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拙者、水辺が好きでござる!【タカサブロウ(モトタカサブロウ)】

こんにちは、うりぼうです。

朝晩の空気がすっかり秋になりましたね^^
ようやくエアコンをつけずに寝ることのできる日も増えてきました。

とはいえ、日中はまだまだ暑いです。

まだ夏か?とうんざりしたりもしますが、ふと見ると、ヒガンバナが伸びていたり、イタドリやイヌタデなどのタデ科の植物や、アキノノゲシのかわいいクリーム色のお花なんかを見かけます。

ゆっくりではありますが、季節は進んでいるんですね。

紹介したい野草もたくさん!

季節が過ぎすぎないように、なるたけ紹介できたらな、と思ってます。
(なんせ、ここのところ超スローペースですので^^;)

さて、田んぼでは稲穂も黄金に輝いてきました。
ふと畔を見ると、地味な白いお花が!

今回は、そんなに華やかではない、けれど渋めのダンディ(?!)な「タカサブロウ」をご紹介します。

どんな野草?

「タカサブロウ」はキク科タカサブロウ属の野草で、田んぼの周りなど、やや湿り気のある場所に好んで生えています。

これはまさに田んぼの隅っこに
生えていたものです。

お花はキク科らしいお花。真っ白というよりは、ちょっと白っぽいクリーム色みたいな、くすんだ白色をしています。

大きさは約1cmくらい。タンポポよりも小さいですが、よく見ないと見つからないというような大きさではありません。

ではお花をじっくり見てみましょう🔎

内側のお花と外側のお花の
二種類あります^^

「タカサブロウ」は中心部分のお花と外側のお花で咲き方が違います。

内側のお花は「筒状花(または管状花)」と呼ばれる筒状のお花、外側のお花は「舌状花」という花びらがついたお花です。

おや?これは暑い夏の日に元気をくれる、あのお花に似てませんか?
そうです!あの子です!!

ヒマワリもキク科です。

ヒマワリ茶色い部分は、よく見ると小さい筒状のお花の集合体になっています。

このお日様みたいなのが一つのお花ではないのですね^^

ヒマワリのお花の様子や写真は、フォローさせて頂いている久露見庵さんの記事をぜひご覧ください^^

とっても綺麗な写真な上に、真ん中にお花が咲いているんだ、ということがよくわかる記事をあげてくださっています🌻

なるほど、と唸ります(^_^)/


さて、ではさらに「タカサブロウ」を観察してみましょう!

種はこんな感じ。ちょっとヒマワリが種になった時の雰囲気に似てますね^^

ヒマワリの種もみっちり詰まってますが、
タカサブロウもみっちりです^^

それにしても「タカサブロウ」って…

私が初めて「タカサブロウ」を見たのは、田んぼの近くでした。

なんのお花かしら?と思って調べたら「タカサブロウ」という名前が。

「タカサブロウ」!めっちゃ渋いネーミング!!

いや、でも待てよ?!
じつは何か漢字とかに意味があって、そのまま読んで「タカサブロウ」に違いない!

そう思ってさっそく漢字を調べてみると…

高三郎
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン!!

もうめっちゃ人の名前ですやん!!むしろなんか武士っぽい!
試しにセリフを当ててみましょう…

「拙者、高三郎と申す」

ああ、何だろう。
この草全体に漂う渋めの雰囲気とめっちゃ合う!!

以来私の中で「タカサブロウ」は渋めの武士になったわけです。

ところが、この「タカサブロウ」にはよく似た外来植物の「アメリカタカサブロウ」がいます。

うわ、アメリカのタカサブロウさんもいるの?!

というわけで、私の中で「タカサブロウ」と「アメリカタカサブロウ」は渋めの武士と、ちょっとだけ雰囲気の似た紳士になりました^^;

この丸顔では渋さは伝わらない^^;
タカサブロウの方が印象として大柄です。

ちなみにこの「タカサブロウ」の名前の由来ははっきりわかっていません。

「タカサブロウ」の茎の汁が時間が経つと見えるようになることもあって、一説によると、高三郎という字のうまい人が、この植物で文字を書いたことに由来するというものがあるそうです。

書いてみましたが…うーんどうなんだろう?!それほど出てこない気もします…
(「アメリカタカサブロウ」で書いたからか、コピー用紙に書いたからか……(-_-;))

最初は紺色でしたが、
時間が経つと緑っぽくなりました。

「タカサブロウ」と「アメリカタカサブロウ」

せっかくなので、ここで「タカサブロウ」と「アメリカタカサブロウ」の違いを紹介しておきますね!

🌱 タカサブロウ

・お花の大きさ約1cm
・種には翼がある。
・ガクが幅広い

🌱 アメリカタカサブロウ

・お花の大きさ約5mm
・種には翼がなく、くさび形。
・ガクが細い

1.お花を比べる

では実際に比較してみましょう!
まずはお花の大きさ。

だいたい同じくらいの比率で並べてみるとこんな感じ。

「タカサブロウ」よりも
「アメリカタカサブロウ」が
小さめです。

「タカサブロウ」は定規を忘れて花の大きさを測れなかったのですが、「アメリカタカサブロウ」は近所に生えていたのを、文字を書くのに分けてもらってきたので測れました。

約5mm
図鑑の通りでした。

印象として、「タカサブロウ」は「咲いてるな~」とわかりますが、「アメリカタカサブロウ」は、「あれ?なんか咲いてる?」という感じです。

先程のイメージ図で、「タカサブロウ」を家紋、「アメリカタカサブロウ」をスカーフ止め?にしたのはお花の大きさの違いを出したかったからです😊

2.種を比べる

次に種を比べてみましょう。まずは「タカサブロウ」から。

種のふちに幅があるのがわかると思います。これが「翼」です。

上からみても、ちょっと平べったく横に広がっているので「目」のようです^^

タカサブロウ
集合体が苦手な人はごめんささい💦

次に「アメリカタカサブロウ」。
こちらは縁には何もなくて楔のような形になっています。

種の横の広がりはなく、上から見るとひし形がびっしり詰まっているように見えます。

アメリカタカサブロウ

二つの種を並べてみたのがこちらです。

右のちっちゃい粒はゴミです^^;

「タカサブロウ」の種たちの中に「アメリカタカサブロウ」の種が一つ混ざっています。

わかりますか?簡単かな?^^

おわりに

今回は「タカサブロウ」をご紹介しました。

近くの水路に咲いていたタカサブロウ

「タカサブロウ」は「アメリカタカサブロウ」の発見に伴って、もともとのタカサブロウという意味で「モトタカサブロウ」とも呼ばれています。

昔から生薬「旱蓮草かんれんそう」としても知られていて、今でもよく使われているようですよ。

「アメリカタカサブロウ」と同じ場所にもよく生えていますが、どちらかというと「タカサブロウ」の方が大柄で強い気がするのですが、そうでもないのかしら?!

そういえば、去年「タカサブロウ」ばかりだったところに「アメリカタカサブロウ」が増えていた気がします。

何かしらの強さが「アメリカタカサブロウ」にはあるのかもしれませんね。

まだ、チラホラお花を見かけます!
今なら種も観察できるチャンス✨

よかったら秋のお散歩がてら、観察してみてくださいね。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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