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タトゥーデザインの決め方・選び方

みんなタトゥーのデザインってどうやって決めてるの?

タトゥーにしたいデザインがあるんだけどどうしたら良いの?

ご相談を多く頂いたので、タトゥーデザインの決め方・選び方について
アドバイスをお伝えしたいと思います。

■タトゥーデザインの決め方は全部で3種類

1.既存の作品から選ぶ
2.既存作品をリメイクする
3.オリジナルデザインを0から作成


一般的に1〜3の中から選択します。
デザイン完成が一番早いのは既に出来上がってる1ですね。こだわりのデザインがある場合は持ち込みという形で3、既にあるデザインの一部だけ変更したい場合は2になります。

また、タトゥーには2種類 ①文字 ②絵 が、あります。文字の場合はフォント・スタイルのデザイン、絵の場合はデザイン・タッチ・スタイルなど様々な要素を彫り師さんと(もしくは自分で)決めます。
それでは1〜3の流れを詳しく説明していきます。

1. 既存の作品から選ぶ

一番オーソドックスでやりとりがスムーズ、早く施術に入れる方法です。
一般的に、タトゥースタジオのホームページに彫り師さんのポートフォリオ(ギャラリー:作品集)が載ってるのでそこから気に入ったものを選びます。タトゥーを入れる場所によってデザインのサイズを変更したい場合は、彫り師さんに言えば同じデザインでサイズを縮小・拡大して貰えます。

もし、HPにポートフォリオが載ってなかったらスタジオ見学に行って実際のファイルを見に行く事もできます。(※もし見学OKの場合ですが)とはいえ、いきなりスタジオに見学はハードルが高いという人はHPに作品を載せてるスタジオを選ぶか、メールなどで「ポートフォリオ(作品集)を見せて頂けますか?」と聞いて見るのも有りです。HPには載せてないけどSNSに載せてる場合もあるのでチェックして見て下さい。

個人的な意見ですが、ポートフォリオが無い=商品が並んでないという事なので見せられないクオリティなのかな?と、その時点でちょっと自分は警戒してしまいます・・・

●ネット上でデザインを探す場合●
なるべく解像度の良い画質の綺麗で大きいサイズのサンプルを彫り師さんに提出しましょう。細かい部分まで解らない場合はその彫り師さんに補ってもらう事は出来ます。

※ネット上の作品は彫り師さん自身の作品ではない場合、完全にコピーする事が出来ない可能性が高いです(著作権などの問題で)なのでそこはご理解の上で彫り師さんに確認してみて下さい。

2. 既存の作品をリメイクする

1と同じプロセスで作品を決めたら、どの部分をどのように変更するか明確に伝える必要があります
頭の中の絵やイメージはスケッチしたりしてアウトプットしないと完全には伝わらないと考えて間違い無いでしょう。例えば文面で説明してもその文面から想像する為、彫り師さんの中の理解と自分の中での理解のギャップが生じる可能性が高いです。

理解のギャップを極力少なくする為には?
既存のデザインをプリント、またはデジタル上で編集して「絵(図解)で伝える」事が一番間違い無いです。
例)AのデザインにBのデザインを融合させてリメイクしたい場合は、Aのデザインに目立つ色で丸をつけて「この部分にBのデザインを入れる」などの文字を絵に追加してメールで彫り師さんに伝える。

その後、彫り師さんが改めてデザインを描き起こしてくれるので、それでOKならそのまま施術へ。ちょっと違う場合はまたどこがどう違うのか明確に伝えてデザインを完成させましょう。
メールでのやりとりでデザインするか直接スタジオに行ってデザインするかは彫り師さん次第です。

3.オリジナルデザインを0から作成

オリジナルデザインを作成する場合は3つの方法から選ぶと良いでしょう。
1:自分でデザインする
2:彫り師さんに頼む
3:他のアーティストに委託する


1:自分でデザインする
絵に自信がある人、自分の絵をタトゥーにしたい人は自分でデザインして持ち込むという方法です。そのまま彫ってくれる彫り師さんを探す必要があります!(最近持ち込みOKのスタジオが増えてるようです)自分でデザインする場合気をつけなければならないのが文字タトゥーの場合スペリングミスをしてないかの確認や、絵の意味を最低限理解した上での使用か確認する事です。

プロの彫り師の目を通さずに入れる場合は自己責任になります。最低限入れたら社会的にヤバイタトゥーデザインなど(※鉤十字=差別の象徴=入れてる人は差別主義者と見なされる)を調べてからデザインしましょう。
カッコいいからこれで!で入れると一生恥を刻む可能性がある事を心得ておきましょう!

2:彫り師さんに頼む
一番一般的な方法です。自分の中にあるイメージをスケッチしたり、それに近い既存のタトゥーを見せてリメイクの要領で完成させていきます。彫り師さんのプロの画力と経験から作画して貰えるので安心です。もしヤバイデザインだったならその時点で「これはちょっとこんな問題があるからやめた方が良いかも」と警告してくれると思います。彫る側にもリスクがありますからね。

3:他のアーティストに依頼する
前述したデザイン持ち込みOKのスタジオ(もしくはそれしか受け付けてないスタジオ)は、デザイン料を抑えて施術料だけなので割安になっているのでしょうか?自分は拝見した事が実際無いのでどういう仕組みかは解りませんが、この記事のTOP画像のタトゥーデザインは、持ち込み式のスタジオで彫るというお客様用にKASがデザインしたものです。

自分は元彫り師で現フリーランスアーティストをしています。彫り師経験が無い人でもデザインはしてくれると思います!もしお気に入りのタッチのアーティストさんがいる場合はその人にデザインを依頼して彫ってもらうのもありかと思います!

委託時の注意としては、肌に入れるのと紙の上の仕上がりは違うという事です。白紙と肌色の時点でベースカラーが違いますので普段見るお気に入りのアーティストさんの絵でもタトゥーにしたらイメージと違う可能性がある事を理解した上でお願いしましょう。

●予算の違い●
担当する彫り師さん自身にデザインから施術全ての工程を任せるのと、彫り師さんとデザイナーさん2人を介して完成させるのとでは後者の方が予算がかかる可能性があります。

●ジャンルの違い●
前述で肌と紙では見た目が変わるとお伝えしましたが、彫り師経験の無い人がデザインすると彫り師さんの彫りやすい形式で絵が完成されていない可能性があります。なので、先に彫り師さんにどんな絵が適しているか相談してからデザイナーさんに依頼しましょう。じゃないと、せっかく作ったデザインが使えなかったり、それを変更してもらうためにさらにお金がかかったりする可能性もあります。

例)彫り師さんは線画が欲しいのにデザイナーさんにフルカラーで頼んでしまった。線画とレイヤー分けして頼まなかった為、線画をまた描いてもらうのに追加料金がかかってしまった。

この例は聞いた事があるので注意です!

今回はタトゥーデザインの決め方・選び方についてお話しました!疑問に思ってた事が解消されたら嬉しいです。

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