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コオロギ養殖って……

どもどもー! お肉かお魚ならお魚派の揺蕩う貴腐人(?)洞施(うろせ)うろこです! お気軽に「うろこ」とお呼びくださいね!

うん、「また」なんだ。済まない。
と、往年の導入で入ってみましたが、コオロギ食について思うことをまた書いてみます。
というか、個人的に共感できる記事を発見したのですよ。
2023年3月4日のアゴラさんの記事なんですが(コオロギ画像注意)


こちら、コオロギ養殖にかかるコストについて書かれています。
コオロギ食を語る場合、昆虫食に対する嫌悪感やコオロギを食べることで起こる健康被害の懸念が取り沙汰され気味ですが、こちらは事業としてやっていけるかどうかという観点からの疑問を投げかけられていますね。
正直、こういう見解が一番語られるべきじゃないかな、と思うんですよ。
SDGsの関連ビジネスとしてとはいえ、補助金は出るんです。これ、どう見てもコスト高で破綻のリスクが高そうなのに。

コオロギって、言うほど簡単に養殖できる生き物ではないんですよ。
だって、生育の適温が25℃~30℃。空気中のアンモニア濃度が高まるとすぐ死んでしまう。つまりはケージ内の清掃をこまめに行わなければならないし、何なら施設内の空調を整えるために冷暖房と空気清浄機は点けっぱなしです。え、めっちゃ電気代かかるのでは……
それから、記事内でも書かれていますけど、ケージ内の個体数が増えると共食いを始めてしまうので、ある程度密度を調整しなければならないんです。簡単に言うとそこそこの空間が必要になってきます。
もう……何て言うか……なんでこんな高コストの(しかもタンパク源としても不十分な)養殖業を薦めようとしてるんですか――――っ!!!!

SDGsとやらに則って話を進めてみても、ですよ。常時空調を整えるためにどれだけ電気を使って、どれだけ二酸化炭素を排出するんですかね。飼育個体が出す二酸化炭素量で語るとか愚の骨頂じゃないですか。だって人間様より電気使ってないかこの養殖!

このビジネスを薦めてる方々って、原発を容認してくれるんですかね……従来の火力発電でコオロギ養殖しておいて「二酸化炭素排出量の少ない、環境にやさしいクリーンなタンパク源です☆」とか言い出してたらお笑いです。
本当にどうして出してくるデータがこうも偏っているんだか……恣意的に隠してるんじゃないかって疑いたくもなりますよ。

そして、今コオロギやミズアブの幼虫を由来としたアミノ酸添加物を作るという話にもなってきていると耳にしました。
こちらガジェット通信さんの記事です。

まあ、分解してアミノ酸にまでしてしまえばアレルギーの心配もキチン質の過剰摂取もなくなるわけですけど?
それならアレルギー表記も要らないし、原材料にコオロギ(ミズアブ)を表記しなくてもいいのかもしれないですけど?
でも、でもね?
それこそ養殖コオロギやミズアブである必要性ないじゃん! ってことになりません?

タンパク質を分解してどうこうという段階になるのなら、極端な話アメリカザリガニでもいいんですよ。
外来種で猛威を振るっているブラックバスとかウシガエル、ジャンボタニシなんかでもいいんです。だって、アミノ酸にまで分解するんでしょ? 前回の記事に書いたカイコの蛹もいいじゃないですか。
外来種はかつて日本が食糧難の頃に食用として輸入・養殖したような生物も多いです。繁殖力が高い。養殖が容易。もう手法は確立している。
今頃高コストのコオロギなんか養殖しなくてもいいんです。どうせ分解するんですから。
何なら、これらの外来種の駆除を兼ねつつ捕獲して、それらからアミノ酸抽出でもいいですね。在来種や環境にも優しい取り組みです。これこそSDGsってヤツですよね(あからさまな当て擦り)

もうコオロギ養殖に関しては調べれば調べるほど穴だらけで……そりゃあ、河野太郎氏も「無理強いはしていない」とか逃げたくもなりますよね。ええ。大人としてその逃げ方はどうなの? とは思いますけど(個人の感想です)

取りあえず、自衛手段として知識を付けていかないとなぁ、と思いました。
あれこれ名前を変えてコオロギパウダーを添加していこうとしているみたいですからね。

あ、これだけコオロギ食に対して敵意剥き出しにはしていますが、うろこは『高コスト・高リスクの養殖を国が補助してまで推進していること』に疑念と怒りを持っているだけで、これまでの昆虫食を否定するつもりはありません。
食文化はその土地で様々に育まれたものなので、他所からどうこう言えるものではないですからね。だって海外から見たら納豆とか熟鮨とかおかしいと思われても仕方ない(どちらも好きだけど)

というわけで、なんでコオロギ養殖いけると思ったん? と問い質したい衝動に駆られた記事でした。
次回はもっと穏便な話をしたい……っ!

ではではー、またお会いしましょう。洞施うろこでした。

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