただし、ここまでの話を聞いて
絶望的な話ばかりだと思った読者は甘い。
なんせ、
Iさんとは大学4年生まで関わることになるのだから。
高校編へ続く
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