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茶道教授の独り言
2022年2月28日 09:00
「仁王像 春光の中 立ち上がる」三門の中の仁王像。春の光を全身に受けて、立っています。誰も手を合わせないので、私だけは丁寧に拝礼しました。
2022年2月27日 09:20
「春眠の 瞼を閉じて 恋の夢」暖かい廊下で本を読んでいて、うつらうつらと昼寝・・・夢に登場したのは中学時代の、恋した人の面影です。それは懐かしく・うれしい・一時でした。
2022年2月25日 07:49
「噺家の 羽織の紐に 春の色」贔屓の噺家を聞きに、演芸場迄出かけました。登場した人は、いつものこぼれる様な笑顔です。羽織の紐が、浅葱色で{あっ春}小さく声を出してしまいました。
2022年2月24日 09:46
「散歩する 道筋伸びる 木の芽時」よそ様の御宅の庭。散歩の時ついつい見ています。様々な木々の小さい芽が、目に立つ様になりました。
2022年2月23日 07:26
「春月は 竹生島へと 沈むらし」琵琶湖沿岸に旅しました。月が竹生島辺りへと、落ちて行きます。かの有名な謡の一節「月緑陰に沈んでは・兎も波を走るか」を実体験出来ました。
2022年2月22日 06:54
「ご先祖の 忌日が多き 二月なる」父方・母方の祖母は共に二月旅立ちました。他にも仏壇の位牌を見ると、何人かが二月に亡くなっています。今よりはるかに寒かった頃を、改めて考えます。
2022年2月20日 10:42
「冴え返る 床の柱の 曲がりかな」料亭での食事に招かれました。通された部屋は、六畳。床柱は何の木でしょうか。面白い姿でした。部屋から見える庭に、梅が見えました。
2022年2月19日 08:40
「寒明けて 我も明るき 色を着る」少し夕暮れが遅くなりました。未だ余寒と言うには、厳しい日々ですが。せめて洋服だけは春にと、明るい色目の品を着てみました。
2022年2月18日 07:47
「雨ごとに 春の色増す 散歩道」一雨ごとに木々の芽が、膨らんで来ています。{あっバラにも、赤い芽が}などと、俄然散歩が楽しく成る日々です。
2022年2月17日 06:36
「塗炉縁 春の光を 跳ね返す」換気の為、障子を開けました。指し込んだ光が、炉縁に当たり輝いています。こんな風に、春を感じるなんて!
2022年2月16日 07:57
「袈裟揺らし 東風吹いて行く 建長寺」早春の鎌倉を訪ねました。流石に海沿いの町、都心部より暖かく感じました。東風が吹き上り、御袈裟が揺れる午後でした。
2022年2月14日 07:06
「掘り返し 又掘り返し 春の土」そろそろ春の準備を始めます。茶花畑の土に、鍬を入れました。何度か掘り返し、石灰を撒きました。
2022年2月13日 09:02
「春寒や 水屋の準備 ととのいて」室内の暖房が、水屋迄は届きません。それで寒い上に、水を扱います。本来電気ストーブでも置きたい所ですが、「水屋も立派な修業の場」と、京都で勉強時代教えて頂きました。
2022年2月12日 07:18
「利休忌や 若き等に説く 侘びと寂」新聞地域俳句欄に、入った句です。利休忌の度に、居士お好みの道具を出し使います。沢山の逸話なども、話します。その度毎にやはり「偉大な方」と、改めて感じるのです。