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自由連想と物語りと占いと

僕の占いは自由連想を重視します。それと同時に物語りになっていくように話を進めていきます。
例えばあるカードが展開されたときに、それが誰に見えるのかを自由に連想してもらいます。

自由連想といえば、心理学の祖ともいわれるフロイトが用いた心理技法です。思ったことを自由に連想して語ってもらう。それは自由であるからこそ無意識や潜在意識のレベルの心の真の思いが出てきやすくなります。

そのため、セラピスト(Th)の僕はクライアント(Cl)さんとの対話(ダイヤローグ)も重視することになります。対話をしていくことで、自由連想がさらに引き出されるからです。

そこで重要なのはカードの意味にこだわりすぎないということです。確かにカードにはあらかじめいくつかのキーワードが定められていますが、キーワードに即した解釈を意識し過ぎるとそれは自由連想とならず、固定的な押し付けになってしまう可能性があります。

目の前のカードの意味は、まさにカードを引いたClが創造することが1番の自由連想になると信じています。またClのコトバを聞いた僕にも自由連想が湧きおこりますので、それを伝えることで交差(crossing)が起こり、さらなる意味がそこに創造されていきます。

それは物語りを、制作する作業に似ています。心理学で脚本分析と言われる心理技法がありますが、Clが無意識に縛られている人生の脚本に気づきそれを書き換えていくことで癒しが起こるというプロセスです。それをタロットや占星術などの占いセラピーで再現しようと心掛けています。

そういえば、僕が普段用いるカモワンタロットというデッキはグランドマスターのフィリップカモワン先生が作り上げたことで有名ですが、もう1人協働製作者がいます。それは世界的に有名な映画監督である、アレハンドロ・ホドロフスキー先生です。

そう考えると物語を映画のように眺めて、自分が望む物語に修正していく作業を行うには最適なタロットなのかもしれません。

あるカードがとある人物に見えたとしたら、それはもはやカードの意味を超越したCl自身の心が投影されています。まるで鏡のように目の前のタロットたちは心の中を映し出してくれます。

そこで感じた自由連想のコトバはClの無意識を揺さぶります。そしてその揺さぶりの体験こそが、固定された人生の脚本に新たな1ページを加えるためのエネルギーとなります。

占いを通して、一緒に真の物語りを創り上げませんか?

お待ちしています♪

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