2024年3月14日 Weather Underground ハイキューが好き。

serphというポップエレクトロニカのアーティストが昔から好きだ。知らない情景を想像させてくれる音楽。音の丸み、突き刺さるような音、様々な音が重なり不可思議な音楽を奏でている。音楽だけが想起する誰も見たことのない情景。そんなことを考えながらserphの新譜のWeather Undergroundを聞いている。ハイキューを見ていた。音駒戦の映画がやっているから復習も兼ねて一期から見直していた。一期から三期までは完璧でどこを見ても面白い。邪魔な部分が全くない。現在四期のto the topを見ている。作画監督が変わったからか絵の描き方が変わった。予算も削って作られているような感じがする。クオリティはそれなりに高いけれど、前ほどじゃなくて、一期から三期が良いせいで余計にクオリティが気になる。試合以外のところの描写はそんなに悪くないけれど表情が全体的にのっぺりとしていて硬い。ギャグシーンなどが前より笑えないのは絵に慣れていないからだろうか? 四期も一応3周目なので慣れていないことはないだろうけれど……。試合中の演出の良さが一期から三期を見ていると本当に感じられる。顔のドアップを挟んでからのプレイ、視線の演出。それでいて全体が見やすい絵。四期の絵は線が増えてごちゃっとしたせいで絵が見にくくなった、漫画なら躍動感になった線かもしれないがアニメーションだと邪魔に感じる。身体が鳥の骨のように細く見えるときもある。音駒の映画は監督が一期から三期の監督に戻り作画監督も変わったようだから本当に期待しているのだけれど見に行くのが怖い。まだ情報を全く入れていない。四期と同じ絵柄だったら嫌だなぁ。これは本当に個人的な感想だから製作者には申し訳ないけれど、本当に一期から三期は完璧なのだ。音楽との合い方演出。もともとのハイキューの内容が素晴らしいのもあるけれど、アニメには音楽がある。林ゆうきの音楽の素晴らしさもあって、その音楽を聴くだけでハイキューのシーンの情景を思い出すことができる。感情がこんなにも動かされるのは登場人物の本気が映像から伝わってくるからだ。普通のアニメではないドラマでは俳優が演技しているということを考えてしまう場合がある。しかし、アニメはフィクションでそこに俳優がいるわけではないから演技をしているわけではない。本当にそこにいるのだ。だからアニメは自分の心に響くのだと思う。ヴァイオレットエヴァーガーデンの劇場版を見ていても同じことを思った。人の死を描くときアニメーションはほんものよりほんものに見える。そこには演技がない。込められている死に対する感情と想いだけがある。

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