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茶室をつくることになりました-2

さて、私のダンナが、新しくはじめるお店につくる茶室を4畳半にするところまでは決まったのですが、お客さまの出入りする躙口、お茶を点てる亭主の出入り口である茶道口、そして、床の間の3つの位置がなかなかうまく決まらず、頭を抱えておりました。

お店の中につくるので、茶室優先ということが難しく、場所に制約が出てきます。
躙口と、茶道口と、床の間は三角関係が使いやすい茶室と言われています。裏千家の又隠は、前回も載せましたが、こんな感じ。

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一方、私たちが作ろうとしている茶室は、諸々の制約があり躙口は、ここにしかつくることができません。

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三角関係のルールに則って、躙口の正面を床の間としたいのですが、柱があり床の間をつくることができません。ですので、壁床という形式にすることにしました。
こちらは、箱根 強羅公園の茶室 白雲洞の写真です。

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こういう雰囲気も素敵なのですが、できたら床の間は作ってみたい。他を床の間にしようと、図面を見ながら、いろいろなパターンを作ってみたのですが、うまくいきません。最終的には、10センチでも、後ろに余裕があれば、床の間の感じが出なくもないので、調整してみようということになりました。

躙口と、床の位置が決まれば、茶道口も決まってきます。
お茶の先生にもご相談して、最終案はこんな感じになりました。躙口と、床の間(壁床)と、茶道口が三角形になりました。

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実は、この3つが三角形になっていない茶室もありますが、使い勝手を考えると、これは守ったほうが良かろうということになりました。このルールを確信を持って崩せるような趣味人になりたいものです。

さて、なんとなく形にはなってきたものの、ちょっと困ったことが起こりました。

お店の全体のデザインをしてくださっている設計事務所は、店舗などの設計が専門で、茶室の設計はしたことがないとのこと。そこで、茶室については、お茶の先生の茶室を作った業者さんにお願いすることになっていました。

ところが、茶室をつくった大工さんがご高齢で体調を崩して入院されてしまいました。本来はリフォームの会社なので、他にできる人がいないとのこと。

どうしようか・・・と思っていたところ、お茶の先生がお茶道具を扱うお店のご主人をご紹介してくださいました。設計図を持って、打ち合わせに行ってきます。




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