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結婚してよかったこと

結婚してよかったこと というと何が思い浮かぶだろう?

―好きな人と一緒に過ごせること

ー嬉しいこと、悩みごとなどを共有できること

―子どもを産んで一緒に育てられること

―経済的に安定すること

いろいろな答えがあると思う。私が結婚した主人は一人暮らしをしていたため一通りの家事ができ、かなりマメなタイプだと思う。面倒くさがりで家事をするもの億劫になる私にはありがたい限りだ。交際期間が長かったせいもあり、新婚生活の甘々した雰囲気はなかったが、一緒に生活が始まるときにはもちろん心が弾んだ。

私が結婚して感じたのは「これで恋愛から解放される」という安堵感だった。

高校は女子高、大学は女子大と周りが女子だらけだった私。大学・新社会人時代はこじらせていたと自分で思っている。

大学では女子大だったとはいえ、バイトやサークルなど同世代の異性と交流がもちろんある。友達にも彼氏がちらほらでき、私も恋愛に興味が出てき始めた頃だった。興味があるとはいっても、同世代の異性とまともに話したのは中学生が最後、さらには中学時代も異性と話すのには苦手意識があった。

転校→人見知り→こじらせへ

私の父は転勤族で小学校は3校に通った。小学校低学年のうちは人見知りなどしなかったが、年齢が大きくなるにつれて友達を作ることが下手になり、特に異性の男の子とはうまく友達付き合いができなくなった。

小学校高学年・中学校では自分と似たような女の子と仲良くなり、クラスの中では大人しいタイプだった。仲良し同士ではあだ名で呼ばれるけど、クラスの子からは「〇〇さん」と名字で呼ばれるタイプ。

高校は女子大付属の女子高へ通った。中学から大学まで一貫高だった為、受験の心配がなく部活や行事が活発で、男子がやりがちな力仕事なども全部女子でやってしまう、そんな元気で活発な学校だった。そんな中、相変わらずクラスの中では大人しいタイプではあったけれど、少しずつ友達を作るこや自分と似てない子と話すことへの恐怖心が減ってきた。中学からの内部進学の友達ができると、その子を通じて一気に友達が増えていく、そんな経験を通して人と話すことへの恐怖心が減ってきたんだと思う。

そのまま付属の大学へ進学。高校からの持ちあがりの友達も多く、人付き合いへの不安はそこまで大きくなかった。大学に入るとバイト・サークルなど一気に学校外の世界が広がっていく。友達の中で彼氏ができたという話が出てき始めた。その頃から恋愛に対する興味が出てき始めた。

恋愛に興味が出てき始めたと言っても、相変わらず異性と話すのは苦手。バイトやサークルでも一通り会話はできるものの、どうやって距離を縮めていいのかわからない。そんな中で少しずつこじらせていった。

すれ違ったときに目が合うと…「あの人私のこと気になっている?」

飲み会で話しかけてもらうと…「私に興味があるのかな?」

メールアドレスを教えてと言われた際には…「この人絶対私に興味ある!」

男性が親切にしてくれたり、仲良くなりたいと行動で示してくれると、すぐに恋愛感情に結び付け自分に恋愛対象として好意を抱いてくれているのではとドキドキしていた。とはいってもうまいアプローチはできず、ドキドキしたまま生活をしていた。勘違いがひどくなると満員電車の中で隣に座った人にドキドキしてみたり、本屋の店員さんにドキドキしてみたり…小さなことでも恋愛につながるのではないかと考えていた。

だんだん、周りから自分がどういう女性として見られているのか意識するようになってきた。女子高・女子大卒だとお嬢様としてみられるのか、大人しく穏やかな子と見られるのか…

そんな毎日が続くと、心が疲れてくる。ドキドキして楽しければいいが、大したことないことにも心が一喜一憂し、周りからの視線が気になる日々。人の行動や親切の後ろにどんな気持ちがあるか深読みする日々。

初めてのお付き合い

私が初めて彼氏ができたのは社会人になって3か月ほどたってからだった。新卒の会社の同期、今の主人だ。人付き合いもそこまで得意ではなく、大人しそうで真面目そうな感じも私とよく似ている。価値観の似ている主人といるのは楽しかった、同時に周囲の視線を気にしなくてもいいという安堵も感じた。

彼氏ができたので、恋愛活動はいったんお休みしますという安堵感。彼氏がいるので周りの男性が私に対して恋愛感情を抱いているのでは…と深読みする必要もない、親切や仲良くなりたいという好意を素直に受け取ることができる。周りの男性を必要以上に意識する必要のないという大きな安心感だった。

そのまま主人と長いお付き合いを続けて、結婚することに至った。その際に感じたのは、主人と付き合い始めたときに感じた安堵感をパワーアップした「これで恋愛から解放される」という大きな安堵感。



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