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来たぜ、調査報告書。

午後3時。

玄関の郵便受けにガスンガスン突っ込まれる郵便物の音を聞き、私は胸の高鳴りを何故か抑えて足早に玄関へ向かった。

別にひとりなんだからヒャッホーイ!やっと来たかーーー!!!って叫びながら玄関に滑り込んでも良いのに。誰に対してクールぶってんだ。

あ、壁が薄いからか。(異常なほど隣人の声や音が聞こえる)


15ページ、2,250円の調査報告書は大型郵便で届けられ、私はそれをワクワクしながらシャッ!とカッターナイフで(カッコ良く)開封する。

こちらが優勢と分かっている争いほど面白いものはない。

ただ、それが最近の唯一の楽しみになってると気付いた私は人生終わってねーかと絶望した。もっとキラキラしたものに楽しみを感じたいのに・・・。

いや、でも、親権者が私になって子供たちを引き取ることが出来れば、これから先は子供たちと過ごすもっと楽しいキラキラした生活が待っているのだから、ワクワクするのは間違いじゃない!争いに対してワクワクしてる訳じゃない!たぶん!


詳細すぎる調査報告書

きっと誰がどの時点で介入してきても、この調停の流れが分かるほど報告書の内容はとても詳細に書かれていた。

なんせ息子たちが来庁し、面接がすべて終わって車に乗り込むまでの行動が目に浮かぶほどである。前から薄々気付いてたけど、この調査官、私より細かい。

もっと言うなら、面接日を決めるため元姑と電話した内容も載せている。必要なのかどうかは別として、事細かに書かないと気が済まないらしい。

ちなみに面接日を決める電話で元姑は

『息子は、仕事は休まず行ってるが、病んでて可哀相(病んでるアピールが3~4個挙げられてる)。2回目の調停のときはどんな様子でした?! え?孫たちを学校休ませて面接するんですか!?じゃあ、私の話も聞いて!」

と、初っ端から暴走気味。
息子が病んでるアピールって・・・この事態招いたのがその息子ですよ。
現実見えてますかー!!!(山頂から叫びたい)


息子’s、「FDT」という親子関係認知テストを受ける

面接の前に息子たちはFDTというテストを受けたらしい。

予め子供たちが『面接ではこう言おう!』と、どちらかが不利・有利になるような事を何かしら思っていても、このテスト(60問くらいあるらしい)を受ければそんな事お構いなしで、親に対する認知や心理状況が得られるようになっているんだとか。

口では「親に愛されてない、受け入れられてない」と言っていても、FDTの質問で答えた結果では『親に受け入れられている・愛されている』という結果になることもあるため、慎重に調査ができるということだと思う。


調査官はこのテストを受けている息子たちの様子を

【長男はサクサクと書き始めたのに対し、二男は髪をいじりながら、考え込んで書いていた】

と記載。いや、そこまで教えてくれます?な報告だった。
ここまで詳細に書かれると『髪をいじる動作は心理学的に言うと』と、BONESのスイーツ博士が現れそうである。(何度目か分からないイッキ見中)


結果は折れ線グラフで示され、母親と父親に分かれており、双方に対して極端なほど『受け容れられている』『拒絶されている』の点数差が激しかった。

為替なら10円以上の値幅ぶっ飛び状態。

私にとっては喜ばしい結果だったが、立場が逆ならワニの口に頭から突っ込みたくなる。

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(画像は逆だけど。「妻ふり」の画像が理想的)


面接は予想通りの結果

学校での様子から始まり、今置かれている環境、それに対する心情、今思っている希望で報告されていた。

調査官が細かく、親権が母親に変わった場合は自分たちの生活がこういう風に変わるよと伝えても気持ちは変わらなかったらしい。

なんなら、今住んでいる元姑の家にはもう居たくないとすら言い出しているので、この報告書を読んだ元姑はブチ切れ必須だろう・・・。

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それを察して調査官も

『面接に関して根掘り葉掘り聞かない。内容を無理強いしない』

と前置きしてるし、

『この内容を読んで未成年者らを叱責しないよう注意喚起する』

とまで書かれていた。
もう相手方と相手方・母の人柄をバッチリ分かってらっしゃる。


ちなみにこの報告書に書かれている内容は、子供たちが面接の際に『これは誰にも言わないで』と言った話は報告されないことになっている。

それでも今一緒に住んでいる祖母に対してもアレコレ言った報告がされているので、なかなかコイツら図太い神経してんなと母は驚いておる。

大丈夫か。



妖怪でしゃばり婆、出現

いつの間にか当事者面して参加してきた元姑のことを、敬意を込めて『妖怪でしゃばり婆』と命名している。

必然的に監護者の立場にはなっているものの、出しゃばる必要はさほどないと私は思っているんですけどね。

私なら『父親とは住みたくないし、母親が親権取れなかったとしても、まぁお婆ちゃんとなら住んでてもいいよ』と言われるように努力するけど、妖怪はそんな気持ちを持ち合わせてないらしい。


報告書では

【父方祖母は以下のような考えを述べた】

という前置きをし、ただひたすら私に対する暴言と誤った認知と時代錯誤な子育て論を延々喋り倒した文言だけが書かれてた。

昔なら子供を叩くくらい日常的だ、とか。

教師に言って子供を叩いてもらっていた、とか。

だけど元嫁は息子①をつねって青あざを作っていた、とか(事実無根)


もう何が言いたいのか分からない。


最終的には、単なる親子喧嘩なのに息子と孫たちが普通に会えないなんておかしい!息子はそれで精神的に参ってるから児相に文句言った、と言う始末。

妖怪は当事者ではないけど、その行動・言動が自分の息子の首絞めて状況悪化させてるのが分かってらっしゃらないようで。

とんでもないフォローを全力でされている。


時間があるなら、私をネグレクトと主張する元姑の話を1から100まで詳細に説明できるし、なんならその話、全部結婚当時のことだから『その間、相手方は何してました?』って突っ込まれるだけのような気もする。

そんな事に調停の貴重な時間を割いてられるか!!!

ちなみに報告書では、調査官が元姑の話を丸々文章にしてるだけで、その件について私に何か確認する・調査するという話は出てこなかった。

調査官も相手にしてないと受け取ります。ふんっ。


〆は調査官のありがたい意見を頂いて、報告終了

息子たちの面接に関しては、FDTの結果と息子たちの話は符号しているという話だけだった。

そして今後の調停の流れは、子供たちの気持ちを酌んで進めるべきという意見と、前回の調停で児相から虐待を認められた件に関して『子供たちが言ってるだけ』と突っぱねていた相手方と、それを擁護する元姑に対して

自身の振る舞いを省みる姿勢に問題がないか考えろ

とお灸を添えられていた。調査官ナイス。

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私に関しては、この報告書が出来上がるまでに給与明細などを送れていなかったので、恐らくその事について言われてるんだろうなぁという文言のみでした。

その書類が来ないと判断し難い、みたいな感じで。

次回の調停でその資料の詳細を説明して納得してもらう予定。


はやく終わらせてあげたいから審判してくれ!!

借金地獄に仏!生きる活力になります!