【Poke】びびよ〜ん【mon】
自己産色違いコンプリート記念。
ビビヨンというポケモンをご存じだろうか。パルデア地方のマップでいうと、北3番エリアのポケセン〜灯台のあたりをふらふら飛んでいる蝶々そのもののポケモンである。
実はこのビビヨン、2024年現在、翅の模様の違いで22種類のバリエーションが存在している。マホイップ(全63種)、アンノーン(全28種)に次いでバリエーションの多いポケモンなのだが、そのすべてを揃えるということで考えれば、マホイップなどよりはるかに手間と時間がかかるといっていい。マホイップはがんばれば1日でコンプできるからね(たぶん)。アンノーンだって『LA』で確実に全種コンプできるし。
最近のお若いかたはご存じないだろうが、そもそもビビヨンが初登場した『XY』の仕様では、ビビヨンの模様はその個体がゲットされた地域によって決定されるようになっていた。大雑把にいえば、日本ではこの模様、フランスではこの模様というように、地域限定の模様が20種類用意されていて、それをコンプリートするには世界各地のユーザーと交換するしかないということである。おそらくこれは、この世代からハードが3DSに変わり、ネットを介して世界各地のユーザーとポケモン交換が可能になったことから、その動きを活性化させる目的で実装されたのだと思う。
ちなみに、北海道や沖縄などを除いた日本の大部分では、「みやびなもよう」と呼ばれる紫ベースのビビヨンしか入手できないため、ポケモン交換の場となるGTS(グローバルトレードステーション)には他国の模様を欲する日本人が殺到。彼らが送り出した数千万単位の紫ビビヨンにうんざりした海外ユーザーが、「NO PURPLE!」を連呼する事態になったりもした。
さらにちなみに、地域限定の模様は全20種だが、それとは別に、通常のプレイでは手に入らない配布限定の「ボールのもよう」と「ファンシーなもよう」というバリエーションがあり、前述の通り合計22種類のビビヨンが存在している。
――というのが約10年ほど前のこと。当時のぼくは、まだそこまで躍起になって色違いを集めていなかったし、そもそも通常のビビヨンをコンプするだけでもかなりの難事だった。それこそ「みやび」は日本でゲットできる=分母となるユーザー数が数百万単位で存在しているため、世界的に見てもっとも出回りやすい模様だが、たとえば「ひょうせつのもよう」は、フィンランドとノルウェー、スウェーデン、要するにスカンディナヴィア半島でしかゲットできない。当時あのへんで熱心に『XY』をプレイしていたユーザーがどれだけいたか? あるいは「さじんのもよう」はアラビア半島近辺でしかゲットできないわけだが、あんな政情不安な土地柄で、熱心に『XY』をプレイうんぬんかんぬん。とにかく非常に稀少で入手難易度が異様に高い模様がいくつもあったのである。
がしかし、それでもぼくは毎日GTSに張りつき、通常色ではあるものの、すべての模様をコンプすることに成功した。不満点があるとすれば、「みやび」以外の模様は他国産=自分の好きなニックネームをつけられないということだろう。
その後、ビビヨンは『USUM』までは登場するものの、ハードがSwitchに移行した『剣盾』ではリストラの憂き目に遭い、ようやく『SV』で入手難易度を少しばかり簡略化して帰ってきた。
基本、『SV』でのビビヨンは北3番エリア付近にしか出現せず、その模様は国や地域に関係なく「ファンシー」で固定されている(進化前のコフキムシなら主人公の家の近くにも出現する)。『XY』当時、GTSでのポケモン交換数累計1億匹突破記念として1度配布されたきりの貴重な模様が、今やいくらでも手に入る時代になったのである。
それではほかの模様はどうやって入手するのかといえば、『ポケモンGO』との連動を活用する。『GO』のほうでフレンドからもらったポストカードを『SV』に送ると、その位置データに応じた地域のビビヨンがゲーム内に出現するようになるので、それをゲットすればよし(この連動は1日1回のみ、日付が変わるまで有効)。
ただ、これも前述した通り、「ひょうせつ」が欲しければスカンディナヴィア半島のユーザーとフレンドにならなければいけないし、「さじん」はアラビア半島、「はなぞののもよう」はピンポイントでフランス在住のフレンドが必要となる。このフレンド作りがまた地味に面倒で、ぼくは『GO』にビビヨンが実装されてから約1年半かかって、世界20地域のみなさんとフレンドになり、ようやく全種類揃えることができた。
このことによって何が可能になるかというと、すべての模様のビビヨンの色違いを自己産でゲットし、好きなニックネームをつけられるようになる!
ということで、こちらが全20地域+「ファンシー」の色違いビビヨンたち。残念ながら「ボール」については、『XY』の頃に配布された個体しか存在していないため、現時点では色違いは未解禁となっている。
こうして好きなニックネームつき色違いコンプ作業でまたひとつ山を越えたぼくだが、実はこの手の、「名前や図鑑番号は同じでもバリエーションが複数存在する」というポケモンは意外に多い。たとえばシキジカ&メブキジカには4種類ずつバリエーションが存在するし、オドリドリも4種類、フラベベ、フラエッテ、フラージェスはそれぞれに花の色の違いで5種類ずつのバリエーションがある。
そして当然、ぼくはこれらの色違いもコレクションしている。ふつうの色違い集めはかなり終盤に突入してきていて、未解禁のものを除けば残り50種を切っている。そのぶん進捗具合もやや停滞しているので、代わりといってはアレだが、『LZA』の発売までは、こういうバリエーション違いを複数持つポケモンの色違いを重点的に狙っていこうと思う。
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