うらんふ

うらんふです。サークル「紅い瞳と蒼い月」にて好き勝手楽しんでいます。将来の夢は咲夜さん…

うらんふ

うらんふです。サークル「紅い瞳と蒼い月」にて好き勝手楽しんでいます。将来の夢は咲夜さんに踏まれて咲夜さんに調理されて紅魔館の食卓に並べられた後に「いらね」とポイ捨てされる事です。

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ジョウント・ちぇん

「私、本当の家族になれているのかなぁ・・・」  柔らかな日差しの下、橙は草原に足を投げ出すと、そうつぶやいた。  頬にあたる風が心地いい。土の香りがする。 「藍…

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2年前
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すぷーとにく・もみじ

 核融合の利用から始まった幻想郷の産業革命は一気にすすみ、わずか数年で幻想郷の景色も大いに変わっていた。  犬走椛はいつもの哨戒活動を終えると、妖怪の山のふもと…

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2年前
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ジョウント・ちぇん

ジョウント・ちぇん

「私、本当の家族になれているのかなぁ・・・」

 柔らかな日差しの下、橙は草原に足を投げ出すと、そうつぶやいた。
 頬にあたる風が心地いい。土の香りがする。

「藍しゃまも紫さまも、お二人ともとっても素敵なのに・・・私、迷惑ばっかりかけていて」

 そう思うと、泣きたくなる。
 ぐすりと鼻をすすり、橙は立ち上がった。

「・・・八雲」

 吾輩は橙である。
 苗字はまだない。

「考えていても仕方

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すぷーとにく・もみじ

すぷーとにく・もみじ

 核融合の利用から始まった幻想郷の産業革命は一気にすすみ、わずか数年で幻想郷の景色も大いに変わっていた。
 犬走椛はいつもの哨戒活動を終えると、妖怪の山のふもとのを通る道路の脇に腰かけた。目の前にはアスファルトで舗装された道が続いている。ほんの少し前まではこの道は雨がふったら泥まみれになるむき出しの道だったのに、変われば変わるものだ。

「ふぅ」

 ため息をついて、空を見上げる。いい天気なのだが

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