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茶道具

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2022年7月の記事一覧

弱点

弱点

私の弱点は、何でも珍しい茶道具にヨワイ事!
{わっこれは珍しい。今買わないとこの先
出会わないかも・・・}とついつい買って
しまいます。

そうして手に入れた道具の大半は、その後も
同様な品を見掛けません。{これ珍品で余り
写し物も有りません。よく見て勉強して}
解説書を脇に置き、自慢げに説明します。

そんな道具を茶事茶会に使うと「こういう道具を
初めて見た」「珍しい道具」喜ばれ・驚かれます。

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茶友稽古場

「水指が平でしょ、おまけに茶碗もね~
だからいっその事、薄茶器も平らにしたの。
茶道具は二つだとダブると思われるけれど、
三つなら意図的に組んだと・・・」

自虐か自慢か、判らない物言いです。
それにしても茶道のしかもメーンになる品が、
三点とも平では?

{重たくて、暑苦しい印象に見えないかな!?
やり過ぎだと思うよ。関東平野や貴女の顔みたいに
ペッタンコでしょ。少し変化が欲しいよね}
{せめて

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稽古の茶道具 茶杓

稽古の茶道具 茶杓

点前をする人が「三つ節」の茶杓を持ち出しました。
自分で選んだ筈なのに、問答で茶杓の銘に悩んで
います。

そこで私から助言を{せっかく、珍しい節が三つ有る
茶杓選んだんでしょ。例えば漢字で三文字のものとか、
贅沢を言えば祇園さんに、因んで居れば良いけれど}

彼女はしばらく考えて「祭囃子」の銘を、口にしました。
客をした人もその場に居た人々も、無音で手を叩き
喜んでいます。私も{この銘なら、他の

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干菓子盆

干菓子盆

祇園祭を稽古に取り合わせました。
干菓子を、八坂神社階段下「亀屋清永」さんから
取り寄せました。こちらの麩焼き煎餅は、季節により
焼き印が変わります。

夏は祇園さんの社紋と鉾です。そこで盛り付ける
干菓子盆に迷いました。予定では、杉木地の大きな
団扇型にするはずでした。

しかしせっかくの焼き印です。{そうだ、提灯を持って
いる!}と思い付きました。{いつか祭りの取り合わせに}
こう考えて購入し

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感覚

感覚

ある茶道具店で、この茶入を見つけました。
丹波焼の蝋燭手です。
私がこれを手に取っていると、同行の茶友が
「名物裂にやかましい大川さんが、この間道!?」
いささか驚いた様子でした。

帰路某ホテルティルームで、ケーキタイム。
何故この日野間道が気に入ったか、説明しました。
{蝋燭手の茶入は、普通の肩衝茶入より細長くなる
でしょう。それをこのシンプルな縞で包むと、
より長く見えない?}

「まあそう

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☆

子供の頃から「星」を見るのが好きで、
ベランダに椅子を持ち出し空を眺めて
いました。

20代後半、両親が茶室・茶庭を作って
くれました。この四畳半の名前を考えて
いた時に、星を思い付きました。

恩師三田富子先生の師、鈴木宗保先生は
「日々庵」と号されていました。
それに因み「星々庵」を考え付き、恩師の
参禅の師大徳寺孤蓬庵 小堀卓巌師にお願い
して染筆を頂きました。
其処から外に掲げる、看板を

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ニトリで茶道具!?

ニトリで茶道具!?

池袋・東武百貨店に用事が有りました。
時間が余ったので、初めての「ニトリ」探検。

何と其処で「七夕」向けの、干菓子器を発見
しました。中国製の竹を寄せて作られた、盆です。
七夕を{竹尽くし}でと、考えた私にドンピシャの
見立てです。
何と500円硬貨で、おつりが来ました。

上にのせる干菓子は、名古屋・両口屋の銘菓「二人静」
これなら薄紙に包まれているので、盆に盛り付けても
取り回しが出来ます。

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竹 好き

竹 好き

子供の頃、家の北側に小さな竹林が
在ったから?
それとも「虎年生まれ」だから?因みに
我が家は、父も虎・甥も虎で三代に渡る
虎ファミリー。

竹の文様が大好きです。茶道具にも竹の絵
茶碗・竹林蒔絵棗・など、いくつもの竹が!
今回「七夕」の取り合わせを考えた時に、
釜は色紙釜にして「筆の上達を祈る」事に
しました。筆洗の茶碗・墨台の蓋置も共に
だして の筈でした。

しかし前回七夕を取り合わせた時に

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御題の茶道具

御題の茶道具

今年の七夕の取り合わせに、昭和44年御題
「星」の茶碗を出します。

近年の心象風景の様な題だと、茶道具の作家
さんもお困りでしょうね。それが昔の漢字一字・
名詞・の題は素晴らしかった!

特に昭和45年「花」昭和60年「旅」の年は、
沢山の種類の楽しい茶道具が売り出されました。
その時買った道具は、今でも取り合わせの大きな
助けとなっています。

自分の干支同様、生まれ年の「御題」も良く使います

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