人生相談入門

昨年、知り合いから「浦嶋さんって人生相談とかできそうですよね」と言われた。僕のnoteの文章を読んでいてそう思ったらしい。

え、何で?いやいや、無理無理!僕なんて自分のことばっかり考えてるし、大した人生経験も無いし、誰かにアドバイスできるような立派な人間じゃないよ!と思った。本人にもそう言ったと思う。

でも、そんな風に言われたのは初めてだったし、嬉しかった。それが心に残っていたというのもあったのかもしれない。最近、人生相談の本を手に取って読んだ。

國分功一郎先生の『哲学の先生と人生の話をしよう』という本である。

これが、とてつもなく面白かった。こんな面白い人生相談は読んだことがない。

國分先生の汲み取る力がとにかくすごい。相談文をただそのまま受け取るのではなく、書かれていない部分を汲み取って回答されていて、「何でそんなことできるの?哲学を学べばそういう力が育つんですか?」と思った。

元々哲学への興味は強い方だと思うのだけど、俄然哲学を学びたいという気持ちになった。別に人生相談をやりたいと思っているわけではないけれど、汲み取る力を育むことができれば、自分の人生も誰かの人生も、今よりちょっと豊かにできるんじゃないだろうか。いろんな可能性が拓けるんじゃないだろうか。今より優しい人間になれるかもしれない。

哲学を学べば、僕の「目立ちたい」とか「恥ずかしい」という気持ちが一体何なのかも掴めるかもしれないしね。

あと、哲学と演劇って通ずるものがあるのかなと思ったりもした。もしかしたら、そんなこととっくに誰かは気づいているのかもしれないけど。


ちょっと抽象的なことばかり書いてしまったな。


しかし、この本を読んで一番感じたのは、一人で考えてばかりいるのは本当に良くないことなんだな、ということ。誰かと話し合うことはとても大事なことなんだな。

もっと話をしよう。僕も聞くから。

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