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3DS『レイトン教授と奇跡の仮面プラス』感想

※攻略サイトはありません。


プロローグ

霧の町ミストハレリの魔神騒動から1年後。
考古学者エルシャール・レイトンは、助手のレミと自称一番弟子のルークと共に、奇跡の街と呼ばれるモンテドールを訪れていた。
というのも、砂漠に囲まれた小さなオアシスに過ぎなかった地帯をたった18年で巨大な観光街として造り上げた創始者の妻――高校時代の友人であるシャロア・レドールからある事件の解決を頼みたいと手紙が来たからだ。
「古代遺物の“奇跡の仮面”を被った怪人がモンテドールで恐ろしい事件を起こしている――しかしシャロア。君が言う奇跡の仮面は昔失われた物だ。……彼の命と一緒に」
奇跡の仮面。それは遺跡探索中に大穴に落ちて亡くなったレイトンの親友、ランド・アスコッド共々行方不明になった品だった。
しかし消えたはずの仮面を被り自らを奇跡の紳士と名乗る人物は、仮面の力が起こす奇跡と称し、人を石に変えたり大勢の人を宙に浮かべ消失させるといった常識ではあり得ない奇怪な現象を次々と巻き起こしていく。
奇跡の紳士の目的とは。そしてレイトンの人生の分岐点となったアクバーダイン遺跡の正体とは――。

本作は3DSにパッケージソフトとして発売された『レイトン教授と奇跡の仮面』に3つのプラス要素が加わった、けれどお値段はマイナスのお得な決定版です。

◆開発:レベルファイブ
◆発売:レベルファイブ
◆ジャンル:ナゾトキ・ファンタジーアドベンチャー
◆配信日:2013年2月6日

始めに

スマホ版『レイトン教授』シリーズをやったならこっちもやらなきゃね!という事で月単位遅れで遊びました、『レイトン教授と奇跡の仮面プラス』。

本作は2011年に発売された3DSソフト『レイトン教授と奇跡の仮面』にいくつかの追加要素が入ったゲームになります(最初に存在を知った時&「決定版」という謳い文句に「3DS移行失敗したテコ入れか?」と邪推したのは秘密)。
ただこれパッケージ版も売っている無印と違って3DSのDL専売、つまり2023年11月現在では既に入手不可になったソフトです。購入済みの人なら再DLはできます、まだ。

元ソフトも3DSのため、操作面のシステム説明やストーリー感想は下記記事参照で省略。追加要素についてだけ書いていきます。

にしてもコンシューマーゲームって……遊びやすいなあ!


🎭本感想には以下作品のネタバレが含まれます。🎭

①追加要素 / システム:複数セーブ可って大事

まずセーブファイルが3つに増えました。
実は無印の『奇跡の仮面』は3DS発売初期作故か、DS時代は常に3つあったセーブファイルが1つしかなかったんですよね。けど時を経て上手く調整できたのか『プラス』では無事他作と同数になりました。
無印プレイした頃は同じセーブデータを使い続ける派・周回も苦ではないタイプだったので複数セーブ可のメリットをあまり理解してなかったんですけど、去年本シリーズをクリアした後『逆転裁判』シリーズや『Ib』等で「台詞差分確認のために別にデータ残して~!」と痛感しやっと有難みが分かりました。

次に第6章のRPGもといアクバーダイン遺跡探索で追加された《ガイドモード》。
ミイラが襲ってくる部屋や岩を転がして道を作るパズル特化の部屋で出てくるモードで、ひらめきコインを1枚消費する代わりに進むべき方向に矢印が浮かんだり、穴を掘って敵を落とせor岩を転がせと指示を出してくれます。
岩転がしのナゾトキ部屋はランドがかなりヒントを言ってくれますが、対してミイラ部屋はほぼ無しに近しいのでガチで苦手な人には有難い追加だと思います(コイン消費したくない人は自力か攻略サイト頼るか部屋入る前にセーブして答え見てからセーブせずタイトル画面戻る→再開の荒技に頼りましょう)。ちなみにコイン使った後に初期状態に戻しても再度徴収されたりはしません。

最後にチュートリアルの増加……増加してるのか?
無印を遊んだのが何分去年なので増えたと言われても覚えてなくて……それに本シリーズって操作方法もナゾトキも都度丁寧に説明入れてくれるのがデフォルトなので「前より説明長い気がするけど気のせいかもしれん」と判断つかないという。

