高校時代の恋でもひとつ

ふと思い出した
好きだった彼のことを。
高校時代の片思いなど、たいした話ではないのに
私の色々を形成しているのだろう。

彼はベースを弾いていて
文化祭のステージでは
常夏ロックというバンド名で演奏していて
それはとても心を揺さぶり、心と脳内を支配したな。

noteでは、忘れたくないことを記していきたい。

私と彼はクラスは違えど
地理という学科を取っていて
そのクラスでは何席か離れた前列に、お互いが座っていた。
ある日の授業で、ウォール街の話になり先生が言った。

ウォール街ってとても狭くて
ちょうど、〇〇君と〇〇さんの間ぐらいです。

そう、私と彼の間を指した。

当然ドキドキした。
そしてウォール街は、私の特別なワードになり今に至る。
もう20年も前の、ただの恋心だ。

でも、とても良い。
ウォール街の距離のふたり。
彼は今何をしてるのか。

いつも、自販機のいちごミルクを飲みながら廊下を歩いていた彼を思う。


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