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vol.1 僕の物書きの能力向上に、しばしお付き合いを。


梅雨に入ってしまった。
長靴を買って2年になる。
なるほど。東京に出てきて2年が経ったのだなとタカミツは足踏みをした。水面がちらちらと輝く。

うっわ。それっぽい文章きた。

こっちでの生活に慣れてきてはいるが、未だに駅のホームで看板を見ると、わぁ。新宿だ。と感じずにはいられない。
渋谷だぁ。
下北沢だぁ。と感じる。
原宿は立ち寄らない。
銀座も、縁はない。

noteを始めようと思ったのは、なぜだろうか。
少しでいいから、何か僕がここで生きた証を。
というのは言い過ぎだが、なんとなく、ただなんとなく、
このまま何もせずに生活していられなかったのだと思う。

あぁ、そうだ。
物を書く能力を身につけたかったのだ。
俳優だぞ僕は。将来何か、コラムとか書くかも知んない。インタビューとか受けるし。ね。

拙い文章を書くより、少しユーモアを加えれる能力がある方がいいじゃないか。

人に見せる物を書くという事は責任が生じる。
なんなら面白い物を読んでほしい。無料だけどな。
この文章も、2時間ぐらいかけて考えているんだ。無料だけどな。

後付けだがなかなか良い言い訳が出来た。

そんなもんだよ。
始めた事に特に意味はない。

…あるとすれば承認欲求だけだよ…あるとすればな。

ただ、タカミツはなにせ、続かない。
ほんっとうに続かない。
日記も2週間ぐらいでつけるのをやめてしまう。
部屋を綺麗に保ち続けるのも2ヶ月くらいで諦めてしまった。

やろうと思ったらとことんやるくせに、
それがいかんせん続かない。

noteは続くだろうか。続くといいな。

東京に来てから2年が経ったと言ったが、
特に東京らしい事はしていない。
毎日バイトをして、家に帰って酒を飲む。
苦しいが、いつのまにかこれが普通となってしまった。

だからだろう。
このまま一定の生活を続けていると、何かが抜けてしまうと思ったのだ。

その何かを留め置く為に、今日も暇さえあれば文章を考えている。

おぉ、ちょっと素敵な文が作れている気がするぞ。
作れていると思ったら、グッドボタン、チャンネル登録…。

台無しや。

そんなわけで、僕はnoteを始めたのだ。
案外物を書くのは楽しい。
最初は自分のことばっかりになるだろうが、
そのうち、何か、物語を書いてみるのも良いかもしれない。

しばし、僕の物書きの能力向上にお付き合いを。

noteを始めて数日が経ったが、
自分の周りにおける事件や、普段なら気に留めないような小さいことまで、ゆっくりと思い返す時間が作れるようになった。気がする。
あ、これ書けそうだな。
あ、これも面白いな。

《土曜日の朝、バイトに行こうとしたら、
全裸のおじさんが家(多分おじさんの家)の前で土下座していた話とか、そのうち。多分せへーんけど。》

《道端に咲いてた花が綺麗だなぁ。みたいな話だとか。
この話はしよう。絶対にしよう。》

みたいな事を考えるようになった。
普段はイヤホンをしてラジオを聴いている僕だが、
少し周りの人達の生活を覗いてみてもいいかもしれない。

まだ数日だが、楽しくなってきた。
あぁ。まだ、続けられそうだ。


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