チュートリアルは何とも言い難いですが、セーブデータ増加と《ガイドモード》追加は間違いなく良ポイントです。

②追加要素 / アニメ・イベント:スマホ版『不思議な町』と同等🎭

2つめはPVでも結構大きく取り扱われている新規アニメ・イベント追加。
身も蓋も無く言うとスマホ版『不思議な町』で謳われた「新規アニメ追加!」と同程度、何が何でも絶対見なきゃ損ってほどではない印象でした。

というのもアニメ化されたのは無印では一枚絵だった、奇跡の紳士が起こした3つの事件とストーリーに関係無い夢オチ話の4つだったんですよね。
そしてイベントは……RPG章中に「ん、こんな回想シーンあったっけ?……あ、これが追加イベントか?」と遅まきで気付く程度の……こう言っちゃなんですけど特にこれといって起伏が無い……正直あっても無くても支障は無いなと思った可も無く不可も無くな内容でした。ランドの忘れ物が結局何かも明かされずに終わったような……。
という訳で、この売り文句に釣られて滅茶苦茶期待したら肩透かしを食らいます。おまけ認識でプレイするのが吉。

まあアニメはともかく、後項の新しいナゾ出題のためにキャラが喋る機会が無印より増加=ナゾトキ後にモンテドールや登場キャラに言及する台詞が増したので、会話差分好き・情報収集好きな人はこっちで結構満足すると思います。私はその口でした。

③追加要素 / ナゾ:攻略サイトは……無い!

そして最後のプラス要素、ナゾの追加。
既存のナゾと差し替えor新作のナゾ出題の2パターンあり、特に多いのは後者。新しいナゾが出てくるのは6章以降と後半に集中していたため「新作のナゾ出てこないんだけどもしかして取り零してる? このまま進めて大丈夫?」と途中ずっと不安に駆られましたが、ナゾーバもといエリザベスの館送りにもならず無事1周目で全て発見できました。良かった。

何でこんな心配したのかというと、見出しの通り本作には攻略サイトが無いからです。
無印の『奇跡の仮面』にはあるんですけどね、こと『プラス』になるとプレイ人口が凄く少ないのか『レイトン教授』シリーズ全作を網羅している攻略サイトにすら載ってないんですよこの追加のナゾ関連。

なので! もし! 見落としがあっても! どの章のどのエリアにナゾがあるのか! 見つからなかったら未発見のナゾとして館送りになるのか! はたまた隠されたナゾ扱いで送られもせず延々と探し回る羽目になるのかすら全く判らないんです!
追加のナゾのNo.が136から始まるけど大体キャラが出してくれるから館送りかな……?

そんな訳で、自力でナゾが解けなかったら最悪永遠に解けません。
まず攻略サイトに頼るなって意見は分かります特に本シリーズでは。それはそう。でも「攻略サイトは存在するけど見ない」と「攻略サイトがまず無い」は全然違いますから……。
いくつかのナゾは検索すると回答見つかりますが、少なくとも『ガラクタ橋3』と『古代の石像+』は見当たらなかったかな。なので解けなかったら潔くコイン使いましょう。最悪①の《ガイドモード》と同じように事前セーブのズルもとい奥の手を使えばコイン消費は防げるので。コイン使っても駄目だったら……諦めるしかないですね……。

実は「無いなら備忘録兼ねて自分で掲載するのも有りか?」と考えたんですけど、『スピンマジック』と『橋のある迷宮』シリーズはコイン使わずとも解けるし、『ガラクタ橋』シリーズは使えば解けるし、残りの+付きナゾもコイン使用or検索で見つかるし……移植されない限り専売ソフトの本作はもう入手不可なので需要も無いかと判断してやめました。あと途中で思いついた頃には新規のナゾをどこで発見したか覚えてなかったのもある(※本作では周回しなかった)。
現時点では需要があって且つ周回意欲が出たら再考するくらいですね。

それとナゾ関連として、本シリーズではお馴染みの『日刊ナゾ通信』(※DS時代は週刊でしたが日刊化)が配信手続きを取らなくても最初から収録されている親切設計仕様になっています。まあ本作そのものが配信終了した今では無意味な情報ですけども、配信当時なら予め入ってる事自体は手間も時間もかからず結構良いものだったはずです。

終わりに

『レイトン教授』シリーズを何が何でも手元に置いてコンプしたい、新しいナゾを解きたい、どうしても新規アニメとイベントが気になる……といった方達以外は、パッケージの無印版を何らかの方法で手に入れられたら本作の『プラス』に拘らなくていいかなというのが感想です。
私個人としては『奇跡の仮面』が好きなのと新作のナゾを楽しめたので満足しています。

以上、3DS『レイトン教授と奇跡の仮面プラス』感想でした。

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