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【屍堺】デッキ紹介(2023.11)

こんにちは。ウラシマです。

今回はサクサクいきます。
まずはデッキレシピから。


基本コンセプト

レベル6シンクロ・ランク6エクシーズの召喚が容易な【電脳堺】を使用し、《イモータル・ドラゴン》《永遠の淑女 ベアトリーチェ》を経由して【アンデット族】の展開を行うデッキです。

エースとなるのはこちらの《死霊王 ドーハスーラ》

素敵だ…

アンデット族の効果に反応した除去・妨害効果と、墓地から無限復活する自己蘇生効果を持ちます。

運用に際しては《アンデットワールド》が必須であり、こちらは《屍界のバンシー》を墓地へ送る事で間接的にサーチする事ができます。

-屍界-
このカードを墓地へ=アンデットワールド

すなわち「アンデット族モンスター2体を墓地へ送る」事がこのギミックの実質的な達成条件であり、それを担うのが《イモータル・ドラゴン》《永遠の淑女 ベアトリーチェ》というわけです。

1枚肥やす
2枚肥やす

また「電脳堺門」魔法・罠カードは手札の任意のカードを墓地へ送る事のできる墓地効果を持ち、素引きした【アンデット族】ギミックのカードはポイポイ墓地へ送る事ができます。

サーチしながらアンデットを墓地へ。強い

さらには【アンデット族】において重要なモンスターである《ユニゾンビ》は、レベル3のチューナーでありながらレベル4にもなれるため、《電脳堺姫-娘々》の自己蘇生トリガーになりつつ、【電脳堺】でレベル10シンクロを出すために必要なレベル4モンスターの枠も担ってくれますね。

《電脳堺門-青龍》を捨てて展開もアリ

その《電脳堺姫-娘々》は除外されたカードを何でもデッキに戻す効果を持ち、除外されてしまった【アンデット族】のカードを戻す事で、少ないリソースでも堅実にやりくりできるデッキとなるでしょう。

…といったのを基本理念に構築されたのがこのデッキでした。

問題点とその解決策

ところが仮組みしてみると、すぐにある問題点にぶち当たりました。

まず前提として、《死霊王 ドーハスーラ》は墓地から無限復活するモンスターであり、本来恒常的に利用できる各種素材としての価値があるはずのモンスターなのです。

ところが【電脳堺】というギミックは性質上リンク召喚が封じられており、存在するチューナーもレベル3とレベル6。レベル11シンクロは層が薄く、レベル14シンクロなんてものは存在しません。ランク8エクシーズを組み込もうにも、そもそもこれは【電脳堺】と噛み合いません。

これでは彼の「墓地から無限復活する」という特性がただの相手の除去に対する保険に成り下がってしまいます。これは良くない。

一応、レベル2になった《イモータル・ドラゴン》と合わせてレベル10シンクロというのができますし積極的にやってもいきますが、私はそれだけでは満足できなかったという事です。

ではどうするか。【アンデット族】側から彼を有効利用できるギミックを用意することにしました。

死の王&死霊王

鍵となるのはこの《死の王 ヘル》。【ジェネレイド】に属するモンスターですが彼らの中でも種族サポートの側面が強いモンスターの一角で、効果は「場と墓地のアンデット族を入れ替える」というもの。もうお分かりでしょう。《死霊王 ドーハスーラ》を無限のリリースコストに充てる事で墓地のアンデット族を毎ターン何でも蘇生可能にしようという算段です。

《アンデットワールド》の効果により墓地のモンスターは全てアンデット族に書き換えられているため、実質的にこのギミックで実現できるのは「墓地の任意のモンスターの蘇生」となります。
守備表示で特殊召喚の都合上リンクモンスターが蘇生できないのは難点ですが、【電脳堺】は元々リンク召喚が封じられているため関係ありません。

単純に素材確保として運用するのもOKな他、蘇生して直接強い枠としては《巨骸竜フェルグラント》《フルール・ド・バロネス》あたりを確保。また《死霊王 ドーハスーラ》に打たれた《墓穴の指名者》を躱せる点も見逃せません。

出す手段は【アンデット族】のサポートがそのまま使える他、レベル9のため【電脳堺】といえばのモンスター《浮鵺城》で吊り上げる事も可能です。

とうわけで、デッキに入れても違和感のない《死霊王 ドーハスーラ》のサポート役を用意。

これで彼のお膳立てのための全てが揃いました。めでたくデッキ完成です。

使用感

レシピ再掲

なかなか良いです。【アンデット族】のデッキを普通に作ると課題となる召喚権の重さがかなり解消されています。
リンク召喚の禁止による《死霊王 ドーハスーラ》の素材にし辛さは少し寂しかったですが、《死の王 ヘル》という相方を添える事でまた違った方向への進化をする事ができました。我ながらこれはナイスな解決案だったと思います。

特筆すべきカードの紹介

基本コンセプトで触れられていないカードを紹介します。

メインデッキの【アンデット族】

《グローアップ・ブルーム》は展開を伸ばすためのカードで、《死霊王 ドーハスーラ》の代わりに墓地へ送る事であちらを直接場に出力していけます。
先述の《死の王 ヘル》の展開手段にもなり、入れ替え効果からのさらなるシンクロ召喚等、1枚入れておく事で展開に広がりを持たせられます。
効果使用後はアンデット族縛りが付くので注意。このカードの制約下でも動けるアンデット族のEXモンスターが重要になります。

《馬頭鬼》《牛頭鬼》は【アンデット族】といえばのカード。
《馬頭鬼》は墓地から除外して墓地のアンデット族を蘇生。余剰の墓地落とし権利で落として効果に繋げます。《アンデットワールド》があれば何でも蘇生できるので強い。
《牛頭鬼》は手札からの展開効果と《ユニゾンビ》類似の墓地肥やし効果。レベル4の非チューナーのため《電脳堺悟-老々》と合わせてレベル10シンクロに向かえます。

《アルグールマゼラ》は地味に凄い事が書いてあるカードで、「場のアンデット全てに破壊耐性を付与」したついでに「レベル7モンスターの供給」を行います。《牛頭鬼》で除外しても場に戻って来るため、その《牛頭鬼》でレベル3チューナーを出せばそのままレベル10シンクロに向かえます。

EXデッキの【アンデット族】

《真紅眼の不死竜皇》は見た目に反してテクニカルなカードで、やる事は主に①の「相手ターン中のアンデット族の蘇生」となります。
やる事はほとんど《死の王 ヘル》と同じですが、こちらは相手ターン限定のため、蘇生するのは蘇生して直接強いモンスターのほうが望ましいです。素材目的で特殊召喚するにしても、次の自ターンまで生き残りやすいエンドフェイズでの蘇生が望ましいですね。

《巨骸竜フェルグラント》は「蘇生して直接強いモンスター」で、場に出ると場か墓地のモンスター1体を対象に取って除外というドーハスーラとリトルナイトを足して2.5で割ったくらいの効果を使えます。
②効果は蘇生後に更に蘇生を狙える状況なら能動的に使っていく事ができます。相手の蘇生にも反応できるため、置いておくだけでもそこそこのウザさはあるはずです(相手ターンであれば、チェーンの組み方の関係上相手の特殊召喚時の効果を無効にできる)。

《死祖の隷竜ウォロー》は相手を殺すカード。
ほとんど汎用ですがアンデット族のEXモンスターという事で《グローアップ・ブルーム》の存在から有用です。相手の墓地もアンデットにしてあればアンデットしか特殊召喚できない縛りは関係ありませんしね。

その他のEXモンスター

《金雲獣-馬龍》は最近出たカード。
《永遠の淑女 ベアトリーチェ》を組む際にレベル6シンクロを作らなければならない時があり、その際作るシンクロ体として《スターダスト・チャージ・ウォリアー》に次ぐ選択肢として採用。
《永遠の淑女 ベアトリーチェ》の効果はフリーチェーンのため、相手ターン中の任意のタイミングでこのカードを墓地へ送り、手札バウンスの除去を飛ばす事ができるんですね。
なんか蘇生すればまた効果が使えてしまうので《死の王 ヘル》《真紅眼の不死竜皇》で使い回す事も可能です。

汎用カード(手札誘発等)

自分はデッキと相性の良いものなら積極的に入れたい派です。
今回は手札誘発から、《幽鬼うさぎ》《灰流うらら》の2枚を採用。

《幽鬼うさぎ》は、《緊急テレポート》からアクセスできる点、フィールドからも効果を使用可能な点(各種蘇生効果で蘇生して妨害として運用できる点)が評価ポイントです。あとイラストがとても好き。

《灰流うらら》はアンデット族である点を評価しての採用。
《死霊王 ドーハスーラ》の効果トリガー、蘇生による《墓穴の指名者》回避(非《アンデットワールド》適用時でも可能)、《牛頭鬼》の特殊召喚先、などなど…。元からアンデット族である事の強みが活かせます。あとゴキブリを食べてくれるのが有り難いですね。展開デッキのため。

他では、今回入っていませんが《屋敷わらし》は正直かなりアリ寄りのカードなので、そのうち1枚くらい入れているかもしれませんね。

おわりに

最後にもう1回レシピ

実はこの《死霊王 ドーハスーラ》というカード、私が遊戯王を初めて触った時に手に取ったカードであり、大変思い入れのあるカードでした。

しばらく使っていなかった(満足のいく完成度のデッキに落とし込めていなかった)のですが、今回新しい方面からのアプローチで面白いデッキに仕上げられたので良かったです。ドーハスーラさん、またよろしくお願いします。

では、今回はここまで。
またいつかお会いしましょう。

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