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てちてち散歩

道を歩いていると、長めのみみずが地面でうにょうにょのたうっていた。

虫が苦手なので、反射的に、気持ち悪い!という恐怖にも近い感覚になる。

ふと、これは大きい生き物(にんげん)が、小さい生き物(みみず)が動いているのを見ている構図なのだな、と思った。
また、脳内で使った擬音が良くないのかもしれないとも思う。

人間よりも大きな生き物が、人間が歩いているのを見たときどう思うだろう。
例えば4本足の生き物なら、ゾロゾロ歩く、とかだろうか。もっとおそろしげに言えば、うぞうぞ歩く。
想像するだけでも身の毛がよだってきた。

でも人間の歩くときの基本姿勢は2本足だから…なんだろう。
例えば人間から見て、ハムスターとか犬とかが2本足で歩いていれば、てちてち、かな。

いいな、てちてち歩く人間。
人間に好意的すぎるような気もするが、たまにはいいだろう。

そんなことを考えながら歩いていると、初見の時よりみみずが気持ち悪く見えなかった。

こんな日記のような、ラジオでいえば「ふつおた」のような文を流したくなった。


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