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会社四季報でテンバガー銘柄を見つけたい

 会社四季報でテンバガー(10倍株)銘柄を見つける方法を、テンバガー達成銘柄の傾向や書籍、自分なりの考察等を含めて書き出してみる。本内容は必ずテンバガー銘柄を見つけられることを保証するものじゃないので、ご注意ください。

 今回参考にした書籍は、『会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方』です。


■過去のテンバガー銘柄の特徴

 書籍等を見ると、テンバガーを達成した銘柄の特徴は4つあることが分かっています。(参考書籍:『会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方』)

①上場5年以内
②成長性=増収率が高い。
③収益性=営業利益率が高い
④社長、会長が筆頭株主

①上場5年以内

 IPOから時間が浅い会社は成長意欲が高い場合が多いです。また、新規事業参入、M&Aの意欲も高い会社も見受けられます。
 上場5年以内は、あくまで目安ですが、実際に過去のテンバガーを達成した銘柄のうち、約6割は上場5年以内でした。(10年以内も含めると約8割)

算出期間:07年10月~20年2月まで

②成長性=増収率が高い

 売上高の伸びで成長性を測っています。会社の成長のための投資や株主還元をするには源泉が必要ですので、大事な項目になります。目安としては年20%以上の増収率=4年で売上高が2倍です。

③収益性=営業利益率が高い

 稼ぐ力としてビジネスモデルが優秀かどうかを見るのに、営業利益率で判断します。目安は営業利益率10%以上になります。

④社長、会長が筆頭株主

 社長や会長が筆頭株主であるかも重要な項目になります。実際にテンバガーを達成した銘柄のうち、約8割は社長や会長が筆頭株主でした。これは、経営にコミットする意思表示の表れとも取れます。また、雇われ社長よりも会社を大きくしていくことが期待できるからと言われています。会社の成長=自分の資産拡大ですからね。

■会社四季報でテンバガー達成銘柄を見てみた

 実際にテンバガー達成銘柄を四季報で見てみると、気になる点がありました。

①業種の特徴

 サービス、機械、小売、卸売、情報通信の5業種で全体の約7割を占めている。

②チャートの特徴

 上昇前に前回高値から平均30%以上下落している銘柄が全体の約6割を占めていました。つまり、株価が大きく下落したときの逆張りがテンバガー達成への条件とも言えます。

■テンバガー狙いの投資でのデメリット

 ここまではテンバガー達成銘柄について、過去の結果より考察してきましたが、同じ傾向を持っていたにもかかわらず、テンバガーを達成しないどころか、株価がゴミ屑になってしまうパターンも存在します。いかに考えられるデメリットを書きます。

①株価が動かない場合がある。

 数ヶ月程度の短期間で株価が10倍になるケースは滅多にないです。根気強さが求められます。

②株価のボラティリティが高い

 出来高の少ない銘柄が多いので、株価の急騰急落が起こり得ます。資金管理と損切りのルールをしっかりと持つことが大切です。

③高成長への期待から罠に引っかかる。

 高成長を期待される企業は過剰評価されている場合があります。少しのネガティブなニュースで株価が大きく下落することがあります。(前述の逆張りにも通じます)
 企業の実態と市場価格を冷静に分析することが重要です。

■会社四季報でテンバガー株を見つける方法

 今までいろいろ書いてきましたが、私なりに会社四季報を使ってテンバガーする見込みがある銘柄を見つける方法を考えてみました。(⭐️は特に重要)

会社四季報 銘柄ページ

①事業内容の欄の注目ポイント

・上場日 5年以内か⭐️
・特色、セグメント→時代の流れに乗ったビジネスを展開しているか。
・サービス、機械、小売、卸売、情報通信などの業種であればなお良し。

②業績記事、材料記事の欄の注目ポイント

・【見出し】がポジティブかネガティブかは、選定には関係ない。
・コメントに『新事業』『本格化』『中計』などの攻めのワード、『法改正』などの変化のワードがないか確認する。

③業績数字の欄の注目ポイント

・売上高が年20%以上=4年で2倍になっているか(成長性)⭐️
・営業利益率が10%以上か(収益性)⭐️

④株主の欄の注目ポイント

・筆頭株主は社長や会長などのオーナーか⭐️
・社長の年齢が30~40代であれば、なお良し。
・外国、投信の割合が一年後の四季報で増えているか。→Xの○○さんが買っているかよりも、プロが後から買ってくれそうな会社を狙う。⭐️

⑤財務の欄の注目ポイント

・時価総額300億以下 (成長性)⭐️
・営業利益x10>時価総額(割安性)⭐️
・参考として自己資本比率40%以上か(安全性)
・現金>有利子負債か(安全性)⭐️
・営業CFは2年連続プラスか(安全性)⭐️
・ROEは15%以上か(収益性)

 以上になります。少しアレンジして追加してる部分もありますので、そこは個人の好みで調整してください。また、テンバガー投資はハイリスクハイリターンになりますので、分散投資や企業分析を欠かさないなど、十分に気を付けて爆益の彼方を目指してください。

 バリュー株の銘柄選定法の記事も書いてるので、お時間あれば見てみてください。

 ではでは〜。
 追伸:お気持ちをいただけたら、次回更新の励みになります。
(*- -)(*_ _)ペコリ

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