有名大修士卒のエリート学芸員さんは仕事辞めて医学部を受験するらしい。
われわれは、いわばこの世に2度生まれる。
一度目は生きるために、2度目は存在するために。
「休憩中にごめんね、私ね医学部うけようと思うんだ」
バイトの休憩中にこう呟いたのは同期の高校生…ではなく、この美術館で働いている学芸員。年齢は25歳。
鳥肌が立った。
人は二度生まれるは本当だったのだ。
話を聞くと、医学部出身の友達が多く、あと身近の不幸もあり学生時代から心に秘めていた「人を助けたい」に向き合おうと思ったそう。あと、サラリーマンとしての日常に飽きて、これを何十年