比べてしまう

血の気が引く
分からないことがあったから

許せない
できない自分がいたから

比べない
何度も思い返してきたこと

それでも
比べてしまうのは

小さな自分が
心の底で叫んでいるから

まだ早い
自分を貶めるのは!

頭を撫でてほしいだけ
手を握ってほしいだけ
背中を摩ってほしいだけ

そんな小さな自分は
隣の自分に目をやり

優しさに気づけるのだろうか

自分から出る棘を
隠すのでなく
抜くのでなく

棘の位置を確認して
誰かを刺さないように
生きてみたい

棘をこれ以上育てないように
優しく優しく

くにゃっとくにゃっと

生きてみたい


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