見出し画像

ドミニオンカード解説:ヴィラ

いわゆる村系カード……かなり変わった効果を持っているので他の村系カードとは扱いが異なる。

まずは村系カードとしての性能を見てみよう。4コスト+1金+1 購入は決して強い性能ではない。購入権がついているのは魅力的だが、+1ドローがついていないのが明確なマイナスポイント。村鍛冶と共同墓地鍛冶屋では引き切りの安定感が大きく異なる。プレイしたときの性能なら労働者の村や漁村の方が優れている。

そんなヴィラだがドミニオンの全カードの中でも特殊な、最上位の壊れ性能を持つ。それが

あなたがこのカードを獲得するとき、これをあなたの手札に加え、+1アクション、そしてあなたの購入フェイズである場合、アクションフェイズに戻る。

というテキストだ。これによりアクション権を無理矢理生み出してデッキを掘ることができる。

例えば、不幸にも手札に村がなく、鍛冶屋をプレイしたら鍛冶屋を引いてしまった。そんな時でもヴィラがあれば大丈夫。まずは4金でヴィラを買いプレイ、その後に鍛冶屋をプレイすれば良い。なんとアクション権はまだ残っているので、別のアクションもプレイすればよい。

あるいは手札に工房と鍛冶屋が被ってしまったら、まずは工房でヴィラを取りヴィラをプレイしてから鍛冶屋を打てば良い。これでもアクション権は残っている。

このようにヴィラがある事で無理矢理アクション権を捻出できる為、ターミナル多めのデッキでも事故らず回すことができる。これにより序盤仕事するか怪しい村系を入れない、ターミナルドローを主軸とした構築が可能になる。

またヴィラは書庫系と極めて相性が良い。ヴィラ自身が手札が増えないというのももちろんある。だがそれ以上に、一旦購入フェイズに入り財宝をプレイしてヴィラを購入し、減った手札を書庫系で回収する動きが非常に強力だ。書庫系があるサプライではこのテクニックを駆使し、5ターン目に引ききることも可能だ(試すなら望楼が軽くてオススメ)。

ヴィラを使う点で気をつけなければいけない事が2点ある。

まず第一にヴィラは有限であるという点だ。これは他の村系のように村系の枚数が足りないと最終系で使えるアクション数が足りなくなると言うだけではない。前述したようにヴィラは村系カードとしての強さはそこまで高くない。ヴィラの特性を最大限に活かすにはサプライのヴィラを獲得する必要がある。そしてサプライにヴィラは10枚しかない。

そのヴィラは早い段階で使い倒しておく必要がある。実際ゲーム終盤までヴィラが残っている事はほとんど無く、四人戦では7ターン目に枯れていることも珍しくない。既存の構築手順を踏むのではなく、枯れる前にヴィラを活かしてどう構築すれば良いかを考えよう。その上でヴィラが枯れた後も回るデッキを構築するのが良い。

第二にヴィラの獲得方法を考えよう。ヴィラデッキになれてくると、ターミナルカードを中心に獲得するのが良いことに気づくだろう。それは間違いではないのだが、それだけだとヴィラはを獲得するための4金がでず、デッキが回らなくなってしまう事がしばしばある。屋敷の廃棄や金量源の確保などにより4金が出やすい耐性を作っておく必要がある。

他にも獲得したヴィラをプレイせずに廃棄コストに利用する、ターミナルドローと組み合わせて庭園による3山を狙うなどヴィラには様々な使いみちがある。頭を柔軟にしてヴィラを悪用してゲームに勝てないかを考えてみよう。

関連リンク

拡張の情報をまとめたマガジンはこちら

基本カードやドミニオンの基本的な戦術はこちら


よろしければサポートお願いします!