次のターンを考えよう

2021年11月2日 17:48

ドミニオンでさらに強くなるためには行き当たりばったりではなく、その後も考えて行動を考える必要があります。今回はいくつかのシチュエーションを見て、どうしたらいいか考えてみましょう。

2ターン目のことは1ターン目にわかる？

1ターン目あなたの手札は銅貨3枚、屋敷2枚でした。さて2ターン目は何金出るでしょう？

答えは4金です。というのもドミニオンの初期デッキは銅貨7枚、屋敷3枚と決まっており、この10枚を5枚づつ1,2ターンに分けて引くことになるからです。

つまりドミニオンというゲームで2ターン目までに出るお金のパターンは2通りしかありません。だからドミニオンでは1,2ターン目の購入はセットで考えることが多いのです。

1,2ターン目銀貨を買ってデッキが[銅貨7,銀貨2,屋敷3]になりました。サプライにはコスト5のカード衛兵があり、ぜひとも4ターン目までには購入しておきたいカードです。

さて3ターン目の手札が銀貨,銀貨,銅貨,銅貨,銅貨で7金がでました。4ターン目に5金出ると信じてこのターンは金貨を買ってもよいでしょうか？

答えはNOです。残りの山札は銅貨4枚屋敷3枚で、どうやっても手札5枚では5金を出すことができないからです。

では次のケースです。3ターン目の手札が銀貨,銅貨４で6金出ました。4ターン目に5金出て衛兵を買えると信じてこのターンは金貨を買ってもよいでしょうか？

答えはNOです。確かに残り7枚のうち銀貨と銅貨3枚を次のターンに引ければ5金は出ますが、その確率はそれほど高くありません。4ターン目までに衛兵を入れたいので、ここは冒険せず6金で衛兵を買っておきましょう。

このように山札が5枚以上あって次のターンの手札が不確定であっても、デッキの内容が分かっていればある程度予測することができます。そのターンの金量だけでなく次のターンを予測することでより強い購入をできるようにしましょう。

1ターン目あなたは3金でした（つまり2ターン目は4金です）。下のサプライで衛兵は非常に強力なカードかつ早めに入れる価値が高いため、4ターン目までに買いたいカードです。

サプライ表示

さて、4ターン目までに衛兵を買いたい場合1,2ターン目は何を買えばいいでしょうか？

答えは銀貨-銀貨です。ここで大事になってくる考えは1,2ターン目の購入によって3,4ターン目にできることが変わるということです。

簡単に言うとこのサプライでは銀貨-銀貨が3,4ターン目のどちらかで5金が出る確率が最も高くなります。村や工房も弱いカードではありませんが5金出すのには不向きなカードです。衛兵が欲しいのならここは銀貨-銀貨で入るべきでしょう。具体的な確率などはこちらの記事をご覧ください。

注目したいのは2ターン目終了時にリシャッフル（山札の再構成）が行われることです。そのため3,4ターン目に使いたいカードがあれば、リシャッフル前の1,2ターン目に買うしかありません。

このようにドミニオンではリシャッフル（山札の再構成）タイミングで次の一周のデッキが決まります。このリシャッフルタイミングを意識することでより良い購入をできるようになります。

2人戦で属州はのこり2枚、あなたは鍛冶屋ステロをしています。さてこの状況でベストな購入は何でしょうか？

ここでの正解は屋敷です。なぜならもう残り属州枚数が少なくあなたの今の山札で属州が買えそうで概ねゲーム終了までにリシャッフルは起きないため、このターン買うカードが手札に来ることがないからです。どうせ手札に来ないなら銀貨よりも確実な1VPになる屋敷を買いましょう。

では同じように鍛冶屋ステロをしているとします。この状況でベストな購入は何でしょうか？

今回は銀貨が正解です。手札も属州の枚数も前の問題と同じですが、山札の状況が違います。今回は山札が薄く、このターン終了時にリシャッフルが入ります。そのためこのターン買ったカードが手札にくる確率はそこそこあります。なので素直に銀貨を買って属州5枚目を狙いましょう。

このように全く同じ手札でも山札の状況によって購入するものは変わってきます。いつリシャッフルが入るのかということを意識して購入を変えていけるようになると、いよいよ脱初心者です。

・ドミニオンの1,2ターン目のお金の出方は2パターンしかない。
・残りの山札が分かれば、次のターンの手札が予測できる
・リシャッフルタイミングを意識した購入が大切
・リシャッフルが起きるまではデッキは強くも弱くもならない

今回紹介したことを生かせば、より長期的なゲームの見通しができるようになり、より早くより強いデッキを組めるようになります。

今の手札だけ見て購入せずに、一旦次のターンを考える癖をつけてみましょう。