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意外と多い相談①略奪愛について

「好きな人に好きな人がいます。でも、どうしても好きで、こっちを向いてもらいたいです」
「好きな人が結婚しています。相手と結婚するため、何とか別れさせたいです」
「妻子のいる人と不倫してしまいました。これからどうしたらいいですか?」

 こんな相談がちらほら舞い込んでくることがあります。トータルすると意外と多い。そして占いでは大概、いい結果が出ません。
 今回は、この間の恋愛がうまくいかない理由同様、大枠を占ってみることにしました。

早速占ってみた・女性編

 うーん!すごい!役満みたいになってる!
略奪愛が上手くいかない理由の大枠を、まずは女性の相談を受けた前提で占いました。

 まず、相手の男性は見た目より頼りにならないと出ました。優柔不断でありながらわがままな人であり、精神的にも子供な部分がある。足元もガタガタだし、独断的で無分別。
 すでに付き合っている人がいるのにほかの誰かと付き合おうというんですから、相手のことなんて考えるはずありませんね。浮気をしても自分は悪くない、なんて思うタイプなのかもしれません。そうであると、自分の非は認めないとんでも非常識人間と言えるでしょう。それでいて、押しに弱い・誘惑に弱い部分もあるので、ちょっとしたアプローチでころっと落ちてしまいます。しかも、大ゲンカの暗示も。そりゃそうです。お互いきっと理想と違いますから頭にくるでしょう。
 次に、ライバルが出現するぞというカードが出ています。自分が前の彼女のライバルとして現れたように、自分の前にもライバルが出現するのです。それも、大ゲンカをしてしまったり、ゴタゴタを引き起こした(と、思われている)略奪女より、彼にとってはいい条件に見えるのです。自分が新たな略奪女を産む可能性について彼は考えていません。だって自分のせいだとは1mmも思っていませんから。そして、彼氏は新たな略奪女の元に向かうのです。
 最終的に、どれだけ愛していると思って略奪し、尽くしていた彼氏でも、その傍若無人さや優柔不断さ、頼りがいの無さに嫌気がさし、耐えられなくなってしまうだろうということなのです。報われることはありえない、さっぱり諦めたほうが無難。そんな形で、略奪愛は不幸な終焉を迎えるのです。

男性編を占ってみた

一方、男性のほうはどうなのでしょうか。男性が自分の友人から好きな人を略奪する。そんな場合はどうなっていくのかを同じく大枠で占ってみました。
 まず、しょっぱなから報われない思いをするというカードが出てきました。かなり自分に対しても相手に対しても意地を張っていくといく形になり、ストレスが溜まります。それはエゴイスティックな気持ちを引き起こし、様々な部分に軋轢を産むでしょう。それは奪った女性にも伝播するかもしれません。「俺はこのために頑張ったんだ」という居丈高な気持ちが関係性に現れそうになったら要注意でしょう。まず、恋愛まで発展できるかも不安ではありますが……。
 次に、実際に付き合えるようになっても、かなり困難が待ち受けているようだというカードが来ています。理解に近づくためお互いに歩み寄り、困難や障害を克服してやっとのことで愛情を手にするというカードです。そして二人は強靭な樹綱を手に入れる。ここまでなら非常に美談、という感じです。
 しかし、最終は、世の中にはしっぺ返しというものが存在するんだぞ、というカードでした。人を傷付けた分は必ず、何らかの形でかえってくるのです。じわじわと首を絞めてくる罪悪感に打ち勝つことができるのであれば、あるいは、ということもあるかもしれません。しかし、略奪した彼女が、誰かに略奪されるという想像をせずにいられるでしょうか?
 その彼女を信じ切ることが、できますか?

大義名分のある略奪

「彼・彼女を救うために私が奪うんだ! だからしっぺ返しなどくうものか!」
という声も上がりそうですので、それについても釘を刺しておくとしましょう。
「救うために奪う」のと「奪うために救う」のは、何が違うのでしょうか。
救うだけなら奪わずともできるはずです。それなのに、奪うというのが目標に入っているのは、一体誰のためなのでしょうか。
 救うことが目標であるならば、我は入れなくていいはずです。
 救ってから、その相手とご縁があれば結ばれる。私欲によるレスキューは、私欲の分のしっぺ返しを食らうことでしょう。

 以上が、略奪愛が上手くいかない理由です。これを読んで、少しでも思いとどまる人が出てくれればと思います。
 人を不幸にするのは人を呪うのと同じ。人を呪わば穴二つ。自分だけは大丈夫という考えは身を滅ぼしますよ。

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