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親権者変更申立てをした話

児相との面談の流れを書いた記事はこちら。

息子’sが、親権者である父親からの虐待があると警察と児相に判断され、児相に一時保護されました。

これまで私が親権を失ってからずっと伺っていた機会が降って湧いたような状況です。息子’sの強い意思と家出騒動が私には功を奏したと言ってもいいかもしれません。


児相の息子’s担当のおば様と面談をした後、地元で出来ることは1つだけ。
私の戸籍謄本を地元の役所で取ることくらいです。あとは地元の空気を胸いっぱい吸い込んで東京へ帰ります。


親権者変更申立てに必要なもの

①親権者変更 申立書 2通(原本と相手方用のコピー1通)
②連絡先の届出書 1通
③事情説明書 2通(原本と相手方用のコピー1通)
④進行に関する照会回答書 1通
⑤申立人の戸籍謄本(全部事項証明書) 1通
⑥相手方の戸籍謄本(全部事項証明書) 1通
⑦未成年の戸籍謄本(全部事項証明書) 1通(兄弟が居ても1通で可)
⑧収入印紙 子1人につき1,200円
⑨郵便切手(申立てをする先の家裁のサイトで確認)

申立てをする家庭裁判所は、子どもが在住する地域の家庭裁判所に申立てることになります。
なので、私は東京住ですが、地元の家裁へ上記の書類を郵送で送りました。

①~④は家裁のサイトで書式をダウンロードできます。記入例もあるので自宅でせっせこ用意できます。

ちなみに⑥と⑦は私では手に入りません。当り前ですが。
これらは相手方に家裁から通達がいった時に相手方が揃えるので問題なしです。こちら側では揃えられない書類という事は家裁も重々承知です。

それともう1つ。
②連絡先の届出書は非公開にすることも出来ます。相手方に連絡先と住所を知られたくない場合、別紙で『非開示の希望に関する申出書』を添付する必要があります。これも家裁のサイトでダウンロードできます。

必要な書式はすべて全国の家裁で共通です。
地方別にしっかり必要書類を掲載してる所もあれば、全く載せてない地方もあり困らせてくれますが、申立てをするために必要な書類と書式は全国共通なので、全く違う地方裁判所の例を見ていても問題なしです。

心配な場合は直接その家裁へ電話するか、近ければ窓口相談に行くと教えてくれますよ。


これだけ用意できたら、あとは漏れなく記入し押印箇所を忘れずポストに投函し家裁から連絡を待つのみです。


「調停」と「審判」を選ぶことができる

申立書の上あたりに、この親権者変更の申立てを『調停』で進めるか『審判』で進めるかの選択項目があります。

調停の場合
調停とは、申立人と相手方の間に家裁が人選した調停員が入り、第三者の目線で事情を聞きます。

どちら側の親に就くのが子供にとって良いのか?
双方の経済状況は?
お互いの言い分におかしな点はないか?などなど。

両親の『私に来たほうが良いに決まってる!』という言い分を冷静に判断します。

調停の期間は色々ですが、ほとんど1回では終わりません。終わるのはもう前もって話し合いがだいぶ詰められている状態とか、申立をして調停の期日までに同意する気になって終わるとかだと思います。

たいていは3~4回の調停になるかと。
通常は月1回で行われますが、今はコロナの影響があり、担当する家裁の状況によって変わってるようです。

私の最初の親権変更は、親権者変更とともに養育費なども含まれていたせいか5ヵ月くらい掛かりました。あと訳の分からない慰謝料の申立て(本当にただの嫌がらせ)も入ってましたが、1度目の調停で「払う気ありませんし、何の慰謝料かも不明です」と言うとあっさり破棄されました。
収入印紙や切手代だって掛かってただろうに・・・本当に阿保だわ。

話が逸れましたが・・・。
調停で話し合いが着いたな、と判断されると裁判官による審判が下されます。調停員と裁判官の協議の結果を知らされ、後日、この話し合いの調書を受け取り、終了になります。

子を引き取った側はその後、戸籍の変更や氏変更など色々手続きをします。

親権を失った側は途方に暮れ、面会日を楽しみに生きるのみです。


審判の場合
申立時に『審判』を選ぶと、調停をすっ飛ばし裁判官に即判断してもらうことができます。

多くは親権者が死亡した場合や行方不明、逮捕など親権者が確実に監護できなくなった場合に適用されるそうです。

今回、私は元夫が息子’sに対して虐待をしていたという事実があるため、とりあえず『審判』で申立てをしましたが、後日家裁から電話連絡があり、調停に変更して申立てを進めると言われました。
その際に異議があるかどうかも聞かれます。
審判でないといけない理由があればガンガン電話相手に言ってもOKです。

私の場合は、その時点で少々状況が変わってましたし、審判で通ったらラッキー☆調停になっても問題なし!の気分で『審判』にチェックを入れていたので特に異議を申立てることもなく、調停の日程が決まったら連絡くださいって事で終わりました。

審判から調停に変わったとしても、調停で相手方(元夫)や息子’sから詳しく話を聞く場を設けただけに過ぎません。
それに今回、私が出した申立書は「未成年が親権者変更を望んでいる」というチェックポイントにもチェックを入れていたので、詳しく話を聞かれるだろうとは思っていました。数行しか書けない事情説明書では伝わらないことも多いだろうと思いますし、何より未成年者の話を聞くには調停を開くしかありません。

虐待で児相に一時保護されているという状況をどう見て判断するかは家裁側の裁量ですし、安易に決められるものでもありません。
それにもう既に1度は家裁で親権者変更を行っているので、慎重に進めるのは目に見えています。過去の事案も含めて今回はチクチク質問されると覚悟しています(吐気)


親権者変更のみなら簡単に申立てられる

「簡単」というと語弊があるかもしれませんが、揃える書類が少ない点を指しているので、間違っても親権者変更が簡単であるとは勘違いされませんように・・・。

親権者変更を叶えるには、今の親権者が子供の福祉に良くないと世間一般的に見ても分かるような状況でないと難しいです。

その為に私は長年にわたって証拠や種を蒔いてきました。

通常だと、親権者変更の申立てと同時に『養育費請求』の申立ても行うとあとあとのトラブル予防になります。父母の話し合いだけだとどうしてもお座成りになってしまうからです。

調停でこれらを行えば調書になりますので、その調書に則って相手方に「こう決めましたよね?」と強く出れます。
反対に相手方も調書が強みになりますので、家裁で決めたことはちゃんとお互い守りましょうよ、と紙切れ1枚に見張られることになります。

私はよく元夫が調書の意味を理解しておらず好き勝手していたので、相手方であった私が「おま・・調書読めよ!理解しろよ!国語辞典買えよ!」とよくイラ立ってはメールでバトってました。はずかし・・・。


今回、私の場合は親権者変更のみです。
養育費など望みません。それより接近禁止命令を出したいくらいです(無理ですが)。


雑な内容になってしまいましたが、親権者変更を考えてる方のお役に少しでも立てたら嬉しいです^^

最後までお読みいただきありがとうございました。

借金地獄に仏!生きる活力になります!