吾輩は社畜である

吾輩は社畜である。人権はもう無い。

どこでこうなってしまったのか薄々見当がつく。何でも薄暗いオフィスでキーボードをカタカタ叩いているだけの記憶しかない。

来世は豪邸の可愛らしい猫にしてくださーい!


昨年初め頃から社畜生活が続いて、最近はいよいよTwitterの呟きも余暇の時間でさえも仕事が辛いという気持ちに汚染されているように感じて怖くなってきた。

単なる独り言でもフォロワーさんの目に入るツイートではなるべくポジティブな感情を伝えたいし、何より仕事中以外も仕事のことで頭が一杯という状況は脱却しないと!ということで、自分の中の社畜思考との決別としてnoteに書くことにしよう。

一度文章に起こしたという事実を以って、もうそんなに一生懸命考えなくても良いんだって無意識で納得できるように。

最近の状況について

平日は毎日9時から24時前~25時過ぎまで仕事をしている。それでも到底終わらない業務量なので土日も出勤するか、リモートで作業できる業務であれば在宅勤務(労務管理の記録上は休日)をしている。

休日は仕事のことを忘れてリフレッシュをした方が平日の仕事の効率が上がるような気もするけれど、常に期日に追われている状況のため、俯瞰的に業務の効率的な進め方を考える余裕がないという良くない状況。

夏休みについては弊社ではお盆休みが無く、一定の期間内に決められた日数を自由な日に取得することができる制度だけど、今年は1日しか取れていない。そしてその1日は仕事は終わらなくて翌日まで徹夜で仕事をしたので、労務管理の記録上は夏休みを取得したことになっているだけである。

月曜日の仕事が終わらず退社できなかったので「月曜日の自分」が火曜日も仕事を続けていて、「火曜日の自分」は夏休みを取ったという扱い。

残りの夏休みは取得の目処が立たないまま、取得期間が終了する見込み。

所属している会社について

自分の状況としては上記の通り、激務として差し支えないものであると思うけれど、会社としてはかなりホワイトな部類だったりする。

まず、社員全体での残業時間平均は10[時間/月]程度でしかない。自分が所属する部署は社内で一番多忙なため、部署内に絞ると残業時間平均は60[時間/月]くらいになる。

業界として、全体と比較すると残業が多いため部署内の残業時間平均でも「業界内ではホワイトな部類」に入るはず。だから自分より大変な人はいくらでもいることは知っている。(身近な友人にも普通にいる。)

しかし自分より大変な人がいるからって自分の辛さが消滅するわけではないのである。ホワイトな会社の中で社畜をすると、最後までオフィスにいるのはいつも自分だって状況にもなり易いから、精神的に堪えることもある。

私生活について

職場と家の距離は非常に近いため(正確には少しでもプライベートな時間を増やすために引っ越した)通勤には徒歩15分程度しかかからない。それでも出勤日は8時に起きるため、睡眠時間を6時間確保しようと思うと2時には就寝する必要がある。

そうすると、帰宅してから就寝までは30分~1時間30分程度。その間にシャワーを浴び、晩御飯を食べ、歯磨きしたり家事をこなす必要があるので、平日の自由な時間は全く無いに等しい。

もちろん睡眠時間を削れば、自由な時間を捻出することは可能であるけれど流石に体力的に厳しい。

それでも土日には、ショッピングモールに出かけたり、時には温泉旅行をしたり、"パパ活"というグレーな手段で素敵な女の子とデートしたりして過ごしている。「天井見てたら夜になってた」みたいな日もあるけど、辛うじて土日は人間らしさを取り戻している時間がある。

本当に直近は旅行に出かけづらいし土日も仕事をしている日が多いので人間に戻れていない週末もあるけれど。

恋愛や結婚は無理

今の生活が続く限りは恋愛や結婚は厳しいなって思う。まず異性と出会うための時間を捻出することが難しいし、たとえお付き合いできても関係の維持はかなり難しい、結婚しても家庭崩壊待ったなしだ。

実際には、お互いに徹底的に自立した利害関係の一致する関係性としての恋愛や結婚は可能かもしれないけど、そういう思想の女性の割合と自分のスペックを比較した時に自分が選ばれるかって考えると厳しいと判断せざるを得ない。

激務な割にそこまで見合った収入があるかというと・・・悲しいですね。

それに僕はまだ乙女の心を失っていないので、そこまで冷め切れていない。素敵だなって思う人に愛情を注ぎたいと思うし、たとえお互いのメリットを前提に作った関係性であっても、他人よりも強い関係性で結びついた相手を愛していたいと願っている。

内的な理由からも外的な理由からも、とりあえず恋愛や結婚は諦めている。人生の中で諦めるかはこれから検討するつもりだけれど、今のところは結婚を本気で考えるなら転職するのが妥当かなと思っている。

どうして社畜生活に耐えられるのか

その理由は3つある。

1つ目は仕事の内容は好きだから。今の会社は有名な大企業でもないけれど(「東証一部上場です」ってドヤれなくて残念)業務の内容は他の会社では中々できないことだったりする。やりたいと思ってやっていることだからという理由。

