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ほんの少しだけ不思議な話~猫の神様~②

神様という存在は、人それぞれ国それぞれ、いろんな考え方捉え方があると思います。それが神と呼ぶものなのかどうかはさておいて、これは3年ほど前のちょうどこの時季、8月の終わりのことでした。

車で家に帰っている途中、道路脇の塀の上に猫が居るのが見えました。

と、その塀の横を通り過ぎる瞬間、その猫が飛び込んできたのです。

トン!!っと軽い衝撃がありました。

慌てて車を止め、確認するも猫の姿はなく。。              バンパーに猫のものと思われる毛が付着しているのみ。

どうしよう!はねてしまった!!血は見られなかったけれど怪我をしていないだろうか。。。大丈夫だったろうか。。。動転した私は咄嗟に口にしました。

猫の神様  どうかあの猫が無事でありますように。。次に猫に出会った時は誠心誠意お世話しますからどうか助けてください。

それから2、3日経った頃、まだ目も開かない仔猫を夫が連れて帰ってきたのです。首にはカラスにつつかれたのか大きな怪我がありました。兄弟も親も見えず、道路の真ん中で鳴いていたそうです。

今では違いますが当時の夫は私が仔猫を拾ってきてももとの場所に返してこいと言うような人でした。     ただその時はこのままだと確実に車に轢かれるであろう子猫をそのままにしておけなかったそうです。私は思わず「ありがとう!」と抱き抱えました。

今現在その仔は怪我もすっかり癒え、すくすくと大きくなり、里親さんの元で元気に幸せに暮らしています。

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