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レゴ®シリアスプレイ®を使ったワークショップで生まれる対話とは

つい先日の3/20(水・祝)に、レゴ®シリアスプレイ®(通称LSP)を使ったワークショップに参加してきました!

過去に2回ほどレゴを使ったワークショップに参加したことがありますが、数年前のことだったから?かその時には分からなかったLSPならではの学びの楽しさや学習の効果みたいなものを知ることが出来、とても個人的には実りある機会でした。なのでちょっとご紹介したいと思います。

レゴ®シリアスプレイ®とは

まず、レゴ®シリアスプレイ®(以下、LSP)は、ワークショップ専用のものとして作られた商品だってことは知ってましたか?(私は知りませんでした)
レゴの公式サイトから引用します。

レゴ® シリアス プレイ®は、元々、対話と内省を促すとともに、問題解決能力や想像力を養うことを目的とする、ガイド付きの大人向けワークショップで使用するための体験型プロセスとして開発されました。ですが、スターターキットなどのシリアス プレイ®セットは、批判的思考能力を伸ばすため、6歳以上のお子様にご利用いただくのにも最適です。セットはどれも、内省や対話など、さまざまな異なるスキルを強化できるよう設計されています。コミュニケーションを促す画期的なアプローチであるレゴ® シリアス プレイ®は、ビジネスにも教育にも役立つ価値あるメソッド。親しみやすい遊び道具を用いることで、参加者が心をオープンにしやすくなる効果を持っています。レジリエンスを培い、イノベーションを後押しするためのセットをさらにお探しなら、レゴSTEAMセットもぜひご覧ください。また、バラのブロックボックスも、創造性にほぼ無限の可能性を与えてくれます。

レゴ公式サイトより

どんなワークショップだった?

認定ファシリテーター*1である、WSD40期*2同期の仲間3人が企画してくれました。感謝!
*1 認定ファシリテーターについてはこちら 。4日間の集中講義でみっちり叩き込まれるそうです。
*2 WSD=ワークショップデザイン育成プログラムのこと。詳しくはこちら

当日の内容は「WSDで学んだ事の活かし方を考える」ワークショップでした。
まずは簡単なものを作る、見よう見まねで見本と同じものを作る、それに気持ちを乗せてみんなと共有しあう、というように徐々にレゴそのものと自身の内面や頭の中をレゴで表現していくことに慣れていくプログラムになっていました。(足場架けが練られていて、素晴らしかったです)

最初はなかなか見本通りに作るのも難しく感じました
手前のものが私の作品

そしてメインワークは、WSDを経て今モヤモヤしていることを表現。
途中からはデュプロという大きいレゴを使用して取り組みました。より創作意欲が湧いてきます。

で、私のモヤモヤを表現したものがこちら。

私のモヤモヤを表した作品

奥の、門の外に行こうとしている車と、それを行かせないように門を閉めている人が、この作品の主役です。(トラではありません)
「やりたい事があるのだけど、なかなか煮え切らず進めない自分」の葛藤を表しています。
創作タイムは10分くらいだったでしょうか?「こんなものが作れるなんて!」と自分にもびっくり。

更に、この後、グループみんなのモヤモヤ作品を合体?融合させて、1つの作品にする作業で終了!それが冒頭の写真になります。

LSPの特徴や魅力について

今回、参加して気付いた&教えて頂いたことを挙げるとこんな感じです。

1.作品についての感想や意見を率直に言いやすい
 これはなぜかというと、本人と作品が、他人から見て同一視されない事による効能のようです。本人の頭の中のことについて話しているにも関わらず、その人そのものについて話しているのではない感覚があります。
 企業研修で上司・部下が一緒に取り組む場合など、特に効果てきめんのようです。

2.意見を置き換えられない
 これは、講師の方が仰っていて、確かに~と思いました。
 言葉で交わす対話だと、聞き手が「あ~、これはこういうことですね。」とまとめたり、違う表現に変えられてしまうことがよくあります。
 良い面もありますが、最初には存在していた、伝えたかった微妙な機微が途中で無くなってしまっている、なんて事が確かにありそうです。
 これがLSPでは起こらなさそうです。お互いが目の前に出したものをベースに対話し、何かを変える時には互いの目に見えている作品に手を加えていくこと。合意が目に見えるものになります。社会構成主義的な世界観を体感するようです。

3.排除せず一つのモデル(合意)を作ることができる
 最後のワーク(冒頭の写真)は先ほども伝えたように、グループ4人のモヤモヤ部分を1つに融合したものになります。
 スペースさえあれば、誰かのを無くしたり変えたりする必要がありません。逆に作品間のつながりを考えたり、関連性を見出したりすることがありそうです。

尚、LSPで扱うテーマには注意が必要で、「ほどよく抽象的であること」だそうです。具体的であれば、それはもう何らか形にする意味(意義)が薄いからだそうです。これもまた確かにそうだなーと思いました。

まとめ

上手く伝えられていない気もしますが、私個人としては、ワークショップの手法としてLSPが重宝されている・活用されている理由を知る機会になりました。
ワークショップを企画する側の人としては「LSPっていう必殺技を持っていてカッコいいな~」なんて思いました。
自分も引き出し、方法を一つでも多く持てたらいいなあと。

さて、また同期が企画してくれるかも!ということなので、楽しみにしたいと思います。長くなりましたのでこの辺で。

#WSD #ワークショップデザイナー #LSP #LEGO





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