よく見ると違うのよ、わたしたち【ムラサキカタバミ、イモカタバミ】
こんにちは、うりぼうです。
いきなりの日中の暑さにバテ気味な今日この頃、みなさま体調崩さずにすごされてますか?
私は、というと、この5月、5年ぶりにディズニーリゾートに行く機会がありました。久しぶりのディズニーリゾートはもうハイテクでアプリがないと何もできない状態。
ですが、アプリの使い方がよくわからず四苦八苦^^;
う~ん、文明の進化すごい!
そして徐々についていけなくなる私…Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
道ばたの野草たちもまた、気候の変化についていって来て進化したのだと思うと、ゆっくりでも時代について行かないといけないな、と思う今日この頃です…
さて今回の野草は、「ムラサキカタバミ」と「イモカタバミ」です。
どっちがどっち?
いきなりですがクイズです!!(ベベン!)
AとB、どちらが「ムラサキカタバミ」で「イモカタバミ」でしょうか?
正解は…
Aが「イモカタバミ」、Bが「ムラサキカタバミ」でした!
お花で見分けるのは意外と簡単です^^
まずは一番わかりやすいのは色!
「ムラサキカタバミ」のお花は薄いピンク色ですが、「イモカタバミ」のお花は濃いピンク色です。
お花の真ん中の色も違うのがわかりますか?
おしべ・めしべがある部分が、「ムラサキカタバミ」は黄緑のような黄色っぽい色ですが、「イモカタバミ」はこの部分も濃いピンク色です。
さらにさらに、花の中央にある蕊も要チェックです🔍
「ムラサキカタバミ」は白、もしくは白っぽい色ですが、「イモカタバミ」は黄色ですね^^
色の違いだけ見ても、こんなに違ってるんですね!
あと一つ、私が勝手に思ってるだけで図鑑とかには載ってないのですが、「イモカタバミ」の葉っぱには黒い点があるように見えます。
「ムラサキカタバミ」ではこの模様を見たことがないので、見分けるひとつの目安になるかな?と思っています。
ちょっと文字ばかりでわかりにくいので、私の勝手に思っている葉っぱの特徴も含めてまとめてみましたよ。
では改めてアップの写真で特徴を確認してみましょう!
ぱっと見た感じのお花の色は先ほどのクイズで確認してもらうとして、ここでは特に蕊の色と、葉っぱの模様を観察です!
ではさっそく中心部を観察です🔎
「ムラサキカタバミ」は…というとこんな感じ。
続いて「イモカタバミ」は、というと…
よく見ると全く違うな、と感じて頂けたかな?と思います^^
続いて葉っぱです!
こちらは私がアレ?と思ったことなので確証はないですが、判断の目安になれば嬉しいです^^
ではさっそく見てみましょう。
先ほどのイラストで、「イモカタバミ」には点のような模様があるよ、と書きましたが、それがこちら!
赤丸の部分に注目です!
この模様は、これまで何度も「ムラサキカタバミ」を見てきましたが、「ムラサキカタバミ」についているのは見たことがありません。
見分けのお役に立つかな~^^
ムラサキカタバミとイモカタバミ
ここまで「ムラサキカタバミ」と「イモカタバミ」を違いを見てきましたが、改めて二つの植物について紹介しますね^^
🌱 ムラサキカタバミ
「ムラサキカタバミ」は南アメリカ原産のカタバミ科カタバミ属の植物で、江戸時代に観賞用としてやってきました。
現在でも観賞用として栽培されていることもあるようですが、道路脇や住宅街の傍、花壇の中など、本当に色んな場所でよく見かける野草です^^
● おばあちゃんの知恵?!
小学校の通学路にある家と家の間の路地に、この「ムラサキカタバミ」が生えてました。
ある日友達が、「この花の汁は怪我をした時につけると治るっておばあちゃんが言ってた」と言いました。
アロエは火傷に効くという話を知っていた私は、「植物ってすごい!こんなかわいい花も効果があるんだ!」とびっくり!
