『ハンドメイド』をテーマに合作エッセイを作ってます#noハン会

お題:『ハンドメイド』
参加者:いちとせしをりさん,い~のさん,urara,あゆみさん
ルール:1人200字程度で書いて回す短文エッセイ集!

***1人目:urara***
実は独りで作るものだと思っていたり,
けれどもみんなで作るものだと思ってみたり,,,

そんなハンドメイドたちが集まっていく

集まったこの場所はひとつの街のようだ
街は色んな光で賑わっている

ここも街の一角のように小さな露店を構えていこう
そぉっと,この後の店主たちも覗いてみよう


***2人目:いちとせしをりさん***

生まれたのは街よりも町でした

身体の線が生まれつき細かったわたしは,
光が入って初めて少し形になる.

ハンドメイドという言葉
それは大切な人へ見せる恥部より小さい.

天然ものの女の子よりも,わたしは大きくて.
かすかな町へ指先をそっと淹れ込む.

「性で創らない」

それは願いというより創作で.
あなたの心の町.灯はいつか消えてしまうから.

だからわたしたちは,自分の中から生命を創り輝かせる.

『ハンドメイド』

わたしは一生,色の中で溺れていたい.


***3人目:い~のさん***

色の洪水は、確かに誰かを際立たせた。
知らない町で一人。
誰かの手触りを知る。
ここで息をするのだ。
やがて息絶える日まで。
伸ばしたその先にいるのが
誰なのかはまだわからないけれど
きっと前を向かせてくれる。
「優しさだけを伝える優しさなんか」
まあでもそれも悪くないかな。

今、確かに誰かの手触りを知る。

***4人目:あゆみさん***

布が肩に掛けられていた、
そんなことを大人になってだれかにしてもらうとは。
いつのまにか眠ってしまっていたようだった。

優しさなんていらないと公言してきたが
どうやらそれは優しさではなかった。

「私の色を知ってほしいの」

布はほつれだらけで、まざる色の見分けがつかなかった。

「そうかだから」

端の糸から、1本1本、物語を聞いていこう。これもまた優しさではない、と言っていいだろう。それでも聞きたい。きっと彼女も話したいのだ。


***おしまい***

いただいたサポートは活動費(酒代)に充てさせていただきます。いつもありがとうございます。思う存分酔います。