2つ目は職場での人間関係が悪いわけではないから。職場内の雰囲気はそんなに悪くなくて、少なくとも怒号や罵声が飛び交うような環境ではない。業務量の偏りも意図的にハラスメントを受けているわけではなくて、ちょっとした偶然と人間の性質による部分が大きいように見える。

3つ目はまだ社会人としての楽しみを知らないから。理系の人の学生生活は"文系"の人よりも忙しいことが多い。受講する講義の数も多いし、課題も多いし、研究室配属後もとても「人生の夏休み」というワードからは遠いところにある生活をしている。(それでも学生生活は楽しかったけど。)

そんな学生生活を過ごして、社会人一年目から社内で一番忙しい部署に配属、今に至るという感じなので、仕事終わりに恋人と会って食事をしたり、平日家に帰ってからテレビや映画を観てゆっくり過ごしたり、金曜日の仕事を終えて友人と飲みに行くみたいな生活は経験したことがない。そんなのは自分にとってはフィクションの世界だ。仕事に忙殺される生活が「当たり前」だから受けるダメージが抑えられているように思う。

悪意に晒されているわけではないけれど

偶然的な原因を一旦置いておいたときに、どうしてこんな風になってしまったかを考えると自分が「お人好しだから」なんだろうなー。自画自賛風味が出てしまうけど、「相手よりも明確に自分のことを大切にする」ことができない性格が災いしている。

仕事をする上で私的な事情よりも優先すべきことってのは確かに存在して「仕事」にスポットを当てた時に相手を優先してしまうのは問題ないんだけど、仕事をしている「個人」にスポットを当てた時でも自分を優先できないのは少し問題。

自分の負荷を減らそうとした時に誰に負荷が行くのかを想像したら、自分の負荷を減らそうという気持ちはなくなってしまう。周りの人も心配はしてくれるけど、でも火の粉を浴びたいわけではないし。

最近では同じように"お人好し"な先輩1人と"お人好し"な後輩1人が、僕の姿を見かねて手伝ってくれている。でも元々彼らだって"お人好し"故に抱える業務量は非常に多く余裕があるわけではない。だからなるべく負担はかけたくないと思ってしまう。

結局プライベートな時間を確保するために職場の近くに引っ越したのも、元々期待していた効果は全然発揮できていない。家が近くなったことで起こったことは、深夜や早朝に行う必要がある業務は優先的に担当するようになった、終電の心配がなくなり、さらに業務が増えた。

別にこれらだって、誰かの悪意でそうなってるわけではないのだ。深夜や早朝の勤務はタクシーでしか出社・退社ができない人がいるわけだから誰が担当するのが一番痛みがないかって考えれば自然と自分になる。

結局、通勤時間を短縮したところでプライベートな時間なんて確保できなかった。自分の負荷を減らすことによる他人への影響を考えてしまう限りは。

新型コロナ感染症の流行という特殊な状況も

昨年春からの新型コロナ感染症の流行により、社内でも「業務に支障のない範囲で」在宅勤務が推奨されている。ところがセキュリティの問題があるために、自分が抱える業務の多くは在宅勤務で進めることができない。

結局自分は在宅勤務ができないわけで(他にも多くの業務を抱える人ほど在宅勤務ができないわけで)ずっと通常通りの出勤をしている。

その結果、社内で発生する細々した雑用(例えばWeb会議の準備も含めて)は出勤している人が担当することになり、自分が抱える業務の他にこなさなければいけないタスクが増えた。今の社内では担当の業務を多く抱える人ほど(在宅勤務ができるだけの余裕がある人のものを含めて)多くの雑用をこなしているという少し歪な状況が発生している。

業務量が客観視できるという不幸中の幸い

残業をしている人が偉いということはないし、むしろ能力が低いから残業しなければいけないこともある。もし「業務量」が曖昧であったならば、そういう自分が無能だから仕事が終わらないんだっていう疑念とも戦わなくてはいけなかった。

ただ、幸いなことに今の仕事は担当する業務が具体的にどれだけの規模、金額なのかが分かっている。自分は残業が多いのだけれど、自分が担当する業務量も周りより明確に多いので、業務が終わらないのは必然でしかない。それは全く嬉しいことではなくとも、精神的にはかなり楽になる事実だ。

あ、でも一応元気です

確かに最近の長時間労働は体力的にも精神的にもかなり堪えている。頭痛や腰痛が酷いし、色んなことへの気力も薄れてしまった。

でも趣味を失ったわけではないし、可愛い女の子に会えば元気も出るし、ムキムキのお兄さんに腰を揉んでもらったら体も軽くなる。最悪、耐えられなくなったら仕事は辞めようという気持ちもある。

だから電車に飛び込もうとかそういう発想はないし、少なくとも今日だって在宅で仕事しながらnoteで文章書く程度には余裕がある。色々書いてきて、仕事の仕方に不満を持っても仕方ないと思ったしし、とりあえずモヤモヤしているものは吐き出せました。

社畜辛いよーって話はこれで終わり。時には甘えられる相手がいることは大事かもしれないけど、自分の忙しさを盾に相手に負担を強いたり、楽しい話ができなくなってしまうのは嫌だから。

このnoteの投稿を以って社畜思考から自分を解放してあげたいと思います。

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