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リモートMTGや、配信LIVEのためのソフト、機材セットアップガイド[MAC向け]

*安定した機材、高品位な画質で、映像や音声を送出したい方向け。広義に機材紹介などはしません、僕が今備えている配信環境をご紹介します。MAC環境です。

私の配信履歴

2008年12月、ニコ生サービスインと共に、配信をはじめる(雑談やDJなどが主)。2011年より、ニコ生公式番組の制作などに携わる。USTREAMでの番組など、基本的に配信サイトは問わず、ライブストリーミング番組を制作。LINELIVEやAbemaなどの競合が台頭し、手弁当体制が強力になった2015年くらいまでは、配信番組の制作をよく手がけていました。詳しい制作履歴はこちらから

コロナの背景で

ご存知の通り、コロナの影響下で、在宅でのリモートMTGを強いられる環境、現場を失ったDJが、自宅からDJ配信をしたり(私です)、今までライブストリーミングへの見識がない方も、興味を持っていただく機会があると思いますので、今回さくっとですが、紹介記事を書きたいと思います。

仕事でリモートMTGの経験もしました、今回の出来事を期にたくさんのアーティストが無観客LIVE配信を実施しました。有名無名問わず。その中で、画質が悪い、音質がひどい、DJ配信の出力をiPhoneのマイクで拾って送出してるとか、ひどい環境で配信している人も散見されたので、、これが10年前なら、チャット欄大荒れだぞ、、とw。過去の悪寒がフラッシュバックしたので、筆をとっています。

↓これくらい高画質、高音質の配信をしたい方へ

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LIVE配信後、保存された動画のリンクはこちらです。

映像出力 1500kbps 音声出力256kbps

キャプチャデバイス:BlackMagic WEB presenter

ビデオカメラ,レンズ:BlackMagic Pocket cinema Camera  13stop シネマルック | MFT25mm f0.95(撮影時f1.6程度)

DJ機材環境: Traktorpro3→External接続でDJM900nxsへ。USBケーブルはUSB Diamond 2 72V DBS。DJM900nxsのBooth OutからBlackMagic Web PresenterのRCA入力へ。

単純に、配信時のビットレート設定でクオリティをコントロールするだけではなく、様々なノイズ処理、歪みを軽減させることで、高解像度の入力をし、品質の高いコンバートをかけて、WEBストリーミングすることで、低ビットレートにおいても高品質に出力を維持できます。


配信で一番大事なのは、WEBストリーミングするためのキャプチャデバイス

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WEBストリーミングキャプチャとしては、BlackMagic Web presenterがオススメです。映像はHDMI、SDI、音声はRCA、XLRでの取り込みが可能です。簡単にいうとHDMIカメラをWEBカメラとして認識することができます。しかもとても安定していて、Teranex品質でのコンバートですので、送出ビットレートを落としてもかなり高画質を維持できます。詳しくは製品リンクへどうぞ。一般的にキャプチャデバイスはPCに取り込むことを最優先に考えられているので、WEBストリーミングに完璧に対応しているわけではないです。ハードウェア、ソフトウェア、ビデオドライバ、オーディオドライバ等々の複数のドライバ干渉で、映像が映らないような不具合は、よくあります。僕は数多くのキャプチャデバイスを利用してきました、ビデオミキサーに付属しているWEBストリーム用のUSB出力なども利用してきましたが、ドライバ干渉による不具合、送出ソースの品質が悪かったりと、散々な経験をしてきた中で、一番BlackMagic Web presenterが安定していて、高品質な出力ソースを獲得すことができました。

次に大事なのは配信するために必要なソフトウェア

ど定番ツール紹介します。

まずは、配信するためのソフト、OBS。Mac版最近リリースされたstreamlabsOBSでもいいと思います。こちらのソフトで、送出する画面をレイアウトできます、画像を配置したり、ウィンドウキャプチャを配置したり、映像ソースと音声ソースをOBSに集約させて、WEBストリーミングさせるわけです。

音声まわりのコントロールは、Ladiocastが定番です。古のインターネット用語ではステミキとも言われていますが、要はPC内に音声ミキサーを構えることができます。それと関連して、PCの音声を仮想音声ドライバとして認識させるSoundflower、お使いのOSによっては、Blackhole

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Macのサウンド出力の項目を見ると、基本的には、スピーカーに出力しますか?、ヘッドフォンに出力しますか?、しかないのですが、仮想音声ドライバをインストールしておくと、そちらに出力することができます。

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仮想音声ドライバ(Soundflower2ch)を、Ladiocastの入力に取り込んで、複数の出力に送出することができます。とても便利です。

例えば、Mac内の操作音や再生している音源を相手に送ることなく、マイク音声のみを送ることや、即座にマイク音声をミュートするなどの操作が可能です。

OBS、ladiocast,Soundflower この3つがあればokです。すべて無料です。

ここからは蛇足です

ここから先は、ビデオカメラと、マイクの話です。かなり蛇足なのと個人の見解が強いので、興味のある方だけ読み進めてください。

ビデオカメラについて

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WEBカメラは、カメラとしては所詮ゴミです。市販の1万円くらいのWEBカメラであってもゴミはゴミです。1眼レフカメラやビデオカメラがよいです。ビデオを撮るとき、被写体には光源を強めに当てないと綺麗に撮影できません。Macのディスプレイが光源の代わりになってくれることは、何気に有力な補助ツールでもあります。LEDパネルを購入するのもいいかもしれません。リモートMTG時においては、ビデオチャットツールはこちらで送出ビットレートを指定できないことがほとんどなので、被写体が暗ければ、WEBカメラは自動で感度を上げて、歪みとノイズを多分に含んだ映像になってしまいます。補助光源以外の選択肢として、明るいレンズを利用することや、DualISOなどのノイズの少ないISOを実現する機能を搭載したカメラを選択することです。

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f1.7、f0.95など明るいレンズであれば、間接照明程度の夜間の部屋でもクリアな解像感を描写してくれます。また被写界深度が浅いことで、自分の顔にだけピンを当て、後ろの空間はボカすこともできるのが利点です。たしかに、エフェクト機能で、被写体以外をぼかす効果のものもありますが、江戸しぐさ的にクライアントへの印象が良くないです。ちょっとしたディティールをこだわることで、不必要なものを映り込ませない、そういった気遣いも大事です。

WEBカメラはだいたいにおいて広角よりのレンズです。ズーム機能もついていません、USB有線接続ですと、配置場所も制約が生じます。その点、ビデオカメラや、一眼レフを使えば、自由度の高い画角調整が可能です。この差はとても大きいです。

また配信に映像を乗せたときに、色味やコントラストが若干違ってみえたりします、ソフトの性質上。そんなときは、色補正ツールを駆使するのも有効です。例えば、健康的な表情を演出したいのならば、コントラストと彩度を強く上げてしまえば、くっきりとしたディティール形成することができます。現実に忠実な写実表現はいりません、カメラを挟んだコミュニケーションです、使えるツールは使って、印象は自分の手でコントロールしましょう。

音声について

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ここでは、マイクについて言及しておきましょう。Macに内蔵されているマイクやWEBカメラに内蔵されているマイク。広く集音する性質がありますから、テレワーク環境ですと、生活音が漏れたりなど、いろいろと不都合があるかと思います。即座にミュートするためにもladiocastを入れとくのは有効です。マイクは、一般的というか、業界標準でいえば、SHUREのSM58で十分だと思います。これにリップノイズなどの軽減などを考えると、ポップガードの導入もありです。録音マイクの業界標準で言えばneumanU87iなんてど定番ですね。SM58と比べると、無音時のサァーっというノイズもないし、声はより解像感、明瞭感をまして、とてもクリアにお声を伝えることができます。いっとき、僕はU87iでネットラジオ配信してましたけど、すごくよかったです。オンラインのMTG、プレゼンテーション、セミナーなど、クライアントやお客様に好印象にお伝えするための音声、こういったハードウェアの見地から、ディティールを向上させることは、とても大事です。指向性のあるマイクで、綺麗に声を入力しましょう。PCに備え付きのカメラやマイク使ってる意識の低いビジネスマンと仕事したいと思います?、そういうことですね(個人の見解)

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2020.04.09 追記

4/7の非常事態宣言がでました、もはや無観客LIVE配信ですら憚られる状況ですが、こちらの配信ノウハウ記事、さっぱりとした内容ですが、たくさんの反響をいただきました、ありがとうございます。

もう少し、付け足して、配信ノウハウについて、語りたいなと思ったので、僕のPodcastラジオにて、ダラダラと喋っておりますので、さらにご興味ある方はラジオ聞いてくださいませ。

USR Retreat Radio vol327

https://open.spotify.com/episode/5BhcKpLVO1t1wOoAbdghFD


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