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YBCルヴァンカップ 準々決勝 2ndLeg vs川崎フロンターレ

8月の振り返り

オリンピック中断明けからミッドウィーク開催の連戦が続き,お盆明けで仕事のモチベーションが上がらないレッズサポにとっては嬉しい限りであったが選手たちや番記者たちはとても大変であっただろう.私も書こう書こうと9月を迎えてしまった.

中断明けからの我が軍をまとめると明けすぐのコンサドーレ札幌戦では,中断の間にコロナ感染者が出て満足いく積み上げができなかったというリカルドの言葉が悪い方に的中し内容結果ともに完敗だった.

その後は内容的には中々苦しい戦いが続いたものの,酒井と平野の加入や江坂のフィットもあり天皇杯を含む公式戦4連勝と湘南戦の引き分け.
雨が多く蒸し暑い非常にサッカーをするには苦しいコンディションの8月を4勝1分1敗と乗り越えた.
ボールを握りたいものの握ることができず本意の戦い方ではなかったなかで勝負強さを発揮し勝ち切ったことは今後の力になるだろうし,来季目指すACLでの戦いでは求められることになるだろう.
戦術を積み上げることは難しかったがチーム力の上がった8月であった.

そして9月に入り王者であり現在J1 でも首位を走る川崎とのルヴァン準々決勝を迎えた.

1stLeg

8/29(日)にリーグ湘南戦があり中2日と厳しい日程の中,ここまでリーグ天皇杯ルヴァンと5試合を戦い無敗と相性のいい聖地駒場に川崎を迎えた一戦.

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前節疲れが多く見られら王子様キャスパーはおやすみ.
GKにはザイオンが戻ってきて,全線は佳穂江坂の新たな0トップ式を採用.

結果として,この前の2枚が効果的なファーストディフェンダーとなり柴戸平野の回収能力の高さを見せたショートカウンター非常に効いていた.

谷口の怪我でCBに不安を抱える川崎が谷口大好き車屋も真似したのか前半途中に負傷交代.
急遽投入されて試合に入り込む前の山村のところで狙い通りにハメた形から関根の先制ゴール!

前半は保持時も佳穂がビルドアップ隊の助け,江坂は前半戦vs鹿島の武藤のような偽9番の役割でしーたんことシミッチの脇の中間ポジションを取り関根汰木の両ワイドが背後を狙う構造.
この形がハマっていてほぼ我が軍の支配だった.


江坂任の試合の中での「場所を見つける」能力には感動させられる.まるでピッチを上から見ているかのようだ.これを試合の流れ状況から瞬時に行うことはかなり難しい.


後半に入ると名将オニさんはしーたんのアンカー脇をケアしドイスボランチぎみに.じわじわと押し込まれえる時間が増えPKから貴重なアウェイゴール1点を返せれてしまい1-1のドロー.

我が軍としては,チャンスシーンもあったのでホーム1stLegでもう1点取り勝ち切りたかったところだ.
しかし内容を見ると8月の戦いとは打って変わり前線からのチェイシングの強度も上がり追い込み方も素晴らしく,ショレ岩波特に平野のビルドアップのポジショニングや縦パスは抜群で安心して,いやむしろワクワクして見てられた.
江坂の試合後のコメントにもあったように次勝つだけとハッキリしたのは良かったかもしれない.


2ndLed

スタメン

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うまくいってるときにいじらない法則に沿ったリカルド

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スタートの並びはこんな感じ.
我が軍は基本的に1stLegと同じやり方.
一方の川崎は谷口に続き車屋ジェジエウまでもが戦線離脱.田邊山村の急造CBで望んできた.

1stHalf 

1stLegと同じ流れで立ち上がりから主導権を掴み8分と早々に岩波の高精度発射弾から山村の背後を取った江坂が抜け出し落ち着いてゲット.

江坂佳穂関根汰木の前線からのディフェンスが効いているのもあって,驚異であるダミアンにはボールが通らずセンターが本職の小林も追い込まれたサイドでは仕事ができず,天才家長は完全にゲームから消えていた.
ここで名将オニさんが消えていたIH家長を右へ出し,宮城をLMFダミアン小林の2トップ,しーたん脇坂のドイスボランチへ変更.

これにより,右家長のところでタメを作りしーたんも前へ出れるようになり,守備時のしーたん脇も使われないようになった.

この変更に前プレとビルドアップの新しい形をピッチの中で見つけられず困っていたように見えた.
我が軍には天才的頭脳リカルドがいる.以良くも悪くも選手たちがリカルドの脳を信用し切っている.
以前にも流れが悪い際は引水やHTで流れを変えてきた.このゲームもそこまで持ちこたえろと見ていたがその前に家長の左サイド出張から小林ダミアンと完全に崩され1-1.

今後もゲーム内でこのような展開はあるのでリカルドだけでなく,平野あたりがピッチ内の頭脳となり中で変えられるようになってほしい.


2ndHalf

後半それぞれジェジエウ,キャスパーとカードを切り勝負に出る.

勝負がかかった切り詰めた試合はセットプレーがモノを言うとよく聞くがまさにその通り王者川崎はCKから33分から5分間で2点を取った.

1-3となり少し苦しいかと思った(サポもいただろう)があきらめる選手は誰もいなかった.これはクラブに根付いた文化であり,リカルドが伝える戦う姿勢だろう.
リカルドには珍しい3枚替えをし,改めてひっくりかえすとメッセージを送った.

すると直度,佳穂の展開から変態西のドスケベトラップ&クロスからスクランブルになりキャスパーが1点を返す.

エースの1点で完全にわからなくなった.トーナメントの2試合制はアウェイゴールが関係してくるのでこの時川崎の焦り,我が軍の勢いはそれぞれ増していった.

そして最後のカード槙野をFWとしてピッチへ送るリカルド.

ラストプレーに近いところでザイオンも上がり逆転を狙いにいく.
1度は防がれたが2度目のCKのこぼれをショレが折り返しキャスパーのヘディングのこぼれを槙野がプッシュ!

歓喜に包まれる浦和ベンチ.静まり返る等々力.

見事,3-3としアウェイゴール数で勝ち向けを決めた!

試合後の記事の見出しや試合の実況でも槙野の奇跡のゴールなどと言われていたが,ボールがこぼれるたびに足を動かし反応していたのは槙野だけであり普段からそのような姿勢でTRに取り組むからこその決勝ゴールであっただろう.決して奇跡ではない狙ってのゴールである.

この記事は長くなってしまったので次回すっかり浦和の男になり今回決勝ゴールを決めた槙野智章について綴りたい.


この試合を終え,久しぶりに1週間空く.まずはゆっくり体と興奮した頭を(私含むサポみんなも)休め次のリーグ戦に備えてほしい.

素晴らしいゲームをしたことは確かだが, 優勝したわけではないし厳しく言えば勝ち切ってもいない.
大切なのはこのゲームを次につながることだ.

次節は9/11(sta) 18:00k.o @ニッパツ光沢競技場 vs横浜FC


次節も必勝!weareReds!!



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