実際、ちょっとした怪我の時に「エイヤ!」と塗り付けたこともありました。
……ところが、野草好きになって「ムラサキカタバミ」を調べた時、効能があるのは「カタバミ」で「ムラサキカタバミ」ではなかったと知りました^^;
民間療法で「ムラサキカタバミ」が使われることもあるそうですが、粘膜の炎症への効果を期待して使用されるそうで、止血など怪我に関する効果はないそう…
うーん、きっと葉っぱが似てるから、その友達が間違えたんだろうな…
🌱 イモカタバミ
「イモカタバミ」も南アメリカ原産のカタバミ科カタバミ属の植物で、こちらは「ムラサキカタバミ」よりも遅くに観賞用として日本へやってきました。
一応畑地などどこでも見られる、と図鑑にはありますが、私は出会う頻度はあまり多くないように感じます。
「ムラサキカタバミ」よりも日本に入って来てから日が浅いからかな?!
ただ、すごく固まって群生している印象があるので、遠目からでも濃いピンク色がよくわかります。
園芸品種のオキザリスとも似ているような綺麗な濃いピンクなので、観賞用というだけあるな、と納得です^^
図鑑などを見ると花期は9月頃までとあるのですが、私はそこの時期に咲いているのを見たことがありません。
地域にもよるのでしょうけれど、最近の暑さが原因だという記事も見かけたので、花期が変わってきているのかもしれませんね。
● 名前の由来
「イモ」という名前がついているのでてっきり在来種かと勘違いしていたこともあるこの風変わりな名前、実は球根の形が由来しています^^
なかなか掘り返せるところに生えてないので、実物は見たことがないのですが、この「イモカタバミ」の球根はお芋(写真で見た感じサトイモ?)に似ているボコボコした形だそうです!
当たり前のことかもしれませんが、お花の特徴ではなく、球根までしっかり観察して和名って付けるんだな~、と別の点に「ほほう!」となりました^^;
増え方
「カタバミ」といえば、つまんでポンとはじくアレを思い浮かべますよね?
少なくとも「ムラサキカタバミ」を見かけられたことのある方は結構いらっしゃるかと思いますが、この花の実を見たことがありますか?
「あれ?そういえば実なんてついてかしら?」
そうなんです。
中には例外もあるのかもしれませんが、日本では「ムラサキカタバミ」「イモカタバミ」は気候の問題から受粉できないとされているのです。
つまり実ができません。
ではどうやって増えるのでしょうか?
答えは、球根です!
どんなものか見てみましょう!
「イモカタバミ」は公園の花壇や施設のお庭などに生えていて掘り返せなかったので、うちに生えている貧相(日当たりが悪すぎてめったに花が咲かない^^;)な「ムラサキカタバミ」を掘り返してみました^^
こちらです!ベベン!!
土の塊にしか見えないので洗ってみました。
さらに皮をむいて拡大して見たのがこちら。
わかりやすいように「球根」と言ってきましたが、じつはこの部分にはいろいろな名称があって、色々な役割があります。
一番のポイントはこのオレンジ色のラインの入った鱗のように見える部分。まとめて鱗茎と呼ばれるそうですが、この一つ一つの鱗(木子と呼ばれるそうです)が、「ムラサキカタバミ」にとっては重要な部分です。
うちの貧相な「ムラサキカタバミ」ではわかりにくいのですが、この鱗の部分はもっと大きな株だとふっくらします。
イメージとしてはゆり根が近いかな?
この部分が剥がれ、ばらまかれることによって増えていきます。
例えば「ムラサキカタバミ」が生えている畑をトラクターなどで耕すのを想像してください。
う~ん、たくさん増える様子が目に浮かびます。
そんな感じでどんどん増えるので、環境省に「要注意外来生物」と指定されていたりもします。
「イモカタバミ」はまた違った球根部分の形状をしていますが、球根部分で増えるのは同じです。
良かったら掘り返してみてくださいね^^
さいごに
今回は「ムラサキカタバミ」と「イモカタバミ」を紹介しました。
よく見かけるわりに、あまり増え方などに興味がなかったのですが(こらこら^^;)、実際に掘り返して観察してみて、なるほど!と思うことがたくさんありました。
もうちょっと大きく肥った株で観察できれば良かったのですが、なかなか掘り返せるような場所がなく…無念!
「ムラサキカタバミ」と「イモカタバミ」の違いをぜひぜひ観察してみてくださいね!
その際、ちょっと掘り返してもらうとおもしろいかもです(>_<)o
一度に二つだったので、ちょっと駆け足気味になってしまいましたが、みなさんの観察のお役に立てると幸いです^^
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
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