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【CL横浜候補】ウル式ウッウロボ不採用型ミュウVMAX 解説

1.はじめに


 お久しぶりです。初めましての方は初めまして。ウルと申します。この場を借りて簡単に自己紹介をさせていただきます。

主な実績

2020

シティリーグシーズン2 東京 優勝(モルペコドール使用)
チャンピオンズリーグ横浜 ベスト8 (ルカメタザシアン使用)
JCS、WCS権利獲得

JCS不参加

2021

シティリーグシーズン2 千葉 ベスト8(ズガドーン使用) 
シティリーグシーズン4 埼玉 ベスト8 (クワガノン使用)
シーズン3、5不参加、CL不参加(抽選落ち)、JCS不参加

 今シーズンはコロナウイルスの影響で再申し込みとなり、出場が決まっていたJCSに申し込めていなかったり、卒論等が忙しかったりでまともにポケモンカードに触れておらず、大した成績も残せていなかったので記事を更新出来ていませんでした。卒業が決まってから、シティリーグやCL横浜に向けてまた徐々にポケモンカードに触れ、やっと納得のいく構築が仕上がったというところでCL横浜の落選が決まり、こうして記事を書いている次第です。

2.本noteの構成

 このnoteは、CL横浜やシティリーグシーズン6で勝ちたいという方や、ミュウデッキ使用時のプレイングを向上させたい、ミュウの構築をアップデートさせたいという方に向けて書いていきます。

 まず、私の考える現在のメタゲームについて、使用率、デッキパワー、相性などに触れながらミュウというデッキの現環境の立ち位置について述べます。その後、有料部分にて、ミュウというデッキの概念(そもそもミュウというデッキはどんなデッキなのかや強みや弱み)を明らかにし、課題に対して既存の構築とは違ったアプローチで、組んだデッキを紹介します。最後に、現環境で多いデッキ、具体的に言えばパルキアVSTAR、ミュウVMAX対面での動きについての考察を述べます。
またnoteの売り上げは、世界大会に向けての資金にしたいと思っています。

3.現在のメタゲーム

 シティリーグやCLで勝ち上がるためには、環境理解は欠かせません。ポケモンカードゲームは経済学の美人投票ゲームに似ているところがあると思っているからです。というのも、自分がどのデッキを評価するかよりも、他人(全体)がどのデッキを評価するかの方が重要だからです。使用率の高いデッキ、その中で上位に上がって来やすいデッキに対して有利なデッキを選ぶというデッキ選択の時点で勝負は始まっています。なぜそんなことが起きるかというと、ポケモンカードゲームは、弱点というシステムがあるため、その弱点を突かれてしまうと、少ないリソースで自分のポケモンを倒されてしまいます。またそのようなタイプ上の相性だけでなくメタ(対策)カードも存在します。最近使用率の高いパルキアVSTARや、CL愛知でも結果を残したアルセウスVSTARなどは構築の自由度が高く、メタカードをデッキに積むスペースがあるので、どのようなカードが使われているのか意識しなくてはなりません。

 私は普段、Twitterで自主大会やシティリーグの結果を検索したり自分自身が実際に自主大会出たりして使用率の情報を集め、その中で使用率の高いものをピックアップし、自分で組んでみて1人回ししたり、身内との練習を重ねたりする中でそのデッキの強み弱みや、使用率の高いデッキ間の有利不利を確かめるという方法をとっています。理由は前述の通り、他人(全体)がどのデッキを評価しているか、すなわち使用率が最重要なゲームだからです。その上で自分自身の感覚で、どんな相性になっているかなどを確かめています。

 その結果、私はこのような結論に至りました。
 まず、使用率に関しては、圧倒的に多いパルキアVSTARが20%以上、次いでミュウVMAX アルセウスVSTARがそれぞれ10%~20 %、そしてジュラルドンVMAX、ダイケンキ等の悪タイプ、レジギガスなどが一定数存在するといった現状であると結論付けました。パルキア、ミュウ、アルセウスで約半数を占める以上、現環境はこの3つのデッキを中心に回っていると言っても過言ではないと考えます。パルキアが多い要因としては、パルキアは新弾で出てきたカードで研究が進んでいないことと、特性スターポータルによる再現性の高さ、デッキスペースに比較的余裕があり構築の自由度が高い点にあります。似たデッキにアルセウスがありますが、打点の関係上パルキア側が微有利であるためパルキアの人気が高いと考えます。ジュラルドンや悪タイプは主にミュウを意識して存在すると考えます。しかし、デッキパワーや速度でパルキア、ミュウ、アルセウスに対して劣り一概に有利とは言えない現状にあります。レジギガスは非Vでありながら、上手く回った時の爆発力は凄まじいです。その一方で、パルキアがミラー対策で入れているセイボリー+やまびこホーンの影響を受けてしまったり、アルセウスにノコッチを出されてしまって弱点を突くことが出来なかったりして遅れを取ってそのまま負けてしまうことが多い印象です。環境に3~4割以上は存在するVSTARに対して高い勝率を得られないことから、評価は下がっていくと考えます。

 そして、実際にこれらのデッキを調整メンバー間や自主大会で回してみたところ、ミュウVMAXのデッキパワーが頭一つ抜けているという結論に至りました。大きな理由が2点存在していて、

①ミュウ後攻時
 パルキア、アルセウスの殴り出しが先攻2ターン目であるのに対して、ミュウVMAXは後攻1ターン目から3フュージョンエネルギーメロディアスエコーで前のVを倒す、あるいはサイコジャンプで前のメッソンを倒すというムーブが可能であること。

②ミュウ先攻時
 ミュウ側の先攻時にパルキア、アルセウス側がミュウVMAXをワンパンするハードルに対して、ミュウ側の2-2-2を通す要求があまりにも低く、ミュウ先攻時のパルキア、アルセウスの勝ち筋が事故お祈りや頂への雪道+ツツジになりがちであること。

が挙げられます。分かりやすく言うならば、ミュウVMAXデッキが他のデッキよりも後攻時に太い勝ち筋を残しているということです。

 では、デッキパワーで勝るミュウVMAXデッキがなぜ一強にならないのか、その要因についての考察したところ次のようなことが考えられます。

①デッキパーツの高騰

 これはほぼ「ウッウロボ」に関してです。多くのリストに3枚以上入っています。入れている人のほぼ全員が必須と考えて採用しています。1枚1万円するので、3枚だとしても3万円。デッキが1、2個組めてしまうぐらいの値段です。勝利のみを目指す競技目線のプレイヤーである私ですら、ちょっと高いなと感じるのでエンジョイよりのプレイヤーであれば、それ以上の感覚で高いと感じるでしょう。

②デッキの自由度の低さ

 ミュウVMAXのデッキは、アルセウスやパルキアより先に出てきたため、研究が進んでいます。また、ゲノセクトVのフュージョンシステムが強力である一方、デッキに採用出来るポケモンが限定されます。それに加えて、頂きへの雪道でストップしてしまうことを避けるため、対策カードにも枠を割きたいです。そうなってくると、各対面に対してのメタカードを積むスペースなどなくなります(もっとも、ミュウにはメタカードを積む必要性はないほどあまりあるパワーがありますが)。それがなぜ使用率の低さに繋がるのかというと、オリジナリティを出しにくいデッキタイプは好まれにくい傾向にあるからです。また多くのプレイヤーに意識されていて、尚且つ自由度の低いデッキだと対策してきたプレイヤーに勝てないことが多いです。それに対してアルセウスVSTARは特性スターバースにより好きなカードを持ってこれるので、デッキに数枚しか積んでいないメタカードにも容易に触ることができます。また、アルセウス、パルキアともにジメレオン、インテレオンの裏工作型が多く、こちらもメタカードに触りやすいです。また両デッキ共にデッキスペースに比較的余裕があります。ただ、打点の関係上アルセウス対パルキアではパルキア側が有利なため、現環境においてパルキアが好まれていると思います。

③プレイ難度の高さ

 ミュウVMAXは、ドローサポートが入っておらず、ゲノセクトVのフュージョンシステムのみでデッキを回すという点で他のデッキとは回し方が大きく異なります。裏工作型やビーダル型のデッキは、回し方を1度覚えれば他のデッキに応用可能ですが、ミュウデッキ独自の動き(4.ミュウデッキの概念にて後述)が存在することがデッキ選択の上でハードルになると考えます。

 しかし、私は①の問題点であるウッウロボを妥協することなく不採用にすることが出来ました。1万円であったとしても、50円であったとしても入らないということです。また、②の問題点に関しては、そもそもミュウは対応力、デッキパワー共にトップクラスであり、メタカードは必要ないと考えます。また、③の問題点に関しては、このnoteではミュウVMAXの基本的な考え方や、現環境で避けては通れないミラーとパルキアの対面について詳しく解説するので解決できます。またnoteを購読頂いた方にはそれ以外の質問も受け付けます。

 無料部分はここまでと致します。ここまで読んでいただきありがとうございました。ある画期的なアイデアでミュウデッキの固定観念を崩し組んだ自信作なので、是非続きもご覧いただきたいです。

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