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【無料記事】カンポンさんのいのちの説法〜サバーイ(心地よく)法を伝えていく存在として〜



【この記事は、無料で読めるようにしてあります】

24歳の時に事故に遭い
全身麻痺の障害を負い、16年間の苦悩の末
「気づきの瞑想」と出会い実践して
<身体に障害はあっても、心まで障害を持つ必要はない>と
苦しみを超えられたカンポンさん。

数々の説法をなさってこられましたが
今ガンの末期でターミナルの状態となり
いつこの世とさよならしても
おかしくない体の状態となられました。

今日は、昨日の夜アップされた
フェイスブックの速報を翻訳いたします。

昨日夜
山火事の対応で忙しいはずのパイサーン師が
バンコクのカンポンさんの元に
駆けつけられました。

パイサーン師は、
ターミナルケアにも尽力され
多くの方の最期を看取っておられます。

パイサーン師とカンポンさん。

私が尊敬するお二人。

彼らのいのちの説法を、
日本の善き仲間の皆さんにも
お届けします。

。。。。。。。。。。。。。。。

(2016年4月22日のスカトー寺、パイサーン師のFBより)

<カンポンさんの病状>

カンポンさんの現在の状態は、

眠ることができなく、弱っておられ、

食事も水も召し上がる力がなく、

お腹の状態も良くありません。

しかし今でもご自身に気づきを保たれています」

とのこと。


<パイサーン師のメッセージ>

カンポン・トーンブンヌムさんを午後7時に訪れました。

カンポンさんの呼吸はどんどん厳しくなっていて、

お腹が張っておられます。

熱はありませんが、とても弱っておられ、

お話しするのも厳しい状態でした。

しかし未だ気づきを保っておられます。

カンポンさんにお別れの挨拶をした時、

カンポンさんは閉じていた目を開けられ、両手を少し上げました。

まるで合掌をしたいかのようでしたが、力が十分ではありませんでした。

カンポンさんに私は

「私たちはカンポンさんからたくさんのことを学びました。

そして今も法を教えてくれています。

どうぞこれからもサバーイ(心地よく)法を伝えてください。

そしてまた私は、カンポンさんに会いに来ますね」

と伝えました。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。

浦崎コメント

大切な人を失ったり

あるいはまた今まさに失いそうな状態にある方も

おられるかもしれません。

ご本人の体の状態が良くなるようにとの願いを持ちつつも

現実の死へのカウントダウンを目の当たりにすると

無力感や悲しさがこみ上げる。。


側にいる人の方が

苦しくなってしまう場合が多々あるかと思います。


パイサーン師とカンポンさんは
お互い「法の学びをともにする仲間」として
歩んでこられました。

パイサーン師の説法にも
なんどもカンポンさんの話題が登場し
体が思うようにならなくなっても
心まで苦しまない生き方の模範として
伝えておられます。

「どうぞこれからも
 法をサバーイ(心地よく)伝えてください」

という言葉。

私はこの言葉がグッときました。


死にゆくプロセスは
タンマ(法)を伝える機会。

そのことを誰よりもわかっておられるパイサーン師だからこそ
そしてそれを実践されているカンポンさんにだからこそ
ありのままにお伝えになられたのだと思います。

法を伝える道具として生きる。

カンポンさんが常に意識され
伝えてくださっていることです。

最期まで私も
彼の生ききる姿をお伝えしていきます。

そして
自分に起こる思考や感情にも
気づき向け、法を学びながら
大切にお役目を果たしていこうと思います。

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