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薔薇フェスイラストのメイキング[後編]

 どもどもー! 揺蕩う貴腐人(?)洞施うろこです。
 先日まで腐女子特化型のサイトにて開催されていたイベントに、イラスト投稿で参加しました。そちらは募集締切、抽選が終わった段階です。
 そのイラストを使っての自己満メイキング。ベタ塗りまでの前半はこちらから↓↓

薔薇フェスイラストのメイキング[前編]


 今回はベタ塗りの後、人物の厚塗もどき〜加工して仕上げまで一気にいきます。

☆自分得なメイキング 厚塗もどき~仕上げ加工☆


・厚塗もどきをする

 前回のベタ塗り↓↓

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 を元に、厚塗もどきをしていきます。
 といっても、パーツそれぞれを透明化保護し『塗り&なじませ』ツールで光が当たるだろうところを淡い色、影になる部分を濃いめの色で塗っていくだけです。
 感性のまま(でも光源は意識して)ざくざくいきましょう。

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 髪の毛の塗りが一番好きです。『薄い鉛筆』ツールで濃い色・薄い色を描き描き……と、やりだすとゆうに1時間を超えるので、ほどほどにしますが。
 これで完成にするといまいち単調なので、ベタ塗りの時に用意したオーバーレイレイヤーをクリッピングで被せます。

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 立体感が増しました! オーバーレイ効果はかなりの頻度で利用します。とても便利です。文明バンザイ!
 デジタルの利点は全力で使うべきですよね。なるべくなら出来上がりの方を重視したいタイプです。
 さて、これで基本の厚塗もどきは完成です。


・色トレスと加工準備

 色トレスとは、線画の色を塗りの色に合わせて変えていく作業です。
 パーツ分けしていないと非常に面倒になる作業ですが、これがあるだけで仕上がりに差が出るのでやっていきましょう。

 こちらが色トレス前↓↓

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 背景を除いてキャプチャしました。そして、色トレス後↓↓

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 白シャツの辺りが分かりやすいですね。全体的に刺々しさがなくなった気がします。
 それではここで背景を完全に消して、人物だけを透過PNGで抜き出した画像を作ります!

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 載せている画像はJPGですが、実際に使うのはPNGデータで。背景が透明な透過PNGじゃないと、背景に支障が出るので注意です。
 それでは加工していきますよ!


・加工~人物に掛ける効果~

 人物の上に、先ほど保存したPNGデータをコピペします。そうしたら、それにガウスぼかしを掛けてぼやぼやにしちゃいましょう。

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 ぼかしフィルターの強さは22くらいだったと思います。これを複製で+2枚(全部で3枚)作っておきます。
 一番下にあるぼかしレイヤーは通常モードで不透明度20%にして、下の元絵に重ねます↓↓

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 ちょっぴりふわふわ。そして、ぼかしレイヤー2枚めは焼き込みカラーモードで不透明度30%に↓↓

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 色がパキっとしました。更に、一番上のぼかしレイヤーはソフトライトで不透明度25%に↓↓

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 あんまり変わらない……? でも、彩度が上がった気がします。
 この辺りの匙加減は、イラストの雰囲気や塗り方などで都度変えるといいと思います。
 この調整を終えたら、人物の部分にオーバーレイで陰影を、覆い焼き(発光)でハイライトを入れますよ↓↓

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 ピッカピカ&立体感が出た……はず。
 人物以外の部分にはレイヤーマスクを掛けているので、楽に陰影や光が入れられますね。ざっくりでも大丈夫。

 これで人物への加工は終了。後は前景の薔薇と全体への加工です。


・前景(薔薇)と全体の加工

 前景の薔薇部分は、以前レイヤーマスクって便利という記事で書いたように素材を使いました。
 とんとん素材を乗せてレイヤーを複製。下に置いたレイヤーは色調補正で緑にして、上のレイヤーを一部マスク。葉の部分を出します。

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 面倒に見えるかもしれないですが、一個一個塗るより断然楽です。それと、次で入れる陰影も花と葉を分けておいた方がやりやすいですよ。
 ということで、のっぺりした色を多少立体にみせるための適当な陰影付け作業です。

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 葉の部分が描かれたレイヤーにクリッピングしたレイヤーを一枚乗せ、オーバーレイ効果でささっと陰影を付けます。
 オーバーレイはとても有能です。乗算とスクリーンが一枚でできちゃうような感覚でしょうか。
 それじゃあ、残されて浮いている花部分もやっちゃいましょう。

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 オーバーレイ効果が有能過ぎて、この機能を封じられたら描けなくなりそうな気がしてます。ありがとうオーバーレイ……!
 構図的にこの上にも薔薇を散らせる予定なので、同じ工程を繰り返します。

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 これで前景の薔薇は完成。では、全体にハイライトを入れますよ。

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 ハイライトは不透明度100%の加算(発光)と不透明度70%のスクリーンです。ほわほわキラキラですね。
 こうして2種類のハイライトを使うと、上手くまとまる気がします。あくまで気分です。
 ここで完成! ……といきたいのですが、もうひと手間。
 今回はパーリンノイズをテクスチャとして使ってみましょう!

 CLIP STUDIOなら「フィルター」→「描画」→「パーリンノイズ」で辿り着けます。他ソフトは……すみません、持ってないので説明できず……(イラレも欲しいです)
 と、それはさておき、一番上に新規レイヤーを作りパーリンノイズを掛けます。すると、こんな風にザラザラの画面が……

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 ここで慌てず騒がず、まずは適当にザラザラの粗さを決めましょう。そうしたら、好きなレイヤー効果を選びます。私は大好きなオーバーレイ効果を掛けて不透明度を20%に。更に、レイヤーカラーで全体を青紫にしました。

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 ここもイラストのテイストに合わせて微調整してください。乗算で細かめに掛けたら、いい感じにザラザラした質感になりそうです。
 こうしてノイズも掛けたら、やっとこさ完成です!

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 加工大好きほわほわテイストですね。もう少し、奥の後景を暗めにしてもよかったかもしれません。
 トータルの時間を測ってなかった(予測では6時間くらいでは、と思います)のが悔やまれますが、ちょこっと座って描く、が多いので測りづらいのです。……集中できる環境をください……
 でもたぶん、線画と加工にかなり時間が偏っているのではないかと。線画苦手&加工大好きなので。

 かなり自己満なメイキングでしたが、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
 唐突に思い付いたので、完成データのレイヤーを非表示にしてキャプチャしたりしてました。今度は計画的にメイキング作ります(たぶん)

 ではではー、またお会いできたら嬉しいです。洞施うろこでした。


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