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~更なる成長のための課題~ 浦和レッズレビュー13 2022年9月14日 J1第26節 C大阪戦

 今日はミットウィーク開催のセレッソ大阪戦です。戦前の予想では拮抗した好ゲームになるのでは、とツィートしましたが、結果として予想通りになりました。浦和の敗戦というのは非常に残念なのですが、予想されたシナリオの一つだったかなと思います。
 現在のC大阪と浦和は非常によく似たチームです。戦術やフォーメーションもそうだし、調子が上向いていて選手のメンタルが充実していることが傍目にも分かります。育成と補強というカラーの違いはありますが、現在置かれているチーム状況がかなり近いように思います。
 0ー1の敗戦でしたが、そっくり逆の結果もあり得ました。つまり、ひょんなきっかけで浦和が先制し、それを浦和が守り切る展開です。
 非常に守備陣が整備されていたし、浦和の選手のキャラクターもよく理解していて対策を打たれたと感じました。そのあたりを振り返っていきたいと思います。

セレッソの守備の狙いと特長

 試合を通じてボールを握ることはできましたが、その先については自分たちのやりたいことをほぼやらせてもらえませんでした。どのあたりにその要因があったのかを掘り下げていきます。

①ビルドアップ対策

 開始2分からやりにくさを感じました。あとで振り返ると浦和のビルドアップに対するC大阪の対策が早くも見えた場面でした。

2分ビルドアップ①

 まず知念から受けたショルツが素早く敦樹に渡します。もちろんこれは急戦速攻を意識したもので、柏戦で2得点取った攻撃を意識しています。ショルツとしてはターンして敦樹に前を向いて欲しいですが、猛烈な勢いで鈴木が迫ります。これでは前を向けずショルツに戻します。この時、鈴木は敦樹に接触しません。つまり戻させることが目的です。

2分ビルドアップ②

 ショルツから左の知念に回し、知念は大久保につけます。大久保もターンしたいところですが、ここでも奥埜が追ってきて前を向けません。奥埜も大久保に接触せず持ち場に戻ります。
 大久保から岩尾に落とし、岩尾は明本の裏抜けを狙いますがここも松田がケアしています。岩尾はショルツに戻します。
 ショルツは右の宮本に展開します。ここで初めてセレッソが潰しにかかります(図③)。宮本は為田のタックルに引っ掛かりボールを失います。

2分ビルドアップ③

 この流れから分かるように、C大阪はサイドバックにボールが出た時にボールを奪うスイッチを入れていた。特に浦和から見た右サイドで顕著に見られました。為田は宮本からボールを奪うか、苦し紛れの縦パスを出させる、という指示を受けてたのだと推測します。静止画にして気づいたのですが、大久保が岩尾に落とした時に、為田は宮本の位置を確認しています。自分のマーカーということもありますが、ボール奪取のターゲットの立ち位置と体の向きを確認していたのでしょう(図②)。前半はこのセレッソの狙いがハマってしまいました。浦和からすると敦樹がもう少し受けられると良かったのですが、奥埜がうまく消していました。前半、間で受けられたのは大久保くらいであとは数えるほどでした。
 失点シーンもそうですが、宮本は良くも悪くも素直さがプレーに表れています。関根もプレッシャーを掛けられている状況の中でのキープはそれほど得意としません。そのため右サイドが狙われたのだと思います。
 逆に言えば、大久保は効いていてセレッソも上手く潰し切れていませんでした。

②リトリート時のセット

 次にリトリートの際のブロックを振り返ります。浦和と同じく綺麗に4-4-2ブロックを敷き攻撃に備えます。セレッソのブロック形成で特徴的なのは、DFとMFの距離が極端に狭いことです。これは偶然ではなく、間のポケットを作らない狙いがあると思います。

13分のセレッソ守備陣形

 何度かビルドアップで中盤をかいくぐったことはありましたが、その場合セレッソ守備陣はディレイを最優先とし、MFが戻ってくる時間を作ります。MF帰陣後、4-4-2ブロックを作りますが、ブロック形成後は図の通り人ひとり立てるかどうかのスペースです。これではさすがに松尾や敦樹でも間で受けるのは厳しい。
 これができるのはMF・DFラインで統率が取れている点、そしてGKキムジンヒョンの守備範囲の広さ、安定感があると思います。
 柏戦ではGK佐々木の不安定感があり、柏の守備陣は落ち着きがありませんでした。2点目、シャルクの得点は、たとえばキムジンヒョンなら飛び出してプレーを切ることができたでしょう。今のセレッソの守備の安定感は、CB2人を中心をとした規律の取れたラインコントロールとGKキムジンヒョンの能力の高さにあると思います。柏もキムスンギュがいましたし、オイルマネーの移籍なので同情の余地はあるのですが。昨今はGKの出来が勝敗に直結するので、監督の次にGK確保が大事なのではないかと思います。今の浦和については全く心配ないのですが。キムジンヒョンは足元のミスもなく、この浦和戦は素晴らしいパフォーマンスでした。

後半開始の怒涛の攻め、それでも奪えなかったゴール

後半は一方的に押し込む展開に

 浦和は後半開始から3枚替えを行います。シャルク、関根、宮本に代えて佳穂、モーベルグ、宏樹を投入しました。ACLの3位以内を目指すには残り試合ほぼ全勝が必要となります。それはチームや選手としても分かっていて、そのために後半開始早々に同点に追いつきたかったのでしょう。実際、セレッソを完全に押し込み、一方的な展開になりました。48分以降はほぼワンサイドゲームでした。しかし、ゴールを奪うことはできなかった。この試合、CKが10本で多くがこの後半開始早々に集中していました。しかし、この日は岩波が欠場。知念は上背があるタイプではなく、CBとしてはやや線も細め。シンプルに競り合いで勝てる選手がショルツのみだったこともあり、なかなかセットプレーではゴールは難しかった。あの手この手を使ってサインプレーも駆使してトライしましたがダメだった。この日のメンバーからすると、やはり流れのなかからゴールを奪いたかったところです。
 結局、後半終了までほぼワンサイドで試合が展開しましたがゴールは奪えませんでした。終了間際にブルーノ・メンデスがミドルシュートでバーをたたきましたが、これはよくあることで、完全に攻めにシフトしている中で外国人などの個の力でゴールを奪いきってしまうことも良くあります。我々もユンカーでたくさんゴールを量産しています。戦術的にはそのリスクを負って攻めに行っているのだから一つの論理的な帰結であり、戦術を考える上で正直気にする必要はないプレーです。

振り返ってみると、決定機が思い出せない

 むしろ、あれだけ押し込んだゲームだったにも関わらず、決定機が思い出せないことが問題です。今日のメンバーでは、セットプレーで決めきることは難しかった。逆に言えば、セレッソはCKも許容していた可能性があります。もしそうであれば、あれだけのCKの数も相手の術中にハマっていたことになります。
 この試合については、現状打てる手は打ったかなと思います。前半を見て明らかに良くなかった右サイドを諦め2枚替え。トップもシャルクからより収まる佳穂へ。非常に論理的な選択です。松尾や大久保を引っ張ったのもセレッソがアジリティのテクニシャンを嫌がっていたからであり、これも非常に論理的な選択肢です。終盤に敦樹に代えて江坂、江坂の決定力に掛けたこともよく分かる。そして選手たちも、前述の通り色々なアプローチから渡来してゴールをこじ開けようとしました。しかし決定機は生まれなかった。セレッソは前半から耐えずチェイシングしていたので、後半ガス欠するのではないかと思ってましたが、オープンにはなりませんでした。というより、後半頭に浦和が出力を上げてワンサイドゲームとなったため、セレッソはある程度割り切って守備に集中したのだと思います。セレッソは前半から耐えずチェイシングしていたので、後半ガス欠するのではないかと思ってましたが、オープンにはなりませんでした。というより、後半頭に浦和が出力を上げてワンサイドゲームとなったため、セレッソはある程度割り切って守備に集中したのだと思います。
 元々統率の取れた守備組織のチームが割り切ってゴール前を固めてしまえばなかなかゴールを割ることはできません。浦和の得意とする「急戦速攻」の形が取れなくなる。これが何を意味するかと言うと、戦術的な観点で言えば、この日のセレッソに対しては、先制されたら最後、勝つ手はなかったということです。断っておきますが、あくまで戦術的に、です。言い換えれば「机上の空論では」です。サッカーがボードゲームのようなものであったなら、です。実際には人間が行うもの、特にサッカーはミスの多いスポーツです。我が埼スタはある種の魔力を持っているのでそうしたミスを引き起こすなどして「奇跡」をよく起こしますが、リーグ戦は累積的な結果で見るとそうした不確定要素が排除され、「素」の力が露見します。Jでの今の順位は浦和の今シーズンの状態をそのまま表していると捉えなくてはいけない。

浦和が更に成長するために

 リーグ戦は本当に論理的に帰結していくと思います。つまり、チームにどこかダメなポイントがあれば優勝はできない、奇跡はそう起こらないということです。
 FW不在ではリーグ戦は勝てません。序盤の躓きを作ったのは浦和フロント陣です。それは猛省すべきですが、一方でチームは一つの解を作りました。松尾ワントップにより技術とスピードを有するFWを据えた形です。前線からの守備も非常に効果的であり、ハイタワー・パワー系FWに頼らない浦和独自の形を作り上げました。
 繰り返しになりますが、前半戦のゼロトップは失敗だったし、その反省と総括は必要です。ただ、現時点でそうかと言えばそうではない。成長途上であるものの、来期リーグチャンピオンを目指せるだけの土台を整えつつある。少なくても私はそう信じています。
 リーグ前半戦、とにかくビルドアップから綺麗につないでゴール前に進む、でも相手ゴール前に迫る頃にはがっちりゴール前を固められ攻めあぐねましたが、8月になり、前述の通り松尾ワントップによる「急戦速攻」(私がレビューで使用している造語で、カウンター以外も含め、スイッチを入れてから手数少なく一気に攻め込む形を指しています)の形が出来上がり、この武器を引っ提げてACL、リーグ戦を勝ってきました。悪くてもドローに持ち込み、今はチームとしてこの形に自信を持っているかと思います。
 しかし、この試合でセレッソにこの「急戦速攻」を封じられ、再度課題を突き付けられたと思っています。遅攻の時に、浦和はどういう形を持っているのだ?と。急戦速攻以外の形を持たなければならないということです。
 課題ではあるのですが、守備固めをしたチームからゴールを奪うことは、サッカーの世界では古今東西、テーマとなっています。永遠のテーマと言っていい。簡単な話ではじゃあどうすればいいんだという話なのですが、今日は少し提言をしたいと思います。

①応急処置…ハイプレスによるポジトラ創出

 セレッソとは直近でルヴァンカップでの対戦があります。タイトルがかかった準決勝ですから、2戦での勝利、決勝進出は当然目指さなければなりません。今回の対戦でセレッソの傾向は分かったので、それを受けてセレッソ対策を考えてみたいと思います。一つ目はハイプレスによるポジティブ・トランジションの創出です。この試合のシーンでは64分のモーベルグのカットによるショートカウンターのような場面(下図)です。

64分ショートカウンター

 清武の不用意なプレーをモーベルグがひっかけます。セレッソはポジトラからネガトラになってしまっているので陣形も崩れ、CBノ鳥海がペナルティエリア角まで引き出されてしまいます。これは得点に結び付けたかった形です。ポジトラの中でもショートカウンターが最も得点のチャンスになりますし、それを生み出す守備がハイプレスです。技術もそんなに必要とせず、チームの約束事として選手が共通認識を持てば手っ取り早く着手できることもメリットです。応急処置としてはうってつけです。
 一方でハイプレスを応急処置としたのは、ハイプレスは今の浦和の良さを消してしまう可能性があるからです。以前もレビューで記しましたが、ミシャ時代のような攻撃偏重ではリーグ制覇は難しいと思います。ハイプレスはボールを奪えればそのままチャンスが継続する、もしくは相手が前掛かりになっているショートカウンターの形では絶好のチャンスにもなります。守備をしたくないチームにとっては一番望ましい守備の方策です。ただし、代償は大きい。ミシャ時代も良くありましたし、最近の横浜FMでもたまに見られますがポーンと裏に出されてDFは不在、ハーフコートで完全にGKと一対一になる。こんなことがざらに起こりえます。
 私は、ハイプレスオンリーの守備戦術は「思考停止」だと思っています。投資で負けているときに、負け分を取り返すためにさらに投資額を増やすようなものです。形勢が悪いときには「損切り」、いかに得点が取れそうな状況でも自陣に引いて失点のリスクヘッジをする。勝ち続けるためにはそうした姿勢が必要だと思います。
 現在の浦和はそれができる。リカルド戦術の最も良いところだと思っています。なので、そのバランスを崩すような戦法はできれば取りたくないのですが、セレッソに対し敢えてそれを提言するのはセレッソの以下の特長が挙げられます。

セレッソの特徴
・守備ブロックは強固で統率が取れている
・ビルドアップは不得手(つまり下手)
・攻撃は個人技のある前線の選手の即興任せ(それぞれ技術があるのでそれを生かす意味も)
・奪った後、前線に付けるポイントが決まっている(これが厄介)

 これらの特徴から考えられることは、ハイプレスを行えば高い確率で、約束事となっているポストのポイントめがけて蹴ってくるということです。ならば、それを見越してそのポイントへ人を配置しておけばよい。もっと言えば、再度によって加藤と山田で担当が決まっている筈なので、浦和攻撃時に可能性の高い方にマンマークを付けておけばよい。これでほぼセカンドボールが回収できると考えられます。
 ポイントでボールキープできない場合はセレッソは前に出てこないので(守備ブロック形成が第一優先)、ハイプレスでもリスクは少ないということになります。浦和も同じですが、鳥海、ヨニッチのCBコンビは決して足が速くない。そのため大きく後ろを空けることができません。キムジンヒョンの広い守備範囲がカバーしていますがそれも限度があります。なので、逆にセレッソが前掛かりになることも考えにくい。
 追いかける展開だったこともありますが、この試合でも後半はリスクを取ってCBも前に出る守備を見せ、概ねマイボールで回収できていました。後半の知念の動きは良かったし、ルヴァンカップに向けて参考になるはずです。特に今回の勝利で、「浦和は引いて守っていれば大丈夫」という感触があると思います。裏をかくためにも、特に敵地での第1戦は大胆な戦術を展開してほしい。

②恒久対策…ダイアゴナルパスでのペナルティエリア進入

 実は今シーズン、ゴール数は多くなってきましたが遅攻によるゴールシーンは多くありません。裏を返せば、ほとんどがセットプレー関連か急戦速攻の形です。
 遅攻は前述の通り本当に難しいのですが、それを打開する方法として、「ダイアゴナルパスでペナルティエリアに進入する」ことが挙げられます。直近ではペップ率いるマンチェスターシティが進化形を見せています。
 浦和の今シーズンの闘いの中でも、相手が守備セットしている中でゴールを陥れた形として、鹿島戦の1得点目、松尾が上げたゴールが浦和の目指すべき遅攻の形、ダイアゴナルパスで狭い包囲網を打開する形の一つだと思っています。

22/9/3鹿島戦 1得点目①
22/9/3鹿島戦 1得点目②

 このゴールは8人のフィールドプレーヤーが絡み、17本ものパスを繋いで奪ったゴールです。この前段でも左右の展開がありました。御覧の通り鹿島もしっかりブロックを敷いて守っている状態です。
 このゴールは、①で松尾が宮本を外に出し、関根も連動して外に出た結果ペナルティエリア左にぽっかりとスペースを作ったことです。陽動によって生んだスペースを小泉と宮本が見逃さず、適切なタイミングでそこを突いたことで生まれたゴール。形としては今年ベストと思っているゴールです。
 宮本は失点に絡みましたが、失点後にあった加藤の決定機でもコースを全く空けず素晴らしいディフェンスを披露しました。紹介したこのシーンは鹿島戦ですが、ボランチ出身らしいスペースへの丁寧なパスでゴールを演出しています。宮本には宮本の良さがあるから、それを生かしてさらに成長してほしい。失点はあまりに人が好かったと言えますが、あそこでボールをあさっての方向に蹴り出してしまう選手よりよっぽど好感が持てます。ボールセットまでしてしまうのはさすがに人が好すぎましたが。少なくともネチネチ叩かれることではない。反省すればそれで良い。それより、そうした若手の勉強料をしっかり取り返せるチームになることが大切です。

 もう一つ、磨いてほしい形があります。これも既出の形なのですが、ACLの時に2回ほど見せてくれた形で、他チームも含めこの形になるとゴールになりやすい傾向があります。

22/8/22ジョホール戦 38分3得点目
22/9/25 全北戦36分

 ジョホール戦38分の3得点目、モーベルグのゴールのシーンとゴールにはつながりませんでしたが、全北戦36分のシーンです。共通しているのはクロスに近いのですが、ヘディングで合わせるボールではなく、逆サイドのペナルティエリア奥を狙ったボールであることです。
 ご存じの通り今シーズンはクロスでのゴールが少ない。それは純粋なFWがユンカーのみ(リーグで出場機会のない木原くんは置いておいて)であり、そのユンカーもヘディングが得意ではない。チームとしてそれは分かっていて、極力クロスは上げないようにしていますが、セレッソ戦のように焦るとクロスボールが増えます。選手たちの精神状態が計れると言っても良いくらい顕著です。正直クロスは全く入る気がしないので、いっそのことクロスは禁止にして、クロス性のパス(次のプレーで直接ゴールを狙わない)を狙えば良いと思います。
 両シーンの小泉の位置は相手DFが完全に見落としていました。ゴールを狙うには厳しい位置だからです。一方、ここでトラップしてしまえば、次のプレーは触るだけでゴールです。一手増やすだけで途端にゴール期待値が上がります。特に小泉は消えるプレーがうまく、ジョホールも全北も小泉がトラップするまで気づいていない様子でした。この形は個人的に本当に推奨です。
 章の最初に紹介したマンチェスターシティがやっているイメージなのですが、下のような展開も引いた相手に有効です。最初の鹿島戦のゴールと近い思想で、横にずらした方法を縦にずらす戦術です。

仮想の展開①
仮想の展開②

 相手ゴールラインまで進入後、素早く2回戻します。すると相手DFはMFとの距離を保つ、オフサイドトラップを仕掛ける等の理由からラインを上げます。これはサッカー選手が幼少期から教え込まれる基本の「き」のようなもので、どのチームも無意識にこうします。ここを狙います。
 丸で囲ったスペース、ペナルティエリア内、ゴールエリアすぐ外が最もゴール期待値の高い場所です。常にここを狙いたいですし、こうして能動的に相手をずらし、ゴールを陥れる形を多く持たなければ、今以上に勝率を上げることはできないでしょう。
 今回紹介したパターン以外にも、例えば川崎はあえてボールを晒してサイドに相手を集中させペナルティエリア内のスペースをこじ開けるなど、それぞれで相手が守備片目をした時の崩しのパターンを持っています。浦和はヘディングでのゴールを「放棄」しているわけですから、他のチームより多くペナルティエリア内進入の術を持たなければならない。もちろん、リカルド監督はじめ現場が一番それを分かっていると思うので、それを早く、そして多く見たいなと願っています。

 いかがだったでしょうか。今回は結局埼スタに駆け付けられずもどかしい思いをしました。どうやら次回は来月の札幌戦になりそうです。そして本日はもう湘南戦ですね。連休中にレビューを上げられればと思います。

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