見出し画像

「UROCORO」について

はじめまして。日本の西海岸、天草諸島で紡がれる日常を映したバッグ&小物を手がける「UROCORO(ウロコロ)」と申します。

        ****************

<プロフィール>
「UROCORO」は、シマノタネとバッグクリエイターMikoのコラボで手がける旅のプロダクトです。着目したのは、あしたの海を支える手しごと。帆や漁網のユーズド感を生かしたバッグ&小物に、漁具を繕いながら長く使う漁師の日常を映しました。まだまだ開発の途中ですが、海と島の未来をひらくエシカルなものづくりを目指しています。

画像3


        ****************

私たちの暮らす天草には、縄文時代からつづく素潜り漁をはじめ、網を用いた獲る漁業や、育てる漁業など、さまざまな海の営みがあります。「漁師」と聞けば、船上で雄々しく魚と格闘する風景を思い浮かべがちですが、漁師の仕事は海の上だけにあらず。入り江ごとに点在するちいさな漁港を歩けば、水揚げに忙しい漁師や、育てる漁業に勤しむ漁師たち、そして、漁網や帆の繕いものに忙しい漁師たちに出会うでしょう。角が丸くなるまで使い込んだお手製の竹針に糸を巻き、ゴツゴツとした手で破れた網をひと目ひと目繕うのは、なかなか根気のいるしごと。ですが、こうした風景を見ていると、なんだか懐かしい気持ちになるのです。

画像6



    海とともにある、ということ。
    海とともに生きる、ということ。


繕いながらながく使うこと。味わいや愛着が育つほど、大切に用いること。必要なものはお店に行けば手に入り、ボタンをポチッと押すだけで大抵のものが玄関先に届いてしまう。そんな便利な時代になっても、あるものに工夫を凝らし、長く使い続ける昔ながらの知恵や工夫が、天草にはいえ、日本や世界の里山里海のくらしには、しずかに受け継がれています。

画像2


おいしそうに魚を頬張る子どもたちの笑顔を見るたびに、命がけで船を出し、陸の上でも忙しい漁師の日々の手しごとが目に浮かびます。生態系の変化が漁獲にも現れるようになった今。海洋プラスチックゴミが及ぼす環境や生態系への影響が問題視される今こそ、海と共生する漁村のリアルな営みに目を向け、持続可能な海について考えたいと思うようになりました。

「UROCORO」がアップサイクルプロダクトからスタートしたのは、海を生業にする漁師の日常と、子どもの未来を考える母の思いから生まれたブランドだから。目からウロコ、というほどものすごい成果は上げられないかもしれませんが、ひと目ひと目繕う漁師の手しごとのように、少しずつ歩みを進めていきたいと思います。

画像5






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?