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じじぃから若者へ4「世の中にムダなことはない」

最近の暑さは去年何度も通ったベトナムと同じかそれ以上の暑さです。その上昨日今日と続いたゲリラ豪雨。

ゲリラ豪雨とか言っているけど、これはもう東南アジア始めとした亜熱帯地方では当たり前の「スコール」と同じ。近い将来日本でバナナが育ったり、逆に大根・白菜・かぶといった冬物野菜が育たなくなるかも知れないな。

今日はまず生前プレゼンの神様と呼ばれたスティーブ・ジョブスの一番有名なスピーチを紹介しよう。

この伝説のスピーチの最初にジョブスは「connecting the dots」という話をしている。

日本語で簡単に言うと「何の関係もないと思われる点と点が、ある時つながる」という話だ。

じじぃが伝えたい「世の中にムダなことはない」というのも、実はジョブスのこの話と同じことなんだ。

ジョブスは、大学を中退したけどやりたいことが見つからず、当時なぜか興味をもったカリグラフィーの授業をバレないように参加していた。

これはMACやWindowsどころか、パソコンというデバイス自体がまだ存在しなかった時代の話だ。

その後、みんなご存知の通りジョブスはマッキントッシュというパソコンを開発したんだが、カリグラフィーを学んだおかげで、MACの多種多様な「フォント」という文化が生まれたという話。

じじぃの人生をジョブスと並べて話すのはおこがましいが、一般庶民であるじじぃにも同じような体験がある。というかまともに仕事している大人だったら絶対に1つや2つ必ずある。

若くして両親を亡くしたこと、うつ病を経験して心理学を学んだこと、旅行業界で長年営業マンを務めたこと、民泊&ゲストハウスを通じて異文化交流を実践したこと。

全てが四十過ぎてからご縁になった今のベンチャー企業での実業務につながっている。

身近な人の死や、自身のうつ病経験があるからメンバーとの最適な関わり方が解るし、長年旅行業界に関わったから同じ客商売の飲食業界のことが解るし、異文化交流を実体験したからこそ言葉以上に大事なコミュニケーションの本質が解ったりしている。

最近は、最も商流管理が大変な「ハード&ソフトセット」という新サービスの販売も、約15年前に旅行業界で散々苦労した経験を元に管理システム構築にあたらせてもらったりしている。


「世の中にムダなことは絶対にない!」


必死に今を生きている時は、「この苦労は何のためになるのか?」「この経験は将来何の役にも立たないんじゃないか?」と不安になる気持ちになるのはよーく解る。


「答え合わせは死ぬまでにやってくる」


絶対に今死にたいほどの苦労・苦痛を感じていても、乗り越えさえすれば必ず死ぬまで・最期を迎えるまでに、その経験がムダではなかったと気づく時はあります。

だから、自分で最期を早めちゃダメなんだよ。

苦しくても、厳しくても、生きてさえいれば、必ず苦労や経験が役に立つときが未来からしっぽを振ってやってくるから。

どんなに深い悩み、重い相談をしても、温かく相談に乗ってくれる先輩や友だちっているよね?

そういう先輩や友だちは、口には出さなくても、キミと同じ経験や苦労を経験してきているんだ。

そして、その苦労という点と経験という点がつながる時、ジョブスのように想像もしなかったような化学反応が生まれるもんなんだ。


昭和の時代はよくお母ちゃんたちがこういって子どもたちに言って聞かせていたんだ。

「苦労は買ってでもしなさい」

お金持ちの家に生まれた子どもたちは、それはそれで悩みがあるかも知れない。でも世界を見渡しても大富豪とか名起業家と呼ばれる人には残念ながら生まれながらにお金持ちの家に生まれたという人はほとんどいないのが現実なんだ。

だから昭和のお母ちゃんたちは「苦労は買ってでもしなさい」としつけたんだろうな。

今どれだけ大変でも今だけを見ちゃダメ!いつかこの苦労、苦しみが役立つ時が必ずやってくるからそれまで歯を食いしばってがんばるんだ。

そうすれば、ジョブスと同じ人生は過ごせなくとも、ジョブスのように誰かに大きな影響を与えられる人間には必ずなれるよ。


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