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部族によるアヤワスカセレモニーの違い。何故シピボ族を選んだのか。

アヤワスカセレモニーは南米の多くの部族、又部族に属していない人々も開催しています。

以前にオンラインセミナーでご質問頂いた

シピボ族を選んだ理由などありますか?

という事について書きたいと思います。

こちらはペルーでアヤワスカセレモニーを開いている代表的な部族です。

  • Shipibo conibo

  • Ashaninka

  • Bora

  • Achuars

  • Jeberos


私は今まで、Shipibo族をメインとし、Ashaninka族、ペルー人、他はコロンビアでCofan族よりアヤワスカセレモニーを受けています。

では早速、部族によってどの様な違いがあるのかに触れていきたいと思います。

ここペルーでは数多くのアヤワスカリトリートセンターがありますが、歴史あるセンターから新しいセンターまで、セレモニーをリードしているのはShipibo族です。

Shipiboのマエストラ達


何故かというと明確な理由があります。

シピボ族の手法は個人の心身に深くアクセスする治療法としてアヤワスカセレモニーを開催しているからです。
一人一人、心と体の状態は違います。
その人のエネルギーを読み取り、それぞれに必要な異なる治療法を行うのです。

具体的にはアヤワスカセレモニーではイカロと呼ばれる治療の歌があるのですが、Shipibo族はクライアントの目の前にシャーマンが来て真正面に座り、その人の心身のエネルギー状態を診て、必要なイカロを即興で歌っていきます。
それぞれに必要なエネルギーの再構築の為のイカロが個別で歌われるのです。

私が以前活動していたアヤワスカリトリートセンターでも遠くに住んでいる、シピボ族のシャーマンの航空券を手配し他の地域から招いている事もありました。

それ程Shipibo族のシャーマンはヒーラーとしての役割の中活動しているという事です。

リトリートセンターでの活動。

私は今現在、ペルーのタラポトに来ていますが、友人のシャーマンがプカルパという離れた地から来月アヤワスカセレモニーの為にこのタラポトにあるセンターに招かれています。


タラポトもアヤワスカリトリートセンターのある地として有名ではありますが、実際はこの様な状況が現状で、それ程、適切に個人のヒーリングを目的としたアヤワスカセレモニーを開けるシャーマンというのは少なく貴重であります。


一方私が経験した他の部族はというと、空間、集団に向けたリンピアと呼ばれる浄化やヒーリングを行っていき、イカロという治療の歌も全体へ向けての手法でした。
この様にシャーマンによって、部族によって方向性の違いがあります。

私はアヤワスカを個人のインナーワークとして人生の課題となる事柄へアクセスするセラピーとしての捉え方をしていますのでやはりShipibo族が最適でありますし、ヒーリング療法として提供している、南米のアヤワスカリトリートセンターがシピボ族で開催しているのはとても納得がいくものありました。

コロンビアに住んでいるコロンビア人の友人やここにいるペルー人の友人もシピボ族からアヤワスカセレモニーを受けてみたいと口にします。
それ程にシピボ族はアヤワスカセレモニーにおいて確立した位置を構築しているという事です。

アヤワスカとは死者のロープ、自分自身の精神の死を体験するというのが目的であり真髄です。
シャーマニズムは『破壊と再生』であり自己が破壊される時は
狂気的、恐怖体験があるものですが、それでこそ『アヤワスカを体験した』と言えるものなのです。
しっかりとまずは自分自身の個人の内面を見つめ、囚われや苦しみ、悲しみを浄化しニュートラルにするというのがアヤワスカの本来の意図する部分であり本質的な事です。

シャーマニックレクチャーの様子

個人的に抱えている問題が大きい場合に集団で皆で歌を歌う様なセレモニーに参加すると場合によっては、個人の心の問題が浮上してきて剥き出しになり深い変性意識化の中で自分の精神を支えきれずパニックになる場合があるのです。
そうなった場合ヘルプを求めるのに、きちんと自分を任せられる人がいる必要があります。

なので言語が伝わる人がセレモニー場所には必須なのです。

私の元には、海外のセンターに申し込むと語学(英語、又はスペイン語)が話せないという理由で受付けをお断りされた事からこちらのセミナーに参加された方もいます。

そのお話を聞いた時、そのセンターの判断はクラインアントの
安全を守る事を念頭におき適切だと思いました。

なので集団に向けた様なセレモニーの場合はある程度心の課題を自分の内面に向け合うワークなどに常日頃取り組んでいる方や、健全な方、アヤワスカ自体の経験がある方、又は量を少なめで参加されるといいと思います。

この様に部族、シャーマンによってアヤワスカセレモニーは全く違うアプローチとなるのです。

私自身が、様々なスピリチュアルの道を学び歩んできた中で、又経験を通し、自分の内面をワークしたい方にはシピボ族は専門のシャーマンであり、本当の意味でのアヤワスカセレモニーを開くヒーラーです。

統合のワーク


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