森の朝

川の流れる森の朝

ゆらゆらと
ゆったりと
音を立てずに流るる水面は
絹のシーツのように滑らかに
森から舞い降りる木の葉を包み込むだろう
「私たちが包み込んであげる」
そう言って優しさに抱かれ
清らかに眠りについていく

朝は静寂に包まれていた
最初に起きたのは鳥たちだ
「今日もいっしょに遊ぼうね」
朝日を浴びて 1日の始まりを祝い舞う
彼女たちは無邪気で健気だ

「まだ起こさないでくれよ」と森は欠伸をかく
欠伸と共に流れ出た涙はゆらゆらと川に舞い落ちる
「君たちはまた眠るのかい?ゆっくりおやすみ」

まどろみに包まれる森は緑色の朝霧を帯び
涙を流しながら少しずつ瞳を開けていく

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