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2020/10/4 三崎港夜釣り

これまでに何度も苦汁を飲まされてきた三崎港。今回は夜釣りの記録。

夜の三崎港へ

3日の夜10時。
桜木町から歩いて数分の駐車場で友達と待ち合わせていた。
今回は友達に運転を任せているので、電車移動になるため荷物は極力少なくした。タックルは下記の通り。

ロッド:冒険用品 × TULALA ジェットセッター60CT
リール :シマノ 16 カルカッタコンクエスト BFS HG
ライン:シマノ PITBULL4 0.8号
リーダー:シーガーエース 2号

ジェットセッター60CTは、最近出番をカナリアC68MLに取られていたけど、こういう荷物を少なくしたい時には最高のロッドだ。最近はマルチピースロッドも使っているけれど、テレスコロッドの携行性はやはり良い。カルコンBFSはオーバーホールから戻ってきて初めての釣行だ。クラッチもKDWのオフセットクラッチに交換してある。

やってきた友達の運転で夜の神奈川を走る。目の前をロッドケースを担いだ女性が原付を走らせていた。これからどこかに夜釣りに行くのか、それとも帰り道なのか。僕たちと目的地が同じだと面白いねと話してたけど、横須賀あたりで遠くに走り去ってしまった。

夜釣り開始

三崎港には夜0時に到着した。目的地の近くの駐車場に車を止める。ここは日曜の朝市の時にも使われているらしく、4時から9時までの間は無料で使えるそうだ。車を止め、釣りの準備をしてさっそく釣り場に向かう。
目的の堤防は二年ほど前、まだ結婚前に妻と一緒に釣りをしたことがあるところだった。港の工事が進み入り口が変わっていたけれど、なんとかたどり着くことができた。
深夜だというのに釣り人の数が多い。大人はもちろん、子供の声も聞こえる。灯りはほとんどなく、釣り人の持ってきているライトと、突端の常夜灯だけが光っていた。その下ではエギングをしている人が見える。

※夜の写真撮り忘れてたので、明るくなってからの様子

この防波堤は左右で根の状況が結構違う。片方は足元から10mくらいまで敷石がかなりの密度で存在し、無理に底をズルズル攻めようものならあっという間に根掛かりする。もう片方はミオ筋のため砂地でストラクチャは少なめ。メバル目的で来ていたが、まずはボトムの様子を見てみようと、スライドボムにジュラクローXGを付けてみた。

新しく覚えたボトム釣りの方法

今回は新しい釣り方を少し試してみた。カナリアC68MLの生みの親でもある、Fin-chの藤田元樹さんのハタゲームを参考にしたやり方だ。
・ボトムまで落とす
・クラッチを切ったままロッドを立てて引く
・立て切ったらハンドルを巻いて糸拭けを取る
以降これの繰り返し、みたいな感じ。今まではボトムまで落としたらハンドルで巻いてきていた。

やってみてわかったけれど、このやり方でやるとボトムの状況がかなりわかりやすい。もちろん目で見えてるわけではないので憶測になるのだけれど、「今岩とかの上を通過してるな」「今窪みに入った」「スタックしそうだから慎重に動かそう」などなど、巻きだけではわからなかった情報が手元に来るようになる。なんて快適なんだ!
このやり方はベイトタックルだからこそできることだろう。スピニングリールではベイルを起こす必要があるので、2と3の肯定が全然スムーズにいかない。やれないこともないだろうけど、根掛かりの危険性と隣り合わせなボトム釣りでは圧倒的にベイトのほうに軍配があがるはずだ。

そんな風に新しい釣り方に感動していると、深夜二時ごろ、ようやく手元にアタリがきた。合わせると軽くはないけど重くもない。巻いてきても抵抗はほとんどない。つまりは。

やっぱりカサゴだった。しかし大きさは悪くない。18cmくらいだろうか。前にこのあたりで釣ったのが10cm未満だったと考えると大きな進歩だ。ともあれこれでボウズは免れた。手応えをくれたお礼を言ってリリース。

それからテキサスリグに変えたり、シャッドを投げたり、ゴッツンバイブを投げたりしたけど、魚の反応はない。まわりを見ても釣れてる人はほとんどいなかった。友達も最初にヘチであたりがあって以降、エギングを試したりしたものの釣果はなかった。
今は釣れない時間なのだろう。3時になり、一度仮眠を取りに車に戻った。借りてもらった車は普通車にしては広く、体格が少し大きめの僕でも結構ちゃんと寝ることができた。

朝まずめのチャンスに賭ける

4時30分。日の出まであと一時間という時間に起きる。車外を見ると、明らかに止まってる車が増えていた。どうやら朝市に来てる人の車のようだ。ナンバーを見ると八王子から来てる人もいる。

釣り場に戻ると、こちらも人が増えていた。特にエギングに興じている人が多い。友達もそれに加わりつつ、僕は5gのテキサスリグにハタ用のワームを付けた(今思うと、この時点でもうメバリングは完全に諦めている)。
再びボトムを取って引いてくる。潮の流れも早めで、場所によっては10gでもどんどん流された。場所を選んで合計7〜8gくらいのリグで釣りができる場所を探る。底の様子はやっぱりわかりやすい。
釣り方はもちろんだけでど、今回使ってるのがジェットセッター60CTだからというのもありそうだ。カナリアC68MLに比べてややパワーは劣るけれど、ティップの感度はこちらのほうが良いかもしれない。

曇り空が明るくなり、堤防の先端近くの階段手前からミオ筋が見えるくらいになってきた。ボトムにもがっちりスタックしそうなストラクチャはない。キャストし、ボトムを取り、ねちっこくボトムを探る。
午前6時になろうとした時だった。キャストしてボトムを探り始めてすぐに「ゴッ!」というアタリが来た。ハンドルを回してクラッチを入れフッキング。この開幕からパワフルな引きはカサゴじゃない! ジェットセッターが気持ちよく曲がる重さ。興奮気味に足元に寄せてくると、

あがってきたのは22cmほどのオオモンハタだった。ここにもいるのか!
西伊豆釣行でさんざん楽しまてくれたオオモンハタだけど、なにより僕が嬉しかったのは「三崎港でハタを釣った」という事実だ。今までまともな釣果に恵まれず、トラウマになっていた三崎港〜城ヶ島。それを払拭させてくれる一匹だった。

その後30分くらい引き続き探ってみるものの反応は得られず、結局カサゴ一匹とオオモンハタ一匹で納竿となった。
それでも僕は結構満足していた。新しい釣り方を覚え、それで成果が出せたことがなによりの収穫だ。友達はエギングをずっとやっていたが、残念ながら竿をしならせることはできなかったようだ。ただしゃくり方については掴んだものがあったようで、エギングはまたリベンジすると言っていた。

片付け終わった後で朝市のほうも覗いてみたが、少し出遅れたようだった。からの発泡スチロールが並び、残っているのは冷凍ものが大半だった。僕は残って投げ売りされてた2匹1500円(!)の真鯛と、マグロの頭の部分を買った。友達は牡蠣12個ほどとシラスを。真鯛はせっかくなので二人で分けることにした。

釣行を終えて

今回はメバリングをする、という前提だったのだけど、結局ライトロックゲームになってしまった。釣果はあげられたし、トラウマも払拭できた。新しい釣り方も、ものにできたと思う。ただ、やっぱりメバルを釣りたかった。そこだけが悔やまれる。

次釣りに行けるのはいつだろうか。本当なら10日の予定だったけど、それもどうやらお天道様が許してくれそうにないので月末か。
その頃には待望のロッドが届いているはずだし、メバリングのシーズンにも入ってくる。
まずは年内、もしくは年度内に一匹。これを目標にしていこうと思う。

余談だけど、お土産に買ったマグロの頭の肉は最高に美味しかった。

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