ドミニオンイベント解説:寄付
寄付の確定行動
8負債で好きなカードを廃棄できるイベント。従来のドミニオンには無い豪快な効果であり、ただ強力なだけで無く、ドミニオンのゲーム性を大きく変えてしまうほど影響力がある。
寄付の大事な点は寄付を購入することで毎ターンのブレが極めて小さくなり、時には数ターン先まで手順が確定することさえある事だ。寄付を購入した直後のデッキは必要なカードしか残っておらず、再現性のある動きをすることができる。その様子はさながら詰将棋のよう。寄付を買った時点で向こう4ターンぐらいの出力と購入は予測できるので、寄付を買うときにはこの後どのようにデッキを組むかをしっかりと考えておこう。
極端な例になるが、以下の「Donate(寄付)での9ターン作業について」を読めば、寄付の再現性の高さとその後の手順を考えておく重要さを理解できるだろう。実際のゲームではこうした“礼拝堂ステロ的”に進んでいくことはほとんどなく、ここからドローカードなども足していくことになるので、複雑な手順を踏むことになる。それでもデッキが6枚になるまでのイメージは寄付を買う前に持っておかなければならない。
一回目の寄付
寄付さえ買ってしまえばしばらくは確定した手順でデッキを成長させることができるので、一回目の寄付は早めに買うのがよい。とはいっても初期デッキのままでは上手く成長しないので、何かしらのカードを買った直後ー多くの場合は2ターン目ーに寄付を買うのがよいだろう。もう少し遅らせて3,4ターン目でもいいが、その場合は2,3ターン目に購入したカードを寄付後にすぐ活かせるかを考えよう。5ターン目まで寄付を買わないことは殆どない。
最初の寄付では殆どの場合デッキ枚数を5枚以下にして、その後数ターンの行動を確定できるようにした方がよい。その時に特に気を付けるのが
負債を返せるタイミング
確定できる範囲の獲得物
だ。
負債を返せるタイミングは後述する何を獲得できるかに影響してくる。早めに返せるに越したことはないが1ターンパスしてその次のターンには意味のある購入ができるとよい。寄付購入時の残りの負債トークンと次に買いたいカードのコストを考えてデッキにカードを残そう。
負債トークンを考慮して適切にカードを残してカードの購入を目指すだけではなく、時には工房や改築を生かしてデッキパーツを集めていくことも考えられる。その場合は負債を返すのはやや遅れてもよく、それよりも獲得カードを毎ターン打てるようにデッキを薄くしておくことが大事だろう。
どちらの場合にせよ運が絡まない範囲で予めどう動くかを考えておくことで、適切な選択を採ることができるだろう。以下に簡単な手順を示しておくので参考にしてほしい。
2回目以降の寄付
2回目以降の寄付の目的は廃棄し損ねた初期デッキの廃棄か呪い等の廃棄が殆どだろう。両者ともに意識したいのはデッキ内の金量をしっかりと確保しておくことだ。寄付は強力だが購入コストが8と高く、弱いデッキで寄付を買ってしまうと購入パスターンを複数回作ってしまうことになる。2回目以降の寄付を買う場合は特にデッキの総金量を高めておくように意識しよう。
アタックで確定行動をずらす
寄付の強さは行動が確定することだと述べたがアタックカードを用いてこれらをずらすことができる。
特に民兵の強さはすさまじく、上位手番は上記に述べた確定行動を取りながら、3ターン目以降毎ターンハンデスすることができる。純化したデッキではハンデスで落とすカードも無駄牌ではなく、負債をいかに返しつつ金量を伸ばすかが大事な寄付戦の序盤では刺さるアタックになるだろう。このような場合は銀貨を集めてハンデスの影響を薄めてから寄付を買う選択肢もある。しかしそうすると民兵を打っているプレイヤーが悠々とデッキ構築をできてしまうので注意が必要だ。
魔女のようなゴミ撒きカードは寄付の強烈な圧縮枚数の前では無駄に思えるかもしれない。しかし、廃棄カードが寄付しかない場合は依然としてゴミを撒く行為が強い。相手に呪いを撒くことで相手の事故を誘発させるのはもちろん、寄付を買う=8金を失わせているので相手の獲得ペースを大きく落とすことができる。特に魔女のようなドローカードで呪いが撒ける場合、礼拝堂場の魔女戦のように村を絡めながら相手よりも早く、多く魔女を打つことで有利な状況を作っていくことが大切だろう。
魔女場での引き切りは上記を参考にしてほしい